NetBeansを使用した、WebLogic Server 12cの開発者用zipディストリビューションのインストール、構成、テスト
概要
- WebLogic Server(WLS)12cの開発者用zipファイルのダウンロードとコンテンツの解凍
- 必要な環境変数の設定
- インストール構成スクリプトの実行
- WLS環境の設定
- WLSドメインの新規作成
- NetBeans IDEへのOracle WebLogic Serverの登録
- 管理コンソールのオープン
- Javaデータベースの起動
- サンプル・データベースの使用とデータベースからのJPAエンティティの生成
- エンティティを使用したJSFページの生成
- WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ
- Java JDK 7をリンクからダウンロードして、インストールしている必要があります。
- NetBeans IDE 7.2をリンクからダウンロードして、インストールしている必要があります。
目的
このチュートリアルでは、Oracle WebLogic Server 12c(12.1.1)の開発者用zipファイル・ディストリビューションをWindowsにインストールし、NetBeansでこれをJava EEアプリケーション・サーバーとして構成する方法について説明します。
また、JSFおよびJPAエンティティに基づくWebアプリケーションのデプロイを通じて、インストールしたWebLogic Serverをテストする方法についても説明します。
所要時間
約45分
はじめに
Oracle WebLogic Server 12cは、エンタープライズJava EEアプリケーションを構築およびデプロイするためのアプリケーション・サーバーであり、現在ダウンロードで提供中です。 この開発用zipディストリビューションはJava EEフル・プロファイル開発環境を提供しており、WebLogic Serverのみが含まれています。
NetBeans IDEを使用するとWebアプリケーションを作成して、Oracle WebLogic Serverにデプロイできます。
シナリオ
このチュートリアルでは、以下の手順を実行します。
前提条件
WebLogic zipファイルのダウンロードとコンテンツの解凍
ここでは、開発用zipファイルをダウンロードし、ディレクトリにコンテンツを解凍します。
ブラウザを開き、次のURLを入力します。
http://www.oracle.com/technetwork/jp/middleware/weblogic/downloads/index.html
Oracle Fusion Middleware Software Downloadsセクションで「Zip for Windows x86, Linux x86, Mac OS X」を選択し、「Download File」をクリックします。
ファイルをダウンロードする前に、「Accept License Agreement」を選択する必要があります。
開発者用zipファイル以外の選択肢には、Windows、Linux、Mac OS X、および汎用インストーラ(64ビットJVM向け)があります。
コンピュータ上にD:\weblogic\wlsディレクトリを作成します。
ダウンロードしたwls1211_dev.zipファイルをwlsディレクトリ・フォルダに解凍します。
環境の設定
- Create a default configuration and boot? y
- Enter username to boot Weblogic server: weblogic
- Enter password to boot Weblogic server: welcome1
ここでは、3つの必要な環境変数、JAVA_HOME、MW_HOME、JAVA_VENDORを設定します。また、インストール・スクリプトを実行してWebLogic Serverドメインを作成します。
3つの環境変数の設定
コンピュータにインストールされているJDK 7のパスとフォルダ名を確認します。 通常は、C:\Program Files\Java\です。

JDK 7のインストール・フォルダ名にビルド・バージョン(jdk1.7.0_<ビルド・バージョン>)が含まれる場合がありますが、 後続のステップ(2ステップ後)でJAVA_HOMEを設定する際には、完全なフォルダ名を指定する必要があります。
コマンド・ウィンドウを開きます(「スタート」→「ファイル名を指定して実行」→「cmd」)。
次のコマンドを実行して、開発者用zipファイルを解凍したD:\weblogic\wlsフォルダへ移動します。
pushd D:\weblogic\wls
次のコマンドを入力して3つの環境変数を設定します。
set JAVA_HOME=C:\PROGRA~1\Java\jdk1.7.0
set MW_HOME=D:\weblogic\wls
set JAVA_VENDOR=Sun
注: JAVA_HOMEの値には空白を指定できないため、PROGRA~1がPROGRAM FILESディレクトリの短縮名として使用されています。
Program Filesフォルダの短縮名を確認するには、dir /Xコマンドを使用します。
環境変数を維持するため、次のステップまでコマンド・プロンプト・ウィンドウを開いたままにしておきます。
インストール構成スクリプトの実行
MW_HOME(D:\weblogic\wls)でconfigure.cmdを実行し、インストール構成スクリプトを起動します。
次のコマンドを実行して、現在のシェル内でWLS環境を設定します。
%MW_HOME%\wlserver\server\bin\setWLSEnv.cmd

