Oracle ACEってどんな人?世界基準のトップエンジニアにインタビュー
《第8回:関口 裕士氏》Oracle 職人であり続けたい

2012年, 新たなOracle ACE が久々に誕生しました。それまでの14人(日本国内)に加えて、今回新たに3名の方がORACLE ACE として認定されました。今回、関口 裕士氏にOracle ACE 認定の感想を伺いました。Oracle 職人であり続けたいという関口氏はJPOUGのボードメンバーとしても活動されています。(編集部)

111115-01_01.jpegOracle ACE
関口裕士氏

元々はソフトウェアエンジニアであり、96年頃からはデータベースエンジニアを主に、個人事業主として活動中。
JPOUG ボードメンバー
ブログ:Mac De Oracle(http://discus-hamburg.cocolog-nifty.com/mac_de_oracle/)
Twitter:@discus_hamburg


■Oracle 7からの付き合い

IT業界との関わりは結構長く、汎用機系開発を経て日本DEC(現日本HP)に在籍していた頃に、Cache (超高速データベース)の先駆けとなった MUMPS などに関わっていました。

日本DEC退職後、ある仕事がきっかけでOracle 7と出会いました。しばらくすると、Oracle 7.1を導入するという案件を紹介され、コンサルティングという立場で関わりました。確か、HPのマシンだったと記憶しています。この頃からコンサルタントとして案件に関ってきました。

1990年代後半にはOracleサポートに関わる機会があり、いきなり分厚いマニュアルをドンと机の上に置かれて正直困ったところはありました(笑)。暇さえあればOracle7のマニュアルなどを読み試していたのもこの頃です。

現在は性能改善のプロジェクトに関わることが多くなっています。性能改善とはいえ、元々のシステム設計に問題があるケースも少なくなく、システムのマイグレーションに絡めて再設計することもあります。システム規模はさまざまですし、携わる期間も数日のものもあれば年単位の長期のものもあります。かなり深刻な性能問題を抱えていたお客様から呼ばれて、さてどうしようと悩んだ際に、パラメータを少しいじったら劇的に改善してしまい、あっという間に仕事が終わってしまったケースもあります。

性能改善に王道があるわけではありませんが、いずれのケースでも設計・開発経験やサポートでの経験がおおいに役立っています。

■Oracle ACEへの応募には正直悩んだ

ブログを書いたり、寄稿したりと、一定の活動は行なっていましたが、興味本位で書いている内容も多いため躊躇していました (笑) 。

IT業界に関わっている妻が 「Oracle ACE応募キャンペーン中」であることを、JPOUGボードメンバーでもありOracle ACEでもある諸橋さんのつぶやきで知り、「あなたも条件を満たしているように思うけど?」と肩をポンと押してくれ、応募に至りました。Oracle ACEに認定され、一番喜んでくれたのも、妻です。

■データベースをコアに

Oracle 8の頃までは、この製品はいわゆるデータベースでしたが、Oracle 9i、10g と進化するにつれて、いろいろな機能が追加されてきており、買収・統合も進んでもはやデータベースの域を大きく超えた製品になっています。よほどのことがない限り使わない機能もあり、正直なところ全部を把握しているかというと自信がありません。とはいえ、すべてを把握することは無理と思っています。やはり、Oracle 製品の中核はデータベースだと思っています。ここをしっかり押さえておけばあとのなんとかなるだろうという気持ちです(笑)。

■JPOUG(Japan Oracle User Group - http://www.jpoug.org/)での活動について

皆さん本業をお持ちなので打ち合わせ日程の調整1つとってみても大変です。改めて運営サイドの苦労を実感しています。セミナーは数カ月に一度のペースで行なっていて、最近はアンカファレンス(unconference)での開催が多いですね。

■トライし続けることが大切

新しいことを理解するときは必ず手を動かすことを心がけています。実際にその機能を動かしてみないと自信をもって人には説明できないですからね。また、以前と違って、良いツールが安価に手に入るようになり、こうした検証環境を個人で構築することも容易になってきました。しかもOTN ライセンスという強い味方があります。OTNライセンスを使えば最新技術を評価する環境も簡単に作ることができますからね。良い環境を整えて、工夫しながらトライし、その結果を見て悩むことを繰り返すことが大切です。

そして、最後の拠り所はマニュアルです。マニュアルにはOracle の基本知識がつまっています。Oracle との出会いがマニュアルだったことも関係しているかもしれませんが、Oracle 製品のマニュアルは良くできていると思います。

今後の抱負としては、もっと情報発信をしたいと考えています。これまで培ってきた経験をできるだけ多くの方と共有し、コミュニティ活動を通してエンジニアの同士の交流ための一助となればと思います。「Oracle 職人」であり続けることが私の最大の目標です。

111115-01_03.jpeg