ウィザードを使用して、アプリケーションとプロジェクト、空白のJSFページを素早く作成します。簡単なBeanオブジェクトを作成するには、初期Javaクラスを生成してからソース・エディタを使用して、2つのStringプロパティと、getterメソッドおよびsetterメソッドをプロパティに追加します。 また、サービスBeanを作成して、名前と電子メール・アドレスのリストを返すビジネス・メソッドを追加します。
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目的 所要時間 アプリケーション
このチュートリアルでは、JavaBeansとOracle ADF Facesを使用して、簡単なデータバインド・アプリケーションを作成する方法について説明します。これから作成するアプリケーションの完成版を確認するには、「Download」ボタンをクリックして最終的なアプリケーションのzipファイルをダウンロードし、JDeveloperのmyworkフォルダに解凍してください。 40分 databoundapp.zipのダウンロード
ステップ1:新規アプリケーションとプロジェクトの作成
  1. メイン・メニューから「File」→「New」を選択します。New Galleryで、「General」カテゴリを開き、「Applications」を選択します。Itemsリストで「Custom Application」を選択し、「OK」をクリックします。

    New Gallery、Applications
  2. JDeveloperアプリケーションは、組織構造の最上位レベルです。アプリケーションの開発中に、操作しているオブジェクトの情報がここに格納されます。詳細を表示/非表示詳細表示
  3. この例に合わせるため、アプリケーション名としてDataBoundAppと入力し、「Next」をクリックします。

    カスタム・アプリケーションの作成
  4. 初期プロジェクト構造(アプリケーションの作業領域内の名前付きプロジェクト・フォルダ)および追加されるアプリケーション・ライブラリは、選択したアプリケーション・テンプレートによって決まります。詳細を表示/非表示詳細表示
  5. プロジェクト名にModelと入力します。

    カスタム・アプリケーションの作成、プロジェクト名の入力

  6. Finish」をクリックします。

    アプリケーション・ナビゲータのProjectsパネルは、次のようになります。

    アプリケーション・ナビゲータ

  7. テンプレートから作成された新規アプリケーションは、プロジェクト階層に分割されてアプリケーション・ナビゲータに表示されます。各プロジェクトには関連する機能が設定されています。詳細を表示/非表示詳細表示
ステップ2: 簡単なJavaBeanクラスの作成
  1. 先ほど作成したプロジェクトをアプリケーション・ナビゲータで右クリックし、「New」→「General」→「Java Class」の順に選択して、「OK」をクリックします。

    New Gallery、Generalカテゴリ項目

  2. Create Java Classダイアログで、クラス名にContactと入力し、パッケージ名にacme.beanと入力します。 デフォルト値はそのままにして、「OK」をクリックします。

    Create Java Classダイアログ

  3. ソース・エディタで、コードを追加して簡単なJavaBeanクラスを作成します。

    たとえば、生成された次のコードの後に、

    public Contact() {
      super();
    }


    次のコードを使用して、2つのプロパティを追加します。

  4. エディタでファイルを右クリックし、「Generate Accessors」を選択します。

    Javaソース・エディタ、Generate Accessors
  5. ソース・エディタで、編集中に使用できる他の機能には次のものがあります。詳細を表示/非表示詳細表示
  6. Generate Accessorsダイアログで「Contact」を選択します。 Scopeドロップダウン・リストでpublicが選択されていることを確認し、「OK」をクリックします。

    Generate Accessorsダイアログ

  7. ソース・エディタで、引数として渡された値を使用して、新しいオブジェクトをインスタンス化するコンストラクタを追加します。

    たとえば、生成された次のメソッドの後に、

    public String getEmail() {
      return email;
    }


    次のメソッドを追加します。

  8. Save AllアイコンSave Allをクリックして作業内容を保存します。

    アプリケーション・ナビゲータでは、Application Sourcesフォルダの下のacme.beanパッケージにContact.javaが表示されます。

    アプリケーション・ナビゲータの新しいクラス
  9. エディタ・ウィンドウ上部にある各タブは、ドキュメント・タブです。詳細を表示/非表示詳細表示
ステップ3: サービス・クラスの作成
  1. アプリケーション・ナビゲータで「Model」プロジェクトを右クリックし、「New」→「General」→「Java Class」の順に選択して、「OK」をクリックします。