次のステップまでコマンド・プロンプト・ウィンドウを開いたままにしておきます。
ドメインの作成
WebLogicの開発と実行を開始する前に、基本的な管理単位となるWebLogic Serverドメインを作成しておく必要があります。
ドメイン・フォルダを作成します。
次のコマンドを入力します。
mkdir D:\weblogic\domain

先に作成したドメイン・フォルダに移動します。
次のコマンドを実行し、このフォルダにドメインを設定します。
%JAVA_HOME%\bin\java.exeweblogic.Server%JAVA_OPTIONS% -Xmx1024m -XX:MaxPermSize=350m
JDK 7を使用しているため、PermGenエラーが発生する可能性があります。MaxPermSizeの値に350mを使用しているのは、このエラーを回避するためです。 それ以外の場合は、デフォルトの128mを使用できます。
%JAVA_HOME%\bin\java.exeweblogic.Server%JAVA_OPTIONS% -Xmx1024m -XX:MaxPermSize=128m
3.1. インストールに関する質問への回答を入力します。
WebLogicのロードが完了すると、出力ウィンドウに<The server started in RUNNING mode.>と表示されます。
ドメイン作成時の64ビットJDKの使用とGUIモードの使用について、このチュートリアルの最後に追加情報が記載されています。
[Ctrl]キーを押しながら[C]キーを押して、WebLogic Serverを停止します。
ドメイン構成の最後のコマンドでもWebLogic Serverが開始されますが、 これは通常のサーバー起動手順ではありません。 次に、コマンドラインからWebLogic Serverを起動する方法を示します。
ドメイン・フォルダ内に提供されている次のコマンドを実行し、WebLogic Serverを起動します。
startWebLogic.cmd
5.1. [Ctrl]キーを押しながら[C]キーを押して、WebLogic Serverを停止します。
NetBeansを使用したWebLogic Serverの構成
ここでは、NetBeans IDEにWebLogic Serverを登録する方法を示します。
NetBeansを起動し、Servicesウィンドウを開きます(「Window」→「Services」)。
「Servers」フォルダを開きます。GlassFish ServerはNetBeans Enterprise Editionに含まれており、自動的にインストールされています。

「Servers」フォルダを右クリックします。 「Add Server...」を選択します。

「Oracle WebLogic Server」を選択します。 「Next」をクリックします。

Server LocationにD:\weblogic\wls\wlserverと入力します。 「Next」をクリックします。

Domainの場所がD:\weblogic\domainであることを確認します。
Usernameにweblogicを、passwordにwelcome1を入力します。
「Finish」をクリックします。
NetBeansのServicesタブにWebLogic Serverインスタンスが作成されました。
ServicesタブのServersノードで、「Oracle WebLogic Server」を右クリックします。 「Start」をクリックします。
WebLogicのロードが完了すると、出力ウィンドウに<The server started in RUNNING mode.>と表示されます。
以上で、WebLogic Serverを使用したWebアプリケーションの起動、停止、デプロイをNetBeans IDEから実行できるようになりました。
「Oracle WebLogic Server」を右クリックします。 「View Admin Console」をクリックします。
管理コンソールでは、WebLogic Serverの管理を実行できます。
または、Webブラウザを開いてURL( http://localhost:7001/console)を入力します。
管理コンソールで、Usernameにweblogicを、passwordにwelcome1を入力します。

