このチュートリアルでは、Oracle Data Integratorでプロジェクトおよびインタフェースを作成し、フラット・ファイルをリレーショナル表へエクスポートする手順について説明します。
約40分
このOBEチュートリアルでは、以下のトピックについて説明します。
このアイコンの上にカーソルを置くと、すべてのスクリーンショットがロードし、表示されます。 (警告:
すべてのスクリーンショットが同時にロードされるため、ご使用のインターネット接続によっては応答時間が遅くなる場合があります。)
注: 各手順に関連したスクリーンショットのみを表示する場合は、それぞれの手順 にある各アイコンの上にカーソルを置いてください。
スクリーンショットは、ご使用の環境を反映したものではありません。 Oracle Data Integratorの特定の機能がどこにあるのかをわかりやすくするために提供されています。
Oracle Data Integratorを使用した一般的なタスクとして、フラット・ファイルからデータをエクスポートし、このデータをリレーショナル表へロードすることが あります。 このチュートリアルでは、フラット・ファイルをリレーショナル表へエクスポートするためのプロジェクトおよびインタフェースの作成手順について説明しま す。 また、インタフェースを実行して、Oracle Data Integrator Operator内での実行を確認します。
Lindaは、Global Enterpriseのデータベース管理者です。 社内のデータベースの管理やさまざまなリソースに関連するタスクの統合を担当しています。 具体的には、データのロード、変換、および検証をおこなっています。 まず、Lindaは新しいマスター・リポジトリと作業リポジトリを作成しました。 次に、フラット・ファイルからデータをエクスポートし、このデータをリレーショナル表へロードするためのプロジェクトおよびインタフェースを作成する必要 があります。
タスクを開始する前に、以下の前提条件を満たしていることを確認してください。
Oracle Database 10g XEとOracle Data Integrator 10g(10.1.3.4)のサービスおよびコンポーネントが起動していない場合は、それらを起動します。
Oracle Data Integratorで新規プロジェクトを作成するには、以下の手順を実行します。
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1. |
「スタート」→「すべてのプログラム」 →「Oracle」→「Oracle Data Integrator」→「Designer」 の順に選択して、Oracle Data Integrator Designerを起動します。 Login NameにWORKREPが選択されていない場合は、ドロップダウン・リストから「WORKREP」 を選択します。 UserフィールドにSUPERVISORと入力し、PasswordフィールドにSUNOPSISと入力 します。 「OK」をクリックしてログインします。
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2. |
表示されたウィンドウで、「Projects」タブをクリックし、Insert
Projectボタン「
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表示されたスクリーンで、NameフィールドにODIexp_FF_RTと 入力して、プロジェクト名を設定します。 Codeフィールドは自動的に入力さ れます。 「OK」をクリックします。 Projectsペインに、新しく作成したプロジェクトODIexp_FF_RTが 表示されます。 これで、新規Oracle Data Integratorプロジェクトの追加は完了です。
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フラット・ファイル・ターゲット・データ・ストア用の新規モデルを作成するには、以下の手順を実行します。
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1. |
Oracle Data Integrator Designerの左側のパネル内で「Models」 タブをクリックします。 「Insert Model Folder」アイコンをクリックします。 画面が表示されたら、NameにFlat_Filesと入力します。 「OK」を クリックします。
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2. |
「Flat_Files」モデル・フォルダを右クリックして、「Insert Model」を選択します。
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次の画面で、以下の表に示した値を入力します。 「Reverse」タブをクリックします (Reverseボタンをクリックしないでください)。 Contextドロップダウン・リストから「Global」 を選択します。 「OK」をクリックします。
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新規Oracle Data Integratorターゲット・データ・ストアを作成するには、以下の手順を実行します。
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1. |
「Flat_Files」フォルダを開き、新しく作成した「Flat_Files」 モデルを右クリックしたら、「Insert Datastore」を選択します。 画面が表示されたら、NameにSRC_SALES_PERSONと 入力します。 Resource Nameフィールドの横にあるボタン「」 をクリックします。 「SRC_SALES_PERSON.txt」ファイルを選択し、「Open」 をクリックします。 注:このOBEでは、Oracle Data Integratorのインストールに同梱されているサンプル・ファイルを使用します。
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2. |
「Files」タブをクリックします。 File Formatと して「Fixed」を選択したら、「Columns」タブをクリックします。
