高可用性のためのOracle Web Services
Managerの構成
このOracle by
Example(OBE)チュートリアルでは、Oracle Web Services Manager(Oracle
WSM)のゲートウェイ、ポリシー・マネージャ、およびコントロール・コンポーネントに高可用性ソリューションを実装する方法について説明します。
ゲートウェイ、ポリシー・マネージャ、およびコントロール・コンポーネントは、アクティブ-アクティブ構成で構成されます。
モニターは、実行する集計メトリックの性質上、アクティブ-パッシブ構成だけで構成可能です。
注:このチュートリアルで、ゲートウェイは、ポリシー・マ
ネージャ、コントロール、およびモニター・コンポーネントと同じOracle Application Serverインスタンスで稼働します。
実環境では、ゲートウェイは別のOracle Application Serverインスタンスにインストールされます。
約1時間
このOBEチュートリアルでは、以下のトピックについて説明します。
このアイコンの上にカーソルを置くと、すべてのスクリーンショットがロードし、表示されます。
(警告:すべてのスクリーンショットが同時にロードされるため、ご使用のインターネット接続によってはレスポンス・タイムが遅くなる場合があります。)
注:各手順に関連したスクリーンショットのみ
を表示する場合は、それぞれの手順にある各アイコンの上にカーソルを置いてください。
このチュートリアルを始める前に、『Oracle Web Services Managerの高可用性トポロジの設定』チュートリアル
を完了している必要があります。
現在のチュートリアルは、『Oracle Web Services Managerの高可用性トポロジの設定』チュートリアルで作成した
環境設定に基づいています。
トピック・リス
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Oracle
WSMコンポーネント(ゲートウェイ、コントロール、モニター、ポリシー・マネージャ)が、両方のOracle Application
Server環境で正常に動作していることを確認します。
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1.
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任意のインターネット・ブラウザを開き、次のURLをアドレ
ス・バーに入力してOracle Application Server Controlにログインします。
http://<hostname>.<domain>:80/em
注:このチュートリアルでは、<hostname>.<domain>はedixr4p1.us.oracle.comです。
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2.
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User Nameはoc4jadmin、Passwordはwelcome1で
ログインします。
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3.
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Oracle
WSMコンポーネントの実行を確認する前に、次のOracle WSMコンポーネントのステータスが、最初のOracle Application
Serverインスタンスに表示されていることを確認します。 Cluster Topologyページで、最初のOracle
Application Serverインスタンス(soa1)
の「home」ノードを開き、コンポーネントのステータスを表示します。
ccore
policymanager
coreman
gateway
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4.
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2番目のOracle Application Serverインスタンス(soa2)
の「home」ノードを開きます。 「Coreman」に関連するチェック・ボックスを選択して、「Stop」
ボタンをクリックします。 Confirmationページで「Yes」ボタンをクリックします。
トポロジ・メンバーを停止できないというエラーが表示される場合があります。
このエラーを無視して、Cluster Topologyページをリフレッシュします。 2番目のOracle Application
Serverインスタンス(soa2)
の「home」ノードを開きます。 Coremanアプリケーションが停止しているというステータスが表示されます。
注:Oracle WSM
Monitorは、クラスタ環境の単一プロセスとしてのみ動作可能なため、Coremanは2番目のOracle Application
Serverインスタンスで停止しています。 1つのクラスタでCoremanの複数のインスタンスを実行することはできません。
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| 5. |
次のOracle WSMコンポーネントのステータスを確認します。
これらのステータスが2番目のOracle Application Serverインスタンスに表示されていることを確認してください。
ccore
policymanager
gateway
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トピック・リス
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Oracle Web Services Manager
Controlを使用して、Oracle WSMゲートウェイを作成し、登録します。 このタスクを実行するには、次の手順を実行します。
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1.
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任意のインターネット・ブラウザを開き、次のURLをアドレ
ス・バーに入力してOracle Web Services Manager Controlにログインします。
http://edixr4p1.us.oracle.com/ccore
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2.
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User IDフィールドにadminと
入力し、Passwordフィールドにoracleと入力しま
す。 「Login」をクリックします。
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3.
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Oracle Web Services Manager
ControlのEnforcement Pointsページで、「Add New Component」ボタンをクリックします。
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4.
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Add New Componentページで、次の詳細を入力して「Register」
ボタンをクリックします。
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Component Name
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MyGateway
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Component Type
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Gateway
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| Container
Type |
Oracle Web Services Manager |
| Component URL |
http://edixr4p1.us.oracle.com/gateway |
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5.