  2. Create Java Classダイアログで、クラス名にAddressBookと入力します。 acme.beanというパッケージ名、その他のデフォルト値を受け入れ、「OK」をクリックします。

    Create Java Classダイアログ

  3. ソース・エディタで、コードを追加してJavaコレクション・クラスを作成します。

    たとえば、最初の行の後に、

    package acme.bean;

    生成されたすべてのコードを削除し、次のコードに置き換えます。

  4. Save AllアイコンSave Allをクリックして作業内容を保存します。

  5. サービス・クラスの作成ステップが完了すると、Application Navigatorの表示は次のようになります。詳細を表示/非表示詳細表示
ステップ4: サービス・クラスのデータ・コントロールの作成
  1. アプリケーション・ナビゲータで「AddressBook.java」を右クリックし、「Create Data Control」を選択します。

    Create Data Controlコンテキスト・メニュー
  2. Oracle ADFデータ・コントロールは、ビジネス・サービスのデータ・モデルを抽象化して、ADFバインド層からサービス層へのアクセスを提供します。詳細を表示/非表示詳細表示
  3. Bean Data Control Interface Chooserダイアログで、オプションを選択せずに「OK」をクリックします。

    プロジェクトにデータ・コントロール定義ファイル(DataControls.dcx)が追加され、概要エディタでファイルが開きます。

    DataControls.dcxの概要エディタ
  4. DCX定義ファイルは、クライアントと利用可能なビジネス・サービス間のやり取りを可能にするOracle ADFモデル層アダプタ・クラスを識別します。詳細を表示/非表示詳細表示
  5. アプリケーション・ナビゲータで、「Data Controls」パネルを開き、「AddressBook」を開きます。

    アプリケーション・ナビゲータ、Data ControlsパネルとProjectsパネル

    作成したデータ・コントロールが表示されない場合は、パネル・ツールバーの「RefreshアイコンRefreshをクリックします。

  6. 展開すると、AddressBookノードにビジネス・サービスの構造が表示されます。詳細を表示/非表示詳細表示
ステップ5:JSFページの作成
  1. メイン・メニューから、「File」→「New」→「General」→「Projects」→「Custom Project」を選択して、「OK」をクリックします。

    New Gallery、Custom Project

  2. プロジェクト名にViewと入力します。 次に、Availableリストとshuttleアイコンから「ADF Faces」を選択して、Selectedリストに移動します。

    Create Custom Projectウィザード
  3. プロジェクト用の機能を選択すると、New Galleryによって提示される選択肢をフィルタで選別することが可能になり、実行している作業の種類に適した選択肢だけを表示できます。詳細を表示/非表示詳細表示
  4. Finish」をクリックします。

    アプリケーション・ナビゲータにViewプロジェクトが表示されます。

    アプリケーション・ナビゲータ、Viewプロジェクト

  5. アプリケーション・ナビゲータで「View」プロジェクトを右クリックし、「New」→「Web Tier」→「JSF/Facelets」→「Page」の順に選択して、「OK」をクリックします。

    New Gallery、JSF/Faceletsページ

  6. Create JSF Pageダイアログで、ファイル名としてContactList.jsfを入力します。ドキュメント・タイプとしてFaceletsが選択されていることを確認します。

    Create JSF Pageダイアログ
  7. JavaServer Facesを使用するアプリケーション向けに作成するJSFページには、Faceletsドキュメント(ファイル拡張子は.jsf)、またはXML構文で記述されたJSPドキュメント(ファイル拡張子は.jspx)を使用できます。詳細を表示/非表示詳細表示
  8. Page Layoutページで「Blank Page」を選択します。Managed Beanページで、「Do Not Automatically Expose UI Components in a Managed Bean」を選択します。

  9. Create JSF Pageダイアログでは、新しいページのルック・アンド・フィールの一部を任意で定義でき(PageLayoutタブ)、また、ページ上のコンポーネントをマネージドBeanで公開するかどうかを指定できます(Managed Beanタブ)。詳細を表示/非表示詳細表示
  10. OK」をクリックします。

    デフォルトでは、ビジュアル・エディタに新しいJSF Faceletsページが表示されます。

    ビジュアル・エディタ

  11. 新しいJSFページをFaceletsドキュメント・タイプ(ファイル拡張子は.jsf)にすると、初期ページ構造が自動的に作成されます。詳細を表示/非表示詳細表示
  12. コンポーネント・パレットのADF FacesページのLayoutパネルで、「borderlayoutアイコンPanel Stretch Layoutをドラッグして、ビジュアル・エディタの空白ページにドロップします。