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Columnsタブで、「Reverse」ボタンをクリックし ます。 次の画面が表示されます。 「Yes」をクリックします。 Column Setup Wizardが表示されます。
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カーソルを合わせ、次のスクリーンショットに示すように、各列の開始位置でルーラーをクリックします。 ウィザードにより、各列がマークされます。
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すべての列がマークされたら、各列のデータをクリックし、Column NameとDatatypeを 指定します。 各列の名前およびデータ型については、次の表を参照してください。 すべて終了したら、「OK」をク リックします。
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列は、以下のようになります。 「OK」をクリックして、モデルを保存します。 「Flat_Files」 →「Flat_Files」→「SRC_SALES_PERSON (SRC_SALES_PERSON.txt)」→「Columns」の順に開き、新しく作成した 列を表示します。 注:SRC_SALES_PERSONの列が作成されていない 場合は、新しく作成したデータ・ストアを編集します。 「SRC_SALES_PERSON」データ・ストアを右ク リックして「Edit」を選択し、ステップ2~5を繰り返します。
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Oracle Data Integratorターゲット・データ・ストアをホストするには、スキーマを作成する必要があります。 Oracle Data Integratorデータ・ストア用のRDBMSスキーマを新しく作成するには、以下の手順を実行します。
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1. |
「スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle Database 10g Express Edition」→「Go to Database Home Page」の順に選択 して、Oracle Database XEホームページを開きます。 ログイン画面が表示されます。 systemと して、Oracle Database XEにログインします。 デフォルトのパスワードはoracle1です。 「Login」 をクリックします。
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2. |
Oracle Database Express Edition Home画面で、SQLド ロップダウン・リストから「SQL Commands」→「Enter Command」 を選択します。
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スキーマを作成するには、次のSQLコマンドを実行します。 create user <MY_SCHEMA>
identified by <MY_PASS>
ユーザーを作成するために、次のコマンドを入力します。 「Run」をクリックします。
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ユーザーODI_STAGE2が正しく作成されたことを確認します。
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次のSQLコマンドを実行して、新しく作成したユーザーに接続権限を付与します。
SQL文が正しく処理されたことを確認します。
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次のステップでは、ソース・モデル用のOracle Data Integratorデータ・ストアを新しく作成します。 このデータ・ストアは、Oracle Data Integratorインタフェース内で使用されます。 新規Oracle Data Integratorソース・データ・ストアを作成するには、以下の手順を実行します。
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1. |
「スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle Database 10g Express Edition」→「Go to Database Home Page」の順に選択 して、Oracle Database XEホームページを開きます。 ODI_STAGE2として、Oracle Database XEにログインします。 このユーザーのパスワードはpasswordです。 「Login」 をクリックします。
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| 3. |
Oracle Database Express Edition Home画面で、SQLドロッ プダウン・リストから「SQL Commands」→「Enter Command」 を選択します。 次のSQLコマンドを実行して、表を作成します。
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次のステップでは、Oracle Data Integratorソース・データ・サーバーと物理スキーマを新しく作成します。 Oracle Data Integratorソース・データ・サーバーと物理スキーマを作成するには、以下の手順に従います。
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1. |
「スタート」→「すべてのプログラム」 →「Oracle」→「Oracle Data Integrator」→「Topology Manager」の順に選択して、Oracle Data Integrator Topology Managerを起動します。 「Master Repository」を選択します。 デフォルト・ユーザーはSUPERVISORで あり、デフォルト・パスワードはSUNOPSISです。 「OK」をクリックしてログインします。 注:マスター・リポジトリは、OBE『ODIのマスターおよび作業リポジトリの作成および接続』で作成されています。 このOBEにアクセスするには、こちらをクリックしてください。