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コンポーネントが正しく追加されたことを確認します。 「OK」をクリックしま
す。
注:デフォルトでは、gateway-config-installer.propertiesファ
イルのgateway.component.idプロ
パティはC0003001に設定されているため、ゲー
トウェイを最初のコンポーネントとして作成する必要があります。 コンポーネントIDが異なる場合は、ORACLE_HOME\j2ee\home\applications\gateway\gateway\WEB-INFディ
レクトリにあるgateway-config-installer.propertiesファ
イルを編集し、gateway.component.idフィー
ルドの値をインストールするゲートウェイのコンポーネントID(gateway.component.id=C0003006な
ど)と置き換える必要があります。 構成ファイルを保存してOracle Application
Serverを再起動し、ゲートウェイを起動します。
また、wsmadminツー
ルを使用して、ゲートウェイを別のOracle Application Serverにデプロイできます。 詳しくは、『Oracle
Web Services Manager デプロイメント・ガイド 10g (10.1.3.1.0)』を参照してください。
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トピック・リス
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この項では、TimeService
Webサービスを先ほど作成したゲートウェイに登録します。 TimeServiceは
テスト・サービスであり、Oracle WSMコンポーネントの高可用性が正しく機能していることを確認するために使用します。
このタスクを実行するには、次の手順を実行します。
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1.
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Oracle Web Services Manager
Controlにログインします。 ナビゲーション・メニューの「Policy Management」を展開し、「Register
Services」オプションをクリックします。
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2.
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MyGatewayゲー
トウェイの「Services」リンクをクリックします。
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| 3. |
Gateways/List of Servicesページで「Add New
Service」ボタンをクリックします。
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4.
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Add New Serviceページで、次のサービスの詳細を入力して「Next」
ボタンをクリックします。
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Service Name
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TimeService
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Service Version
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1.0
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| Service
Description |
Display the time |
| WSDL URL |
http://edixr4p1.us.oracle.com/ccore/TimeService.wsdl |
| Service Protocol |
デフォルトのHTTP(S)を受け入れる |
| Service Groups |
デフォルトを受け入れる |
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5.
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New ServiceページのConfigure Messenger
Stepで、URLが前のページのURLと一致しているか確認します。 残りのフィールドのデフォルト値を受け入れ、「Finish」をク
リックします。
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6.
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Servicesページで「OK」ボタンをクリックします。
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7.
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Gateways/List of Servicesページで「Commit」リ
ンクをクリックします。
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8.
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Gatewaysページで「OK」ボタンをクリックします。
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トピック・リス
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ゲートウェイに登録されているTimeService Webサービスをテストします。
このタスクを実行するには、次の手順を実行します。
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1.
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ナビゲーション・メニューの「Policy
Management」を展開し、「Register Services」オプションをクリックします。
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2.
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MyGatewayゲー
トウェイの「Services」リンクをクリックします。
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| 3. |
Gateways/List of Servicesページで、TimeServiceサービスの「View
Details」アイコンをクリックします。
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| 4. |
Gateways/View Detailsページで、URLをService
WSDL URLフィールドにコピーします。 「OK」をクリックします。
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| 5. |
ナビゲーション・メニューの「Tools」を展開し、「Test Page」
オプションをクリックします。
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| 6. |
Test Web Serviceページで、Enter wsdl urlテキス
ト・ボックスにコピーしたURLを貼り付け、「Submit Query」ボタンをクリックします。
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| 7. |
Test Page/Test Web Serviceページで、「Invoke」
ボタンをクリックします。
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| 8. |
Test Resultページで、「Formatted XML」リンクをクリッ
クして結果を表示します。
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ゲートウェイとモニターが問題なく実行されていることを確認します。
このタスクを実行するには、次の手順を実行します。
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1.
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ゲートウェイのステータスを確認するには、
Operational Managementメニューの下にある「Overall Statistics」メニューをクリックして展開し
ます。 Overall Statisticsメニューの下の「Message Logs」オプションをクリックします。
先ほど追加したゲートウェイ・コンポーネントの表に、リクエスト・メッセージとレスポンス・メッセージが表示されます。
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2.
