ウィザードを使用して、Oracle ADF Faces、ADF Page Flow、Oracle ADF Business Componentsテクノロジーを含む、アプリケーション・テンプレートに基づいたアプリケーションとプロジェクトを素早く作成します。
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目的 所要時間 アプリケーション
このチュートリアルでは、プレースホルダ・データ・コントロールとOracle ADFデータ・バインディングを使用して、完全な実行可能ページを作成する方法を示します。これから作成するアプリケーションの完成版を確認するには、「Download」ボタンをクリックして最終的なアプリケーションのzipファイルをダウンロードし、JDeveloperのmyworkフォルダに解凍してください。 30分 placeholderdcapp.zipをダウンロード
ステップ1: 新規アプリケーションおよびプロジェクトの作成
  1. メイン・メニューから「File」→「New」を選択します。New Galleryで、「General」カテゴリを開き、「Applications」を選択します。 次に、Itemsリストで「Fusion Web Application (ADF)」を選択して、「OK」をクリックします。

    New Gallery、Applications
  2. JDeveloperアプリケーションは、組織構造の最上位レベルです。アプリケーションの開発中に、操作しているオブジェクトの情報がここに格納されます。詳細を表示/非表示詳細表示
  3. 例に合わせ、アプリケーション名としてPlaceholderDCAppと入力します。

    Fusion Webアプリケーションの作成
  4. 初期プロジェクト構造(アプリケーションの作業領域内の名前付きプロジェクト・フォルダ)および追加されるアプリケーション・ライブラリは、選択したアプリケーション・テンプレートによって決まります。詳細を表示/非表示詳細表示
  5. デフォルト値のままにして、「Finish」をクリックします。

    新しいアプリケーションを作成すると、Application Overviewウィンドウがデフォルトでエディタ・ウィンドウ領域に開きます。 このアプリケーションのオブジェクトの作成では使用しないので、任意でこのウィンドウを閉じることができます。

    Application Overview

  6. このウィンドウの各ファイル概要ページには、JDeveloper内で作成されるすべてのオブジェクトがオブジェクト・タイプごとに分類されて表示されます。新規作成したファイルとアーチファクトは、ステータスやプロジェクトでフィルタして表示できます。詳細を表示/非表示詳細表示
  7. アプリケーション・ナビゲータで「Model」プロジェクトを選択して、「File」→「New」→「Business Tier」→「Data Controls」→「Placeholder Data Control」を選択し、「OK」をクリックして、Create Placeholder Data Controlダイアログを開きます。

    New Gallery、Placeholder Data Control
  8. プレースホルダ・データ・コントロールは、静的なサンプル・データを含んだ単純なデータ・コントロールです。 データ・コントロールを初めて作成したときには、関連付けられたデータ型はありません。 データ型も手動で作成します。詳細を表示/非表示詳細表示
  9. データ・コントロールの名前としてProductDataと入力し、Dummy data for product pagesなどの説明を追加します。「OK」をクリックします。

    Placeholder Data Controlダイアログ
  10. save allSave Allをクリックして作業内容を保存します。 アプリケーション・ナビゲータで、「Data Controls」パネルを開き、新しいProductDataデータ・コントロールを表示します。

  11. アプリケーション・ナビゲータにおいて、プロジェクトは階層内の最上位レベルとして表示されます。アプリケーション・ナビゲータは、次のように表示されます。 詳細を表示/非表示詳細表示
ステップ2: プレースホルダ・データ型の作成
  1. Data Controlsパネルで「ProductData」ノードを右クリックして、「Create Placeholder Data Type」を選択します。

    Create Placeholder Data Typeメニュー
  2. 標準データ・コントロールは、モデルまたはビジネス・コンポーネント・レイヤーの基礎となるデータソースからデータ集合と属性を取得します。 たとえば、アプリケーション・モジュール・データ・コントロールは、ビュー・オブジェクトおよび関連するデータベース表からデータ集合を取得します。詳細を表示/非表示詳細表示
  3. Create Placeholder Data Typeダイアログで、データ型の名前としてCategoriesと入力します。

    Create Placeholder Data Typeダイアログ
  4. デフォルトの最初の属性(Attribute)をCategoryIdという名前に置き換えて、Typeで「Number」を選択します。

    Create Placeholder Data Typeダイアログ
  5. add Addをクリックして、新しい属性を追加します。 CategoryNameという名前を入力して、TypeStringが選択されていることを確認します。「OK」をクリックします。

    Create Placeholder Data Typeダイアログ
  6. Data Controlsパネルでは、コントロール・パネル・オブジェクトをオープンWebページまたはADF Swingパネルにドラッグ・アンド・ドロップすることで、アプリケーションのビジネス・サービスの表示やデータバインドUIコンポーネントの作成用に作成したデータ・コントロールを表示できます。詳細を表示/非表示詳細表示
  7. Data Controlsパネルで「Categories」ノードを右クリックして、「Create Placeholder Data Type」を選択します。

    Categoriesを選択することで、ディテール・データ型をCategoriesデータ型の子として作成します。 マスター・データ型の最初の属性はJoin属性です。ディテール・データ型に自動的に追加され、変更はできません。