    ビジュアル・エディタにコンポーネントをドラッグすると、Formという名前の長方形の領域が表示されます。これは、今ドラッグしているコンポーネントがそのターゲット・コンポーネント内に挿入されることを意味しています。

    ビジュアル・エディタ、フォームに挿入

  13. Save AllアイコンSave Allをクリックして作業内容を保存します。

  14. JSFページの作成ステップが完了すると、アプリケーション・ナビゲータにはViewプロジェクトが次のように表示されます。詳細を表示/非表示詳細表示
ステップ6: サービスBeanへのADF Faces表コンポーネントのバインド
  1. Data Controlsパネルで、「AddressBook」を展開してから、「findAllContacts()」を展開します。

    Data Controlsパネルの展開
  2. Oracle ADFデータ・コントロールは、データ・コレクション、属性、メソッド、詳細を表示/非表示詳細表示
  3. Contact」をクリックして、ビジュアル・エディタのページのcenterファセットにドラッグします。 Createコンテキスト・メニューから、「Table」→「ADF Read-only Table」を選択します。

    Createコンテキスト・メニュー、表

  4. Edit Table Columnsダイアログで「Enable Sorting」を選択します。

    Edit Table Columnsダイアログ

  5. デフォルト値はそのままにして、「OK」をクリックします。

    ビジュアル・エディタには次のようなページが表示されます。

    ビジュアル・エディタの新しい表
  6. Data Controlsパネルを使用してUIコンポーネントを作成すると、選択したデータ・コントロールにコンポーネントをバインドするための各種コードとオブジェクトがJDeveloperによって自動作成されます。詳細を表示/非表示詳細表示
  7. アプリケーション・ナビゲータで「ContactList.jsf」を右クリックし、「Run」を選択します。

    Create Default Domainダイアログが表示されたら、PasswordフィールドとConfirm Passwordフィールドにデフォルト・パスワード(例:weblogic1)を入力し、「OK」をクリックします。

    次のようなページがブラウザに表示されます。

    ブラウザ・ページの表

  8. デフォルトでJDeveloperは、IDEにバンドルされたOracle WebLogic Serverのユーザー固有のインスタンスを参照する、Integrated WebLogic Serverという名前の統合サーバーを自動的に構成します。詳細を表示/非表示詳細表示
ステップ7: ラベルの設定
  1. エディタ・ウィンドウで、「DataControls.dcx」タブをクリックして、DCX概要エディタを前面に表示します。

    DCXファイルがまだ開いていない場合は、アプリケーション・ナビゲータのModelプロジェクトの「DataControls.dcx」をダブルクリックして、ファイルを開きます。

    概要エディタ、DataControls.dcxファイル

  2. AddressBook」→「findAllContacts()」と展開します。 次に、「Contact」を選択し、「EditアイコンEditをクリックして、概要エディタを別に開きます。

    DataControls.dcxの概要エディタ

  3. Contact.xml概要エディタで、左側の「Attributes」をクリックします。

    概要エディタ、Contact.xml

  4. Attributes表でnameを選択した状態で、「UI Hints」タブをクリックします。 次に、LabelフィールドにContact Nameと入力します。

    Contact.xmlの概要エディタ、UI Hints
  5. Oracle ADFコントロール・ヒントは、JavaBeansベースのビジネス・サービス・データ項目をあらゆるクライアント・タイプに一貫した方法でレンダリングするための一元メカニズムを提供します。詳細を表示/非表示詳細表示
  6. この手順を繰り返して、ラベル・テキストEmail Addressを使って、属性emailのラベルを追加します。

  7. ビジネス・サービス・レベルでコントロール・ヒントを追加すると、プロジェクトのテキスト・リソースを含んだ.propertiesファイルが作成されます。詳細を表示/非表示詳細表示
  8. アプリケーション・ナビゲータで「ContactList.jsf」を右クリックし、「Run」を選択します。

    ブラウザのページに新しいラベルが表示されます。

    ブラウザ・ページの表

  9. ブラウザ・ページで、列ヘッダーの片端をドラッグして表の列の幅を広げることができます。詳細を表示/非表示詳細表示
ステップ8: パラメータ化メソッドとパラメータへのバインド
パラメータを取り込むメソッドにバインドされたコマンド・ボタン、メソッド・パラメータにバインドされた入力テキスト・フィールドを作成します。詳細を表示/非表示詳細表示
  1. アプリケーション・ナビゲータで「View」プロジェクトを右クリックし、「New」→「Web Tier」→「JSF/Facelets」→「Page」の順に選択して、「OK」をクリックします。