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モニターのステータスを確認するには、Operational
Managementメニューの下にある「Overall Statistics」メニューをクリックして展開します。 Overall
Statisticsメニューの下の「Execution Details」オプションをクリックします。
カーソルを緑色の点に合わせます。 実行統計のバルーンが表示されたら、モニターは正常に機能しています。
注:実行の詳細が表示されない場合は、opmnctlコマンドを使用してsoa1とsoa2を再起動してください。 登録されたTimeService
Webサービスのテストを再実行し、上記の手順を実行して詳細を表示します。
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トピック・リス
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Oracle
WSMのゲートウェイ・コンポーネントの高可用性をテストするには、最初のOracle Application
Serverインスタンスのゲートウェイを停止してください。 Webサービスのテスト手順を実行します。
テストが成功すると、ゲートウェイの高可用性が機能します。
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1.
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最初のOracle Application
ServerインスタンスのOracle Application Server Controlにログインします。
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2.
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2番目のOracle Application Serverインスタンス(soa2)
の「home」ノードを開きます。 「gateway」に関連するチェック・ボックスを選択して、「Stop」
ボタンをクリックします。 Confirmationページで「Yes」ボタンをクリックします。
トポロジ・メンバーを停止できないというエラーが表示される場合があります。
このエラーを無視して、Cluster Topologyページをリフレッシュします。 2番目のOracle Application
Serverインスタンス(soa2)
の「home」ノードを開きます。 gatewayアプリケーションが停止しているというステータスが表示されます。
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| 3. |
このチュートリアルのTimeService
Webサービスのテストとゲートウェイとモニターのステータスの確認の項での手順を実行します。
テストが成功すると、ゲートウェイのフェイルオーバーが機能します。
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最初のOracle Application
Serverインスタンスの登録済みのTimeService
Webサービスのポリシーを変更して、Oracle WSMの高可用性をテストします。 その後、最初のOracle Application
Serverインスタンスのポリシー・マネージャ・コンポーネントを停止し、以下の手順を実行してWebサービスをテストします。
メッセージ・ログに変更ポリシーが反映されている必要があります。
それには、次のタスクを実行して、ポリシー・マネージャ・コンポーネントのOracle WSMの高可用性をテストしてください。
- 先に登録したTimeService
Webサービスに関連するポリシーのリクエスト・パイプラインを変更して、リクエスト・パイプラインに2つのログ・ステップが含まれるようにします。
新しいポリシーは、10秒以内にゲートウェイに反映されます。これは、デフォルトのポリシー・ポーリング間隔です。
- 最初のOracle Application
Serverインスタンスのポリシー・マネージャを停止します。
- TimeService
Webサービスに対し、テストを再実行します。 Oracle Web Services Manager
Controlのメッセージ・ログを確認します。
1つではなく2つのリクエスト・メッセージのログが表示されていれば、ポリシー・マネージャの高可用性は機能しています。
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1.
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Oracle Web Services Manager
Controlにログインします。 ナビゲーション・メニューの「Policy Management」を展開し、「Manage
Policies」オプションをクリックします。
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2.
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MyGatewayコ
ンポーネントの「Policies」リンクをクリックします。
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| 3. |
TimeService
(1.0)ポリシーの「Edit」アイコンをクリックします。
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| 4. |
Pipeline: Requestセクションで、Logポリシー・ステップの「Add
Step Below」リンクをクリックします。
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| 5. |
New Stepダイアログ・ボックスで、Select Step
Templateドロップダウン・リストから「Log」を選択します。 「OK」をクリックします。
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| 6. |
下方向にスクロールして、「Next」ボタンをクリックします。
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| 7. |
デフォルトのポリシー名を受け入れて、「Save」ボタンをクリックします。
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| 8. |
「Commit」リンクをクリックして、ポリシーの変更をコミットします。
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| 9. |
最初のOracle Application ServerインスタンスのOracle
Application Server Controlにログインします。
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| 10. |
2番目のOracle Application Serverインスタンス(soa2)
の「home」ノードを開きます。 「policymanager」に関連するチェック・ボックスを選択して、「Stop」
ボタンをクリックします。 Confirmationページで「Yes」ボタンをクリックします。
トポロジ・メンバーを停止できないというエラーが表示される場合があります。
このエラーを無視して、Cluster Topologyページをリフレッシュします。 2番目のOracle Application
Serverインスタンス(soa2)
の「home」ノードを開きます。 gatewayアプリケーションが停止しているというステータスが表示されます。
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| 11. |
このチュートリアルの、TimeService
Webサービスのテストとゲートウェイとモニターのステータスの確認の項での手順を実行します。
1つではなく2つのリクエスト・メッセージのログが表示されていれば、ポリシー・マネージャの高可用性は機能しています。
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このレッスンで学習した内容は次のとおりです。
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