この管理コンソールから、WebLogic Serverを管理できます。
インストールしたWebLogic Serverのテスト
ここでは、サンプル・データベースのJSFエンティティとJPAエンティティを使用してWebアプリケーションをデプロイすることで、インストールしたWebLogic Serverをテストします。
サンプル・データベースのオープン
NetBeansのServicesタブで「Databases」を展開します。

「Java DB」を右クリックして「Start Server」をクリックします。
出力ウィンドウが開き、Apache Derby Network Server 10.8.1.2が起動したことが示されます。
「jdbc:derby://localhost:1527/sample [app on APP]」というタイトルの接続を右クリックします。 「Connect」をクリックします。
接続を開き、 「APP」を開きます。

これはサンプル・データベースのスキーマ名であり、このスキーマに関連付けられたすべての表、ビュー、ストアド・プロシージャが含まれています。
「Tables」を展開します。
「CUSTOMER」を右クリックし、 「View Data」を選択します。

これは、データベース表に対して直接SQL問合せを実行する方法の1つです。 表示されたSQLコマンド・ウィンドウで、別の問合せを実行することもできます。
Java EE Webアプリケーション・プロジェクトの作成
「File」→「New Project」の順にクリックします。
Categoriesで「Java Web」を、Projectsで「Web Application」を選択します。 「Next」をクリックします。

Project NameにJPASampleTestと入力します。
Project LocationにD:\NetBeansProjectsと指定するか、またはNetBeansプロジェクトを配置するフォルダ・パスを指定します。
「Next」をクリックします。
ServerでOracle WebLogic Serverが選択されていることを確認します。
Java EE VersionでJava EE 6 Webが指定されていることを確認します。
「Enable Contexts and Dependency Injection」チェック・ボックスを選択します。
「Set Source Level to 6」チェック・ボックスの選択を解除します。
「Next」をクリックします。
Frameworkで「JavaServer Faces」を選択します。 「Finish」をクリックします。

サンプル・データベースから生成したエンティティのプロジェクトへの追加
サンプル・データベースはすべてのNetBeansインストールに付属しており、 データが移入された多数の表が含まれています。
プロジェクトを右クリックし、 「New」→「Other」を選択します。
Categoriesで「Persistence」を選択し、File Typesで「Entity Classes from Database」を選択します。 「Next」をクリックします。
Data Sourceドロップダウン・リストで 「New Data Source」を選択します。

JNDI Nameにjdbc/sampleDBと入力します。
Database Connectionで「jdbc:derby//localhost:1527/sample [app on APP]」を選択します。
「OK」をクリックします。

「Add All」をクリックし、Available Tables列内のすべての表をSelected Tables列に移動します。 「Next」をクリックします。

Packageの名前としてcom.example.entityと入力します。
「Generate JAXB Annotations」チェック・ボックスの選択を解除します。 この例ではJAXBは使用されていません。
「Finish」をクリックします。
NetBeansによって、データベース内のそれぞれの表に対してエンティティ・クラスと名前付き問合せが作成されます。
作成されたエンティティ・クラスの確認
com.example.entityフォルダ内にある「Customer.java」エンティティ・ファイルを開きます。

クラスの冒頭にあるのは@Entity注釈であり、CUSTOMER表に対するエンティティであることが示されています。
名前付き問合せには、SQLコマンドのように見えるJava Persistence Query Language文が含まれており、各表の問合せに対するすべての組合せが網羅されています。

このクラスは、表に含まれる列ごとに1つのフィールドを宣言しており、@Idを使用して主キー列を定義しています。
フィールド・リストの最下部近くに@ManytoOneという名前の関係注釈がいくつかあり、このエンティティとその他のエンティティの関係が定義されています。 MicroMarketとDiscountCodeは、@ManytoOne注釈の例です。
クラスの残りの部分には、getter/setterメソッドが含まれています。
プロジェクトへのJSFビュー・ページと補助クラスの追加
プロジェクトを右クリックし、 「New」→「Other」を選択します。
Categoriesで「JavaServer Faces」を選択し、File Typesで「JSF Pages from Entity Classes」を選択します。 「Next」をクリックします。
「Add All」をクリックし、Available Entity classes列からSelected Entity classes列へ移動します。 「Next」をクリックします。