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2. |
Topology Managerの「Physical Architecture」タブをク リックします。 「Technologies」を開き、「Oracle」を右ク リックして、「Insert Data Server」を選択します。
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Data Server: Newウィンドウで、次の表に示した値を入力します。 「JDBC」 タブをクリックします。
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JDBC Driverのアイコン「 注:
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| 6. | 接続が成功したことを確認したら、「OK」
をクリックします。 再度「OK」をクリックします。 Physical Schema画
面が表示されます。
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Physical Schema画面で、Schema (Schema)フィー
ルドとSchema (Work Schema)フィールドの両方に「ODI_STAGE2」
を選択します。 「Context」タブをクリックします。 Add new contextボ
タン「
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ここでは、Oracle Data Integratorインタフェース内で使用されるOracle Data Integratorソース・モデルを新しく作成します。 新規Oracle Data Integratorソース・モデルを作成するには、以下の手順を実行します。
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1. |
「スタート」→「すべてのプログラム」 →「Oracle」→「Oracle Data Integrator」→「Designer」 の順に選択し、Oracle Data Integrator Designerを開きます。 Oracle Data Integrator Login画面で、Login Nameとして「WORKREP」を選択します。 「OK」 をクリックします。
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2. |
Oracle Data Integrator Designerの左側のパネルで、「Models」
タブをクリックして、Insert Model Folderアイコン「
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「Oracle RDBMS2」モデル・フォルダを右クリックして、「Insert Model」を選択します。 次の画面で、以下の表に示した値を入力します。 「Reverse」 タブをクリックします(Reverseボタンをクリックしないでください)。
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| 4. |
Reverseタブで、Contextを「Global」に設 定します。 「Reverse」ボタンをクリックします。 次の画面が表示されます。 「Yes」 をクリックして、「OK」をクリックします。
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| 5. |
新しい「Oracle RDBMS2」モデル・フォルダを開き、「Oracle ODI_Stage2」モデルを開きます。 TRG_SALES_PERSONデータ・ストアが 正しくリバースされたことを確認します。
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新規インタフェースを作成するには、以下の手順を実行します。
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1. |
Oracle Data Integrator Designerで、「Projects」 タブをクリックします。 「ODIexp_FF_RT」プロジェクトを開き、「First Folder」を開きます。 「Interfaces」を右クリックし、「Insert Interface」を選択します。
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2. |
次の画面で、インタフェース名としてINTexp_FF_RTと入力します。 「Staging Area Different From Target」チェック・ボックスが選択されている場合は、選択を解除します。 「Diagram」 タブをクリックします。 Help画面が表示されたら、「OK」をクリックしま す。 注:この例では、ターゲット・データ・ストアのステージング領域を使用します。
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| 3. |
「Models」タブをクリックし、ソースおよびターゲットをOracle Data Integrator Designerにドラッグします。 Flat_Filesモデルから「SRC_SALES_PERSON.txt」 データ・ストアをドラッグし、Sourcesコンテナにドロップします。 Oracle RDBMS2モデルから「TRG_SALES_PERSON」データ・ストアをドラッグし、Target Datastoreコンテナへドロップします。 "Do you want to perform an Automatic Mapping?"というプロンプトが表示されたら、「Yes」をクリックし ます。 Diagramタブは、次のように表示されます。 注: このチュートリアルでは、デフォルト・マッピングを使用します。
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| 4. |
