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Oracle Enterprise Manager 12cエンタープライズ対応フレームワーク:メトリック拡張の作成と使用

<このテキストを削除しないでください。これは、ブラウザでの実行時に生成される"主要"なトピック一覧のプレースホルダです。>

目的

このチュートリアルでは、簡単なメトリック拡張を作成する方法について学習します。このメトリック拡張を使用して、エージェント・プロセスのCPU使用率を確認することができます。

所要時間

1時間

概要

メトリック拡張では、ユーザー環境の運用に特有の重要な情報を網羅するために、Enterprise Managerの監視機能を拡充することができます。これにより、監視対象の環境をより包括的に捉えることができるようになります。さらに、データセンターで主に使用される監視ツールとして、まったく関係のない監視ツールではなく、Enterprise Managerを活用することにより、ITプロセスを簡略化できます。

シナリオ

このチュートリアルで実施する内容は、次のとおりです。

ソフトウェア要件

ソフトウェア要件は、以下のとおりです。

このサンプル・アーキテクチャを図で表すと次のようになります。

前提条件

このチュートリアルを始める前に、以下のことを確認してください。

注:このチュートリアルで使用されているスクリーン・ショットは、Linux環境でキャプチャしたものです。使用しているオペレーティング・システムが異なる場合、ブラウザの表示やルック・アンド・フィールが多少異なる可能性があります。

メトリック拡張の作成

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ここで作成するメトリック拡張は、ホスト・ベースのメトリック拡張です。メトリック拡張を作成するには、まず、あらかじめ作成しておいたスーパー管理者アカウントを使用して、Enterprise Manager Cloud Controlにログインする必要があります。ホームページで「Enterprise」メニュー、「Monitoring」、「Metric Extensions」の順に選択します。

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「Metric Extensions」ページで、下方向にスクロールし、「Create」ボタンをクリックします。

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「Create New :General Properties」ページの「General Properties」領域に以下の値を入力し、「Next」ボタンをクリックします。

ターゲットのプロパティ
Target Type Host
Name Agent_CPU_Util
Display Name Agent CPU Utilization
Adapter OS Command - Multiple Columns
Description Displays the percentage of CPU being used by the agent process

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これにより、「Create New :Adapter」ページが作成されます。アダプタ定義プロパティはここで指定します。この例では、Perlスクリプトを実行するので、Perl実行可能ファイルへのパスをコマンドとして入力する必要があります。画面の右側に表示されている「Available Variables」リストに、Perlバイナリの場所として%perlBin%が含まれているので、ここにはコマンド%perlBin%/perlを入力します。実行するPerlスクリプトを見つけるには、「Script」フィールドの右側にある鉛筆アイコンをクリックします。

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これにより、「File Editor」画面が表示されます。「Upload」ボタンをクリックすると、ロードするファイルを参照できるようになります。

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ここからcpu_usage.plスクリプトを見つけて選択し、「Open」ボタンをクリックします。

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次に、「OK」をクリックします。

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ファイルの中身が表示されます(注:cpu_usage.plスクリプトがない場合は、「File Contents」ウィンドウにこのスクリプトの内容を入力してください)。print em_result文により、2つの値が戻されていることに注意してください。これらの値は垂直バー("|")の区切り文字で分けられています。「OK」をクリックします。

注:スクリプトでは、emctl文とps文がバッククオート(別名バックティック)で囲まれていることを確認してください。囲まれていない場合、これらの文は実行されず、メトリックをテストするときに結果が表示されません。また、ターゲットで複数のバージョンのEMエージェントが実行されている場合は、emctl(ターゲットで実行されているもの)へのフルパスを正しく入力する必要もありますので注意してください。

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「Script」フィールドは自動的に入力されます。「Delimiter」フィールドのデフォルトは垂直バーです。この例ではデフォルトをそのまま使用します。print文はem_result=で始まっているので、これをそのまま「Starts With」フィールドに入力してください。「Next」をクリックします。

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次に、メトリック拡張からの情報を返す列を定義する必要があります。「Create New :Columns」ページの「Add」ボタンをクリックします。

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最初に追加する列は、エージェント・プロセスIDです。「Name」に「agent_PID」、「Display Name」に「Agent PID」と入力し、「Column Type」を「Key Column」に定義して、「OK」をクリックします。

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これで1列目が追加されました。もう一度、「Add」をクリックして、2列目を追加します。この列にはCPU使用率の値が入ります。