Session Bean Packageのパッケージ名をcom.example.ejbに変更します。
JSF classesのパッケージ名をcom.example.beanに変更します。
「Finish」をクリックします。
NetBeansによってWeb Pagesフォルダ内に一連のビュー・ページが生成され、サポートする表の名前が付いたビュー機能ページ(参照、編集、作成、リスト)がグループごとにフォルダに格納されています。
com.example.beanフォルダには、サンプル・データベース内の各表に対して生成されたビュー/コントローラ・クラス(JSFマネージドBean)が含まれています。
com.example.ejbパッケージには、EJB Session Beanを使用してデータベースとのデータのやり取りを行うSession Beanが含まれています。 これらのクラスの名前にはFacadeが付加されています(例:CustomerFacade)。 このクラスはファサード設計パターンを使用しており、基本的に、このクラスはCustomerControllerクラスに対するCustomerエンティティの"face"を表しています。

プロジェクトの実行とコードのテスト
プロジェクトの実行
プロジェクトを右クリックし、 「Run」を選択します。
この処理にはしばらく時間がかかります。クラスのコンパイルおよびビルドが実行され、JDBCドライバがWebLogic Serverの適切なフォルダにコピーされ、プロジェクトがデプロイされて、Webブラウザが起動されるからです。
コードをテストします。
「Show All Customer Items」リンクをクリックします。
2.1. 表の右端にある「View」、「Edit」、「Destroy」リンクを使用してみます。
この方法を使用すると、WebLogic Serverが正しく動作しており、JPA経由でデータベースに接続できることを簡単に確認できます。
ドメイン作成に関する追加情報
ドメイン作成中に次のエラーが発生した場合:
<Error><Security><BEA-090783><Server is Running in Development Mode and Native Library(terminalio) to read the password securely from commandline is not found.>
64ビットJDKが使用されています。 32ビットJDKに切り替えるか、または%MW_HOME%\wlserver\server\common\bin\commEnv.cmdファイルに含まれる4つの環境変数を変更します。 ファイル内で次の行を探し、次に示すとおりに変更します。
set JAVA_USE_64BIT=true
set WL_USE_X86DLL=false
set WL_USE_IA64DLL=false
set WL_USE_AMD64DLL=true
場合によっては、現在のコマンド・プロンプト・ウィンドウを閉じてから新しいウィンドウを開き、再度、3つの環境変数を設定してsetWLSEnv.cmdを実行する必要があります。
コマンド・プロンプト・ウィンドウからGUI構成を起動して、ドメインを作成することもできます。
%MW_HOME%/wlserver/common/bin/config.cmd
このコマンドを実行するには、3つの環境変数、JAVA_HOME、MW_HOME、JAVA_VENDORを設定する必要があります。 この構成ウィザードを使用すると、既存のWebLogicドメインを拡張できます。
まとめ
- WebLogic Server 12cのインストール構成スクリプトの実行
- WebLogic Server環境の設定
- Oracle WebLogic Serverドメインの新規作成
- NetBeans IDEへのOracle WebLogic Serverの登録
- JSFおよびJPAエンティティを使用するWebアプリケーションのデプロイを通じた、インストール済みWebLogic Serverのテスト
- Oracle Fusion Middleware Documentation Library
- Oracle WebLogic Server Documentation
- WebLogic Server 12c - 5 Mins with the Zip File Distributionビデオ
- JavaServer Faces Technology
- Java Persistence API
- Curriculum Developer: Edgar Martinez
- 共著者: Tom Mcginn
このチュートリアルで学習した内容は、以下のとおりです。
参考資料
著者
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