このチュートリアルでは、JDeveloperを使用して、オンデバイスOracle ADF Mobileアプリケーションを開発するプロセスについて説明します。 このチュートリアルでは、アプリケーションをiPhoneシミュレータにデプロイします。 ただし、開発したアプリケーションは実際のiOSデバイスにもデプロイできます。

Androidエミュレータへの設定とデプロイに関心がある場合は、「パート2:Android環境の設定と構成」から開始してください。

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ステップ1: 必要なコンポーネントのダウンロードとインストール
  1. OS X 10.8(Lion)以上を稼働するMacにアクセスします。

  2. Xcodeバージョン4.5.x以上をダウンロードしてインストールします。(XcodeのこのバージョンはiOS6とSDKを含んでいます。Xcodeの他の古いバージョンを削除し、4.5.xのバージョンのみがインストールされていることを推奨します。)

    XcodeとiOS SDKはAppleから入手できます。詳細を表示/非表示詳細表示
  3. JDeveloper Update Centerを使用して、ADF Mobile拡張をインストールします。 JDeveloperを起動して、メニュー項目「Help」→「Check for Updates」を選択します。

    Check for Updates

  4. ローカル・ファイルからインストールする場合は、「Install From Local File」ラジオ・ボタンをクリックして、ADF Mobile拡張zipファイルをダウンロードした場所を参照します。

    Check for Updatesのステップ1

    Upadte Centerからインストールする場合は、Search Update Centersラジオ・ボタンが選択されていることを確認して、「Next」をクリックします。

    Check for Updatesのステップ1

    license agreementを受け入れ、「Next」をクリックします。

    step 1 in check for updates

  5. 「Next」をクリックして、「Finish」をクリックします。 Check for Updatesのステップ2

  6. 指示されたとおりにJDeveloperを再起動します。

    JDeveloperの再起動メッセージ

  7. JDeveloperが再起動したら、「Studio Developer (All Features)」を選択して、ADF Mobile拡張を使用できるようにします。

    JDeveloperが再起動したら、デバイスのSDKを次のように設定します。

    メニュー項目「Tools」→「Preferences」を選択します。

    Preferencesメニュー

  8. Preferences画面の左側で、「ADF Mobile」ノードをクリックします。 ADF Mobile拡張を初めて使用する場合は、「Load Extension」ボタンをクリックします。

    モバイル設定

  9. 次に、「ADF Mobile」ノードを展開して、「Platforms」を選択します。
    Supported Platformsリスト・ボックスで、iOSが選択されていることを確認します。

    すべての項目を正しいディレクトリの場所で更新します。 Xcodeをデフォルトの場所にインストールした場合は、入力リストの横にある虫メガネをクリックして、ヒントで推奨されているように、iOS SDK Directoryにナビゲートします。 一般に、ヒントの値で問題はありません。

    残りのプロパティを推奨される値に設定します(iTunesをデフォルト・ディレクトリにインストールしてある場合)。

    プラットフォームSDKの場所

    OK」をクリックして、Preferencesペインを終了します。


ステップ2: Oracle ADF Mobileアプリケーションの作成
  1. このパートでは、最初に“Hello World” ADF Mobileアプリケーションを作成してから、この初期アプリケーションをiPhoneシミュレータにデプロイします。

    Oracle ADF Mobile Frameworkアプリケーションのデプロイの準備ではおもに、プラットフォーム固有のデプロイメント・プロファイルを作成します。詳細を表示/非表示詳細表示


    アプリケーション・ナビゲータで「New Application」をクリックして、New Galleryダイアログ・ボックスを起動します。

    New Application

  2. New Galleryで、「General」→「Applications」とノードを展開し、「Mobile Application (ADF)」を選択します。
    次に、「OK」をクリックします。

    New Galleryのモバイル・アプリケーション項目


  3. Name your applicationページのApplication NameフィールドにMyMobileAppと入力して、「Next」をクリックします。

    モバイル・アプリケーションの命名

  4. Next」をクリックして、2つ目のプロジェクトのProject FeaturesApplicationControllerを確認します。 プロジェクトにはOracle ADF Mobile Frameworkが含まれます。

    アプリケーション・コントローラ・プロジェクトの機能

  5. Name your projectページで「Next」を2回クリックして、デフォルトのプロジェクト名をそのままにします。 ViewControllerプロジェクトのProject Featuresを確認します。 プロジェクトではADF Mobile Framework、HTML and CSS、Java,、およびJavaScriptプロジェクト機能を使用します。