    Create Placeholder Data Typeメニュー
  8. データ型の名前としてProductsと入力します。

    Create Placeholder Data Typeダイアログ
  9. add Addをクリックして、4つの属性を次の名前と設定で追加します。 コロン":"を各ラベルの一部として含めてください。

    Name Type Label Format Type   Default Component 
    ProductName String Name: 該当なし 該当なし
    ProductDesc String Description: 該当なし 該当なし
    Price Number List Price: Currency 該当なし
    Supplier String Supplier: 該当なし Choice List

    Create Placeholder Data Typeダイアログ

  10. OK」をクリックし、Data Controlsパネル・ツールバーの「refreshアイコンRefreshアイコンをクリックします。

    Data Controlsパネルを展開すると、次のように表示されます。

    Data Controlsパネル
  11. Data Controlsパネルには、データ・モデルであるマスター/ディテール関係のCategoriesとProducts、各データ型の属性が表示されます。詳細を表示/非表示詳細表示
ステップ3: サンプル・データの追加

プレースホルダ・データ・コントロールを使用してアプリケーションを実行するには、実行用のサンプル・データを追加する必要があります。 プレースホルダ・データ型の属性にサンプル・データを追加するには、手動で追加するか、.csvファイルからデータをインポートします。 サンプル・データは、データ型を作成したときに追加できます。または、すべてのサンプル・データ、ならびにマスター/ディテール関係を作成した後で、データ型を編集し、追加できます。

  1. Data Controlsパネルで「Categories」ノードを右クリックし、「Edit Placeholder Data Type」を選択して、Categoriesデータ型を編集します。

    Create Placeholder Data Typeメニュー
  2. Edit Categoriesダイアログで「Sample Data」タブを選択します。

    Sample Dataタブ
  3. addAddをクリックして、CategoryIdおよびCategoryNameの次の値を入力します。[Tab]キーを押して、次のフィールドに移動するか、別の行を追加します。

    CategoryId CategoryName
    1 Hardware
    2 Computer Accessories
    3 Office Supplies

    Sampleタブ
  4. OK」をクリックします。

  5. プレースホルダ・コントロールをサンプル・データとともにロードして、現実的なアプリケーション実行のシミュレーションを行って設計を評価できます。詳細を表示/非表示詳細表示
  6. プレースホルダで使用するサンプル・データを、ノートパッドなどのテキスト・エディタでコピーして貼り付けます。

  7. 一時的な場所にファイルを保存して、products.csvという名前を付けます。

  8. Data Controlsパネルで、「refreshアイコンRefreshアイコンをクリックし、次に、「Products」ノードを右クリックして、「Edit Placeholder Data Type」を選択します。

    Create Placeholder Data Typeメニュー
  9. Sample Data」タブを選択して、「Import」をクリックします。 Openダイアログで、先ほど作成した「products.csv」ファイルにナビゲートして選択し、「Open」をクリックします。

  10. データがEdit Productsダイアログに正しくインポートされたことを確認して、「OK」をクリックします。

    Sampleタブ
  11. Externally Modified Files警告ダイアログが開いた場合は、「Yes」をクリックします。

  12. プレースホルダ・サンプル・データは、ダイアログを使用して手動で追加、またはインポートした.csvファイルを使用して追加のどちらでも、プレースホルダ・データ・コントロール・パッケージ内のメッセージ・バンドル・プロパティ・ファイルに保存されます。詳細を表示/非表示詳細表示
ステップ4: 値のリスト(LOV)の追加

    プレースホルダ・データ型の属性は、値のリスト(LOV)を構成できます。詳細を表示/非表示詳細表示
  1. Data Controlsパネルで「Products」ノードを右クリックして、「Edit Placeholder Data Type」を選択します。

    Create Placeholder Data Typeメニュー
  2. Edit Productsダイアログで「Supplier」を選択して、Default ComponentChoice Listに設定されていることを確認します。

    実行中のページで値のドロップダウン・リストを表示するため、Supplier属性を構成します。 値のリストには、静的リストを使用します。また、別のプレースホルダ・データ型も使用できます。

    Edit Placeholder Data Controlダイアログ
  3. Use Lov Bindingの横にある「editアイコンEditをクリックします。

  4. Configure List of Valuesダイアログで「Fixed List」を選択します。

    Fixed Listオプション

    Configure List of Valuesダイアログを使用して、リスト・データを手動で追加することで、プレースホルダ・データ型属性を固定リストとして構成します。

  5. addAddをクリックして、3つの行のリスト・データを次のラベルと値で追加します。

    ドロップダウン・リストで表示されるのがラベルで、値はデータ型の対応する値です。 この場合、ラベルと値は同じです。

    ラベル
    Computer Superstore Computer Superstore
    Hardware Solutions Hardware Solutions
    Office Discounters Office Discounters

    Configure List of Valuesダイアログ
  6. OK」を2回クリックして、両方のダイアログを閉じます。 警告ダイアログが表示されたら、「Yes」をクリックします。