Target DatastoreのDATE_UPDATED列 に値を指定する必要があります。 Propertyパネルがアクティブになっていない場合は、Property panelボ タン「」 をクリックして、パネルをアクティブにします。 Target Datastoreで、「DATE_UPDATED」を選択します。 Mappingウィンドウの右側にあるEditorアイコン「」 をクリックします。
注:DATE_UPDATED列は、CURDATE()関数や、適切なRDBMS関数を使用して設定することもできます。
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| 5. |
ウィンドウが表示されたら、Technologyとして「Oracle」 を選択します。 「OK」をクリックします。 Expression EditorのFunctionウィンドウで、次のスクリーンショットに示すように、「Date and Time」 を開き、「SYSDATE」をダブルクリックします。 「OK」をクリックしま す。 「Active Mapping」チェック・ボックスが選択されていない場合は、選択します。 これで、ターゲット列DATE_UPDATEDに、SYSDATE関数がマップされました。 「Flow」 タブをクリックします。
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| 6. |
このインタフェースでは、フラット・ファイルをリレーショナル表ターゲットに直接エクスポートします。 ここで必要なナ レッジ・モジュールは、LKM File to SQLおよびIKM SQL Incremental Updateです。 ナレッジ・モジュールをインポートするには、左側のパネルで「Project」 タブをクリックし、「Knowledge Modules」フォルダを開きます。 「Loading (LKM)」を右クリックし、「Import Knowledge Modules」を選択しま す。 注:この例では、汎用のSQLナレッジ・モジュールを使用しますが、
RBMSテクノロジーに固有のナレッジ・モジュールを使用しても構いません。
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| 7. |
以下のスクリーンショットに示すように、次の画面で、File import directoryフィー ルドに..\impexpと入力します。 インポートするファイルが、Select the file(s) to importウィンドウに表示されます。 [Ctrl]キーを押しながら「IKM SQL Incremental Update」および「LKM File to SQL」を選択 します。 「OK」をクリックします。
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| 8. |
「Loading (LKM)」フォルダと「Integration (IKM)」フォルダを開き、下に示すように、インポートしたナレッジ・モジュールがツリー・ビューに表 示されることを確認します。
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| 9. |
「SS_0 (1-FILE GENERIC)」データ・ストアをクリックします。 このソースのプロパティが下部に表示されます。 LKMについては、LKMドロップダウン・リストから「LKM File to SQL」を選択します。 次に示すように、LKMオプションDELETE_TEMPORARY_OBJECTSを<Default>:Yesに 設定します。
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| 10. |
「Target」データ・ストアをクリックします。 「IKM SQL Incremental Update」を選択します。 IKMオプションのFlow_ControlをNoに 設定します。 IKMオプションのDELETE_ALLをYesに設定します。 「Apply」をクリックします。
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| 11. |
インタフェースをテストするには、「Execute」をクリックします。 次の画面が表示されます。 デフォルト値のままにして、「OK」をクリックします。 次の画面で、「OK」 をクリックします。
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| 12. |
インタフェースが正しく実行されたことを確認するには、Oracle Data Integrator Operatorを開く必要があります。 Oracle Data Integrator Operatorアイコン「」をクリックし、 Oracle Data Integrator Operatorを起動します。 Oracle Data Integrator Operatorで、「Date」→「Today」→「INTexp_FF_RT」 →「Steps」→「INTexp_FF_RT」 の順に開き、各ステップの実行結果を確認します。 「Step 12」をダブルクリックし、「Execution」 タブをクリックします。 ターゲット表に挿入された行数を確認します。 「OK」をクリックします。
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| 13. |
アイコン「」をクリックし て、Oracle Data Integrator Designerに戻ります。 「OK」をクリックして、新しく 作成したインタフェースを保存します。 「Projects」タブをクリックします。 これにより、Projectsツリー構造にインタフェースが表示されます。 注:Unlocking Objectウィンドウが表示された ら、自動的にオブジェクトをアンロックするよう、「Yes」をクリックします。 これで、Oracle Data IntegratorプロジェクトとOracle Data Integratorインタフェースの作成は完了しました。 また、Oracle Data IntegratorインタフェースINTexp_FF_RTを実行して、リレーショナル表をフラット・ファイル・ ターゲットにエクスポートしました。
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このレッスンで学習した内容は次のとおりです。
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