    ViewControllerプロジェクトのプロジェクト機能

  6. Next」→「Finish」をクリックします。 新しいOracle ADF MobileアプリケーションがJDeveloperで作成されます。

    モバイル・アプリ作成後のアプリケーション・ナビゲータ・ファイル

  7. ViewController」を右クリックして、「New」を選択します。
    New Galleryで、「Web Tier」→「HTML」と選択し、次に、「HTML Page」項目を選択します。

    モバイル・アプリ作成後のアプリケーション・ナビゲータ・ファイル

  8. デフォルトのFile NameDirectoryのまま、「OK」をクリックします。

    モバイル・アプリ作成後のアプリケーション・ナビゲータ・ファイル

  9. エディタで、次のテキスト"Deployment Successful"を入力します。

    次に、テキストを選択してから、左から4番目のドロップダウンで「7」を選択します。 大きく見えるかもしれませんが、シミュレータで実行するときには小さく表示されます。

    すべての作業を保存します。

    モバイル・アプリ作成後のアプリケーション・ナビゲータ・ファイル


ステップ3: ページへのUIアクセスの追加
  1. このセクションでは、新しい機能を構成することで、ユーザーが新たに定義されたAMXページにネイティブ・アプリケーション・コンテナからアクセスできるようにします。 アプリケーションにページまたはタスク・フローを追加するたびに、このタスクを実行する必要があります。

    Oracle ADF Mobile Frameworkアプリケーション・プロジェクトが完成すると、プロジェクトとアプリケーション・レベルの両方のアーチファクトが追加されます。詳細を表示/非表示詳細表示

    アプリケーション・ナビゲータで、「ViewController」プロジェクトを展開します。 「Application Sources」フォルダを見つけて展開します。 次に、「META-INF」フォルダを展開します。 adfmf-feature.xmlファイルが次のように表示されます。

    アプリケーション・ナビゲータで選択されたadfmf-feature.xml

  2. adfmf-feature.xml」ファイルをダブルクリックして、Featureエディタを起動します。

    エディタのadfmf-feature.xml

  3. エディタの上の方にあるFeatures表の緑のプラス記号をクリックして、新しい機能を追加します。 プラス記号が表示されていない場合は、Featureエディタを右側にスクロールします(Featureエディタの右端にプラス記号があります)。

    デフォルト値のCreate ADF Mobile Featureペインが表示されたadfmf-feature.xml

  4. Create ADF Mobile Featureダイアログで、次の値を変更します。

    - Feature Name: Success
    - Feature ID: oracle.success
    - Add a corresponding feature reference to adfmf-application.xmlチェック・ボックスが選択されていることを確認してから、「OK」をクリックします。

    適切な値のCreate ADF Mobile Featureペインが表示されたadfmf-feature.xml

  5. Features表で、新たに作成した機能「oracle.success」を選択します。 Features表の下の「Content」タブをクリックして、Content表を見つけます。 コンテンツ項目oracle.success.1はデフォルトで作成されています。

    変更を保存します。

    適切な値のContentタブが表示されたadfmf-feature.xml

  6. コンテンツ項目のIdフィールドがoracle.success.1に設定されていることを確認します。

    適切なIdが設定されたContentタブ

  7. Contentエリアで、TypeプロパティがLocal HTMLに設定されていることを確認します。

    適切なタイプが設定されたContentタブ

  8. Contentセクションで、URLテキスト・ボックスを見つけます。

    URLテキスト・ボックスの右側にある虫メガネ・アイコンをクリックします。

    緑のプラス記号をクリックしたときに選択されるタスク・フロー

  9. Openウィンドウで、先ほど作成したHTMLページを選択します。 ここでは、untitled1.htmlです。 次に「Open」をクリックします。

    Contentタブで選択されたView Controller Task Flowオプション

  10. 結果の定義は次のイメージのように表示されます。

    すべての作業を保存します。

    エディタで表示される完成した機能



ステップ4: ページのデプロイとテスト
  1. Applicationメニューで「Deploy」→「New Deployment Profile」を選択して、Create Deployment Profileダイアログ・ボックスを起動します。