    Productsデータ型のSupplier属性のみが変更されたので、IDEの表示時にデータ・コントロールで変更されている箇所はありません。

    Data Controlsパネル
ステップ5:JSFページの作成

プレースホルダ・データ・コントロールを作成し終えたので、このプレースホルダ・データ・コントロールを使用して、サンプル・データを含んだ実際のページを設計、構築できます。 単純なJSFページを構築して、製品情報を表示および更新します。

  1. アプリケーション・ナビゲータで「ViewController」プロジェクトを選択し、メイン・メニューから「File」→「New」→「Web Tier」→「JSF/Facelets」→「Page」を選択します。 次に、「OK」をクリックして、Create JSF Pageダイアログを開きます。

    New Gallery、Web Tier、JSF
  2. editProducts.jsfというファイル名を入力して、Dodument TypeFaceletsが設定されていることを確認します。 Initial Page Layout and Contentの下で「Quick Start Layout」を選択します。 次に、「Browse」をクリックします。

    Create JSF Pageダイアログ
  3. 新しいFacelets(.jsf)ページを作成すると、ADF Facesタグ・ライブラリとJSF Coreタグ・ライブラリ用の2つのxmlns属性を持つ初期ページ構造が自動的に作成されます。詳細を表示/非表示詳細表示
  4. Component Galleryで、「Two Column」カテゴリ、最初のタイプ、および最初のレイアウト(デフォルトでの選択)を選択します。

    右側のOptionsの下にTwo Column Left Sidebar (Split and Stretched)が表示されます。

    Component Gallery
  5. Oracle ADF Facesには、ページの全体レイアウトを定義するときに使用できるコンポーネントが多数用意されています。詳細を表示/非表示詳細表示
  6. OK」を2回クリックして、両方のダイアログを閉じます。

  7. Data Controlsパネルで「Products」ノードを選択してページにドラッグし、secondファセットにドロップします。 Createコンテキスト・メニューから、「Table」→「ADF Table」を選択します。

    Createメニュー
  8. Data Controlsパネルから「Products」の集合をドラッグしてページにドロップし、コンテキスト・メニューから「ADF Table」を選択すると、Productsビュー・オブジェクトのデータを表示、編集する表が作成されます。詳細を表示/非表示詳細表示
  9. Edit Table Columnsダイアログで「deleteDeleteをクリックして、CategoryIdをリストから削除し、「OK」をクリックします。

    Component Gallery
  10. Data Controlsパネルで「Categories」ノードを選択してページにドラッグし、firstファセットにドロップします。 Createコンテキスト・メニューから、「Table」→「ADF Tree」を選択します。

    Createメニュー

    Categories」の集合をData Controlsパネルからページにドラッグして、コンテキスト・メニューから「ADF Tree」を選択すると、表のProductsをナビゲートできるツリーが作成されます。

  11. Edit Tree Bindingダイアログのmove rightCategoryNameDisplay Attributesリストに移動し、move leftCategoryIdDisplay Attributesリストから外します。

    Edit Tree Bindingダイアログ
  12. Target Data Source」を展開して、「EL Picker」をクリックします。 Variablesダイアログで、「ADF Bindings」と「bindings」を展開し、「ProductsIterator」を選択します。 次に、「OK」を2回クリックして、両方のダイアログを閉じます。

    Variablesダイアログ
  13. Structureウィンドウで、「af:table」コンポーネントを選択します。 次に、プロパティ・インスペクタで、「Behavior」セクションを展開します。

    Structureウィンドウ

    Property Inspector
  14. Partial Triggersプロパティ・メニューから「Edit」を選択します。 Edit Property: Partial Triggersダイアログで、「facet (first)」を展開し、move righttreeコンポーネントをSelectedリストに移動します。「OK」をクリックします。

    Edit Property: Partial Triggersダイアログ

    この操作は、ツリーの選択が変更されたときに、表をリフレッシュするために必要です。 ツリー・コンポーネントと表コンポーネントをビジュアル・エディタで追加すると、ページは次のように表示されます。

    ビジュアル・エディタのページ
  15. エディタ・ウィンドウでページを右クリックして、「Run」を選択します。

    Create Default Domainダイアログが表示されたら、PasswordフィールドとConfirm Passwordフィールドにデフォルト・パスワード(例:weblogic1)を入力し、「OK」をクリックします。

    editProducts.jsfページを実行すると、ブラウザ内に次のようなページが表示されます。

    ブラウザのページ

    ページが表示されたら、ツリーのカテゴリを選択して、そのカテゴリの製品を表示できます。製品の詳細を変更でき、ドロップダウン・リストから新しいSupplierを選択できます。 完全なアプリケーションでは、複数のWebページ間のナビゲーションやデータベースへのデータのコミットに対応するために、その他のUIコントロールが追加されます。

まとめ
このチュートリアルでは、プレースホルダ・データ・コントロールとOracle ADFデータ・バインディングを使用して、完全な実行可能ページを作成しました。このチュートリアルで学習した内容は、以下のとおりです。 Oracle ADFデータ・バインディングとOracle Fusion Webアプリケーションについて詳しくは、以下を参照してください。

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