  2. Create JSF Pageダイアログで、ファイル名としてContactLookup.jsfを入力します。ドキュメント・タイプとしてFaceletsが選択されていることを確認します。

    Create JSF Pageダイアログ

  3. Page Layoutページで「Blank Page」を選択します。Managed Beanページで、「Do Not Automatically Expose UI Components in a Managed Bean」を選択します。

  4. コンポーネント・パレットのADF FacesページのLayoutパネルで、「decorativeboxアイコンDecorative Boxをドラッグして、ビジュアル・エディタの空白ページにドロップします。

  5. Data Controlsパネルで、パネル・ツールバー上の「RefreshアイコンRefreshをクリックして、「AddressBook」を展開し、次に、「findContactsByName(String)」を展開します。

    Data Controlsパネル、findContactsByName
  6. パラメータ化メソッドにバインドされた表を作成するには、Data ControlsパネルのfindContactsByName(String)の下にある「Contact」メソッドをドラッグします。詳細を表示/非表示詳細表示
  7. Contact」をビジュアル・エディタのページのcenterファセットにドラッグします。 Createコンテキスト・メニューから「Table」→「ADF Read-only Table」を選択します。 Edit Table Columnsダイアログで「Enable Sorting」を選択します。 その他のデフォルト値はそのままにして、「OK」をクリックします。

  8. Edit Action Bindingダイアログで、デフォルト値を受け入れて「OK」をクリックします。

    Edit Action Bindingダイアログ

  9. コンポーネント・パレットのLayoutパネルで、「flowlayoutアイコンPanel Group Layoutをページ上のtopファセットにドラッグ・アンド・ドロップします。

    ビジュアル・エディタ、topファセット

  10. プロパティ・インスペクタのCommonセクションで、Layoutの値をscrollに変更します。

  11. コンポーネント・パレットで、別の「flowlayoutアイコンPanel Group Layoutを、先ほど追加したPanel Group Layoutにドラッグ・アンド・ドロップします。プロパティ・インスペクタで、Layoutの値をhorizontalに変更します。

  12. コンテンツを拡張しない場合は、layout="scroll"でパネル・グループ・レイアウト・コンポーネントのコンテンツをラップすることで、詳細を表示/非表示詳細表示
  13. Data Controlsパネルで、findContactsByName(String)の下の「Parameters」を展開します。

    Data Controlsパネル、Parametersの展開

  14. name」をドラッグして、先ほど追加したパネル・グループ・レイアウト・コンポーネント(水平方向)にドロップします。 コンテキスト・メニューから「Text」→「ADF Input Text w/ Label」を選択します。

    Create Textコンテキスト・メニュー

  15. プロパティ・インスペクタのCommonセクションで、デフォルトのLabel値を削除し、Enter part of name:に置き換えて、2つのスペースを追加します。

  16. Data Controlsパネルで、「findContactsByName(String)」をドラッグして、Structureウィンドウのaf:panelGroupLayout - horizontalにドロップします。 コンテキスト・メニューから「Method」→「ADF Button」を選択します。

    Create Methodコンテキスト・メニュー

  17. プロパティ・インスペクタで、デフォルトのText値を削除して、Findに置き換えます。

  18. Structureウィンドウで、「af:panelGroupLayout - scroll」を選択します。 プロパティ・インスペクタのStyleセクションで、InlineStyleフィールドにpadding:5.0pxと入力します。

    ビジュアル・エディタで、ページは次のように表示されます。

    ビジュアル・エディタ、ContactLookupページ

  19. アプリケーション・ナビゲータで「ContactLookup.jsf」を右クリックし、「Run」を選択します。

    次のようなページがブラウザに表示されます。

    初回実行時のブラウザ・ページ

  20. 入力フィールドにshと入力してボタンをクリックすると、詳細を表示/非表示詳細表示
まとめ
このチュートリアルでは、Oracle ADFデータ・コントロールとOracle ADF Facesコンポーネントを使用して、データバインド・ページを作成しました。このチュートリアルで学習した内容は、以下のとおりです。 Oracle ADFデータ・バインディングとデータバインド・アプリケーションの開発について詳しくは、以下を参照してください。

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