    その他3つの事前定義デプロイメント・プロファイルがあります。一つはデフォルトのiOSデプロイメント、もう一つはデフォルトのAndroidデプロイメントです。3つ目のタイプはモバイル・アプリケーション・アーカイブを作成するために使用されます。このアーカイブにはサイニング・サーティフィケートではなく、すべてのファイル、アイコン、リファレンスが含まれます。アプリケーションのトランスポート、インストール、そして異なる資格証明とともに使用するデプロイのために使われます。

    目的のために何が得られ、いつプロセス通過するかを調べてください。

    Deploy→New Deployment Profileメニュー・オプション

  2. Profile Typeドロップダウン・リストで、ADF Mobile for iOSが選択されていることを確認して、「OK」をクリックします。

    デプロイメント・プロファイルの名前

  3. ADF Mobile for iOS Deployment Profile Propertiesダイアログ・ボックスで、デプロイメント・オプションを確認します。

    Deployment Profile Properties

  4. iOS Options」ノードを選択して、Simulator Target Versionを、使用しているシミュレータのバージョンに設定します。 このチュートリアルでは、バージョン6.0のシミュレータを使用します。

    シミュレータの対象バージョンを5.0に設定

    OK」をクリックして、すべての作業を保存します。

  5. アプリケーションをデプロイする前に、デスクトップのアイコンをクリックして、iOS Simulatorが適切に動作していることを確認してください。 起動したら、そのままにしてください。

    Deployメニュー・オプション

  6. Applicationメニューで、「Deploy」→「IOS_MOBILE_NATIVE_archive1」デプロイメント・プロファイルを選択します。

    Deployメニュー・オプション

    続くダイアログ・ボックスで「Deploy application to simulator」を選択して、「Finish」をクリックします。

    シミュレータ・ウィンドウへのプロファイルのデプロイ

    Oracle ADF Mobileアプリケーションをテストする方法は2つあります。詳細を表示/非表示詳細表示

  7. エラーがないかDeployment Logウィンドウを調べてください。 コンパイルとデプロイメント・プロセスが予想どおりに完了すると、Deployment Logウィンドウが次のように表示されます。

    このプロセスの次のステップでは、iOS Simulatorを起動します。


    Deployment Logウィンドウ - デプロイの終了

  8. シミュレータが起動したら、マウスを使用して右から左にスワイプし、アプリケーションの2ページ目をiPhoneシミュレータに表示します。 先ほど作成し、デプロイしたMyMobileAppアプリケーションが表示されます。

    iOS Simulatorのアプリケーション
    MyMobileApp」アイコンをクリックして、アプリケーションを起動します。

    iOS Simulatorのアプリケーション

    MyMobileApp Would Like to Use Your Current Locationというメッセージのポップアップで「OK」をクリックします。
    iOS Simulatorのアプリケーション

  9. MyMobileAppアプリケーションには現在、Oracle ADF Mobileアプリケーション内で実行中のHTMLページが含まれています。 現在、アプリケーションには1つの機能しかないため、表示されるのはその機能だけです。


    シミュレータのHello Worldアプリケーション

    タブ・バーを表示/非表示にするには、シミュレータの右下にある上矢印または下矢印をクリックします。

  10. アプリケーションをシミュレータから消去するには、メニューから「iOS Simulator」→「Reset Content and Settings...」を選択します。 次に、「Reset」をクリックして確定します。

    Quit iOS Simulatorメニュー・オプション

    設定を変更するには、このペインで「OK」をクリックします。

    Quit iOS Simulatorメニュー・オプション

  11. iOS Simulator」メニュー項目(Macデスクトップの上部)をクリックし、「Quit iOS Simulator」を選択して、iPhoneシミュレータを停止します。

    Quit iOS Simulatorメニュー・オプション

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