Oracle SQL Developer 3.0でのクエリー・ビルダーの使用

デスクトップにSQL Developerアイコンがインストールされている場合、アイコンをクリックしてSQL Developerを起動したら、ステップ4へ進みます。デスクトップにアイコンがない場合は、次の手順を実行して、SQL Developer 3.0をデスクトップから起動するためのショートカットを作成します。

SQL Developer 3.0がインストールされているディレクトリを開き、「sqldeveloper.exe」（Windowsの場合）または「sqldeveloper.sh」（Linuxの場合）を右クリックして「Send to」→「Desktop (create shortcut)」を選択します。

デスクトップ上に、sqldeveloper.exeへのショートカットが作成されています。 このアイコンをダブルクリックして、SQL Developer 3.0を開きます。

注： アイコンの名前を変更するには、アイコンを選択してから［F2］キーを押し、新しい名前を入力します。

Oracle SQL Developerが表示されます。

Connectionsナビゲータで「Connections」を右クリックし、「New Connection」を選択します。

New/Select Database Connectionダイアログが表示されます。 次の接続情報を入力し、「Test」をクリックします。

左下（Helpボタンの上）に表示される接続ステータスを確認します。 Successと表示されているはずです。 「Save」→「Connect」の順にクリックします。

接続が保存され、新しく作成した接続がConnectionsリストに表示されます。

「Query Builder」タブを選択して、Query Builderウィンドウを開きます。

「DEPARTMENTS」表オブジェクトをQuery Builderウィンドウにドラッグ・アンド・ドロップすると、2つの表オブジェクトがQuery Builderウィンドウに表示されます。

EMPLOYEES表とDEPARTMENTS表の間には2つの関係が定義されているため、これら2つの表は2本の線で結ばれており、外部キー制約を介して関連付けられた列が指定されています。

これらの2つの関係は、次のように定義されています。

1. DEPARTMENTS表のMANAGER_IDは、EMPLOYEES表のEMPLOYEE_IDに含まれるいずれかの値と一致している必要があります（マネージャーは従業員として存在しなければなりません）。
2. EMPLOYEES表のDEPARTMENT_IDは、DEPARTMENTS表のDEPARTMENT_IDに含まれるいずれかの値と一致している必要があります（従業員の部門はDEPARTMENTS表に存在するか、またはNULLでなければなりません）。

次に、レポートに表示する列を選択します。

EMPLOYEES表で、「FIRST_NAME」、「LAST_NAME」、「JOB_ID」、「SALARY」、「DEPARTMENT_ID」の列にチェックを付けます。 これらの列を選択すると、表オブジェクトの下のウィンドウに、選択した順序でこれらの列が追加されることに注意してください。

DEPARTMENTS表の「DEPARTMENT_NAME」列にチェックを付けます。

「」Runをクリックします。

結果が、Query Resultウィンドウに表示されます。 レポート内の部門名はDEPARTMENTS表から取得されており、その他のデータはEMPLOYEES表から表示されている点に注意してください。

自動的に生成されたSQLを表示するには、Query Resultウィンドウの「SQL」アイコンをクリックします。

レポート結果の上に、Query Result SQLウィンドウが表示されます。

必要に応じて、この問合せを別のエディタにコピーすることができます。 右上の「close」アイコンをクリックします。

この項では、部門ごとに所属する従業員を表示するレポート（部門名のアルファベット順）を作成します。

メインのQuery Builderウィンドウで、「EMPLOYEES」表の名前を右クリックします。 サブメニューから「Uncheck All」を選択します。

すべてのチェックを解除すると、クエリー・ビルダーの中央ペインから列が削除されます。

このレポートでは、DEPARTMENT_NAME列を最初に表示し、部門名ごとに従業員名と給与を表示します。

EMPLOYEES表オブジェクトの、「FIRST_NAME」列、「LAST_NAME」列、「SALARY」列にチェックを付けます。 これらの列は、選択された順序で下のウィンドウに追加されます。

EMPLOYEES表のEMPLOYEE_ID列とDEPARTMENTS表のMANAGER_ID列の間にある関係は、このレポートには関与していません。

これら2つの列を結び付けている線を選択して、関係を削除します。 この線を右クリックし、サブメニューから「Remove」を選択します。

関係を示す線が削除されました。

結果をソートするには、ExpressionのDEPARTMENTS.DEPARTMENT_NAMEの横にある「Sort Type」フィールドをクリックします。

「Ascending」を選択します。

「」Runをクリックして、結果を確認します。

Query Builderウィンドウをクリアするには、「close」アイコンをクリックしてEMPLOYEES表とDEPARTMENTS表を閉じます。

「Worksheet 」タブをクリックして、SQL Worksheetウィンドウに切り替えます。

注： メイン・メニューから「Tools」→「SQL Worksheet」の順に選択すれば、いつでもSQL Worksheetを表示できます。

SQL Worksheetに次の問合せを入力します。

SELECT employee_id, city, department_name
FROM employees e
JOIN departments d
ON d.department_id = e.department_id
JOIN locations l
ON d.location_id = l.location_id;

注： 前提条件の項でダウンロードしたfiles.zipファイルから、3join.sqlスクリプトの内容をコピーすることもできます。

「Query Builder」タブをクリックして、Query Builderビューに切り替えます。

ワークシートのSelect文をグラフィカルに表したビューが表示されます。 オブジェクトを別の場所にドラッグ・アンド・ドロップして、ビューが見やすいように移動して構いません。 これは、多数のオブジェクトがこのグラフィカル・ビューに含まれており、これらを適切に整理したい場合に便利な方法です。

「」Runをクリックします。 問合せの結果が表示されます。 この問合せでは、従業員のID、都市、部門名が表示されます。

この問合せにフィルタを適用することができます。 たとえば、シアトルの従業員のみを表示します。

Criteria列へ移動し、l.CITYの行にSeattleと入力して［Enter］を押します。

「Worksheet」タブをクリックします。

Query Builderウィンドウに追加した条件がワークシートに反映されているかどうかを確認します。

「Query Builder」タブをクリックして、クエリー・ビルダーに戻ります。

「」Runをクリックします。

シアトルに住む従業員のみが出力に表示されていることを確認します。