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「Name」に「agent_CPU_util」、「Display Name」に「Agent CPU Utilization (%)」と入力し、「Column Type」を「Data Column」に定義して、「Unit」に「Pct」を入力します。今度は、アラートのしきい値も追加しますので、比較演算子「>」を選択し、「Warning」レベルに「80」、「Critical」レベルに「95」を入力します。ここではアラートしきい値を3回超えた後で通知されるようにするので、「Advanced」ボタンをクリックし、設定用のフィールドを表示します。

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「Number of Occurrences Before Alert」の値に「3」と入力し、「OK」をクリックします。

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これで列が2つ追加されました。「Next」をクリックします。

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「Create New :Credentials」ページでは、デフォルト値のままにして、「Next 」をクリックします。

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次に、ターゲットを追加します。「Create New :Test」ページの「Add」をクリックします。

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メトリック拡張を実行するホスト(この例ではhost03.example.com)を選択します。「Select」をクリックします。

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ホスト・ターゲットの名前が追加されているのがわかります。「Run Test」をクリックして、ターゲットでスクリプトが正しく実行されることを確認します。

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テストの実行中は「Testing Results - In Progress」画面が表示されます(この画面は、テストが正常に終了すると自動的に閉じられます)。

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再び「Create New :Test」画面が表示されます。「Test Results」領域の「Target Name」、「Agent PID」、「Agent CPU Utilization (%)」フィールドには値が入力されています。「Next」をクリックします。

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「Create New :Review」画面が表示されます。下方向にスクロールし、「Testing Status」領域にエラーが表示されていないことを確認し、「Finish」をクリックします。

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画面が「Metric Extensions」に戻り、メトリック拡張が正常に作成されたことを確認するメッセージが表示されます。

展開可能なドラフトとしてメトリック拡張を保存

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メトリック拡張作成の次の段階では、展開可能なドラフトとしてメトリック拡張を保存します。まず、画面上の作業領域を広げましょう。メトリック拡張が正常に作成されたことを確認するメッセージの右側にある小さいxをクリックして、この確認メッセージを閉じます。また、「Hide Overview」の左側にある矢印をクリックして、これも閉じます。

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メトリック拡張がハイライトされていることを確認し、「Actions」メニューをクリックして、「Save As Deployable Draft」を選択します。

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「Status」列に値「Deployable Draft」が表示されます。

メトリック拡張の公開と展開

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プロセスの最後でメトリック拡張を公開し、これを使用するターゲット上に展開します。目的のメトリック拡張がハイライトされていることを再度確認してから、「Actions」メニューを選択しますが、今回はメニュー項目のリストから「Publish Metric Extension」を選択します。

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「Status」列に値「Published」が表示されます。

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次に「Actions」メニューから「Deploy to Targets...」オプションを選択します。

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「Deploy To Targets」画面で「Add」ボタンをクリックします。

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「Search and Select:Targets」画面が表示されます。ターゲットのリストから、メトリック拡張を展開するホスト(この例ではhost03.example.com)を選択し、「Select」をクリックします。

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指定したホストがターゲットのリストに追加されます。ここでは「Submit」をクリックするだけです。

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「Pending Deploy Operations」ページが表示されます。「Pending Deploy Operations」リストに値「No data found」が表示されるまで、画面の右上隅にある「Refresh」ボタンをクリックします。これにより、指定したメトリック拡張が正常に展開されたことが表示されます。

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メトリック拡張の展開が正常に終了したので、「Metric Extensions」リンクをクリックして「Metric Extensions」ページに戻ります。

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メトリック拡張が、1つのターゲットに展開されていることがわかります。「Deployed Targets」列のリンクをクリックします。

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次に「Target Name」のリンクをクリックします。

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ホストのホームページで「Host」、「Monitoring」、「All Metrics」の順に選択します。

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メトリックのリストで「Agent CPU Utilization」リンクをクリックします。

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タイミングによっては、画面の「Agent CPU Utilization (%)」部分に「No data to deploy」と表示されることがあります。その場合は、データが表示されるまで、「Refresh」ボタンをクリックしてください。

まとめ

メトリック拡張では、ユーザー環境の運用に特有の重要な情報をカバーするために、Enterprise Managerの監視機能が拡充されます。これにより、監視対象の環境をより包括的に捉えることができるようになります。さらに、データセンターで使用されるメインの監視ツールとして、まったく関係のない監視ツールではなく、Enterprise Managerを活用することにより、ITプロセスを簡略化することができます。

このチュートリアルで学習した内容は、次のとおりです。

参考資料

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