パート3: ページへのその他の複雑なグラフィカル表示の追加
ここでは、ページに新しいタブを追加し、地理コンポーネントを使用して在庫の位置を表示します。また、ガント・チャートとピボット・テーブルを作成します。
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ステップ1: 地理マップの作成
ここでは、前のチュートリアルで使用した、米国内にある倉庫のビューを使用します。 Oracleの空間機能を使用して既存のページ内の新しいタブにマップを追加し、関連する倉庫の地理的位置を示します。
  1. JDeveloperに戻り、OrdersAndStocksページの「StockLevels」タブを右クリックし、「Insert after Show Detail Item」→「Show Detail Item」を選択します。

    コンテキスト・メニュー
  2. Property InspectorのCommonグループを使用して、TextをLocationに変更します。

    Property Inspector
  3. Styleグループで「Layoutアイコン」Layoutタブをクリックし、Heightを600pxに設定します。

    Property Inspector
  4. Location」タブをクリックし、Data Controlsパネルで「OrdersView1」→「OrderItemsView2」ノードを開きます。 「WarehouseStockLevelsView1」ノードを選択し、Locationタブ内のページ上にドロップします。 Createコンテキスト・メニューから、「Geographic Map」→「Map and Point Theme」を選択します。

    ページへのデータ・コントロールのドロップ
  5. Create Geographic Mapダイアログで、「NewアイコンNewアイコンをクリックして、新規マップ構成を作成します。

    Create Geographic Mapダイアログ
  6. 必要な場合は、IdにmapConfig1と入力し、次にMapViewer URLフィールドのリストから「tapViewer」を選択し、「EditアイコンEditボタンをクリックします。

    Create Geographic Map Configurationダイアログ
  7. Create URL Connectionダイアログで、URL情報としてhttp://elocation.oracle.com/mapviewerを入力し、「Test Connection」ボタンをクリックします。 接続が成功することを確認します。

    Edit URL Connectionダイアログ

    OK」をクリックします。

    MapViewer URLは、Oracle Application Server MapViewerサービスのURLを指しています。
  8. Geocoder URLフィールドに対して、geoという値を使用して上記手順を繰り返し、「EditアイコンEditをクリックします。

    Create Geographic Map Configurationダイアログ
  9. URL情報としてhttp://elocation.oracle.com/geocoder/gcserverを入力し、「Test Connection」ボタンをクリックします。 接続が成功することを確認します。

    Edit URL Connectionダイアログ
    Geocoder Webサービスは、住所をマップの緯度座標と経度座標に変換します。
  10. OK」をクリックします。 Edit Geographic Map Configurationダイアログに戻り、「OK」をクリックします。

    Create Geographic Mapダイアログ
  11. 世界地図が表示されます。

    世界地図
  12. Starting Xに'-100'を、Starting Yに'40'を入力して、北米に焦点を合わせます。 「Refresh」をクリックします。

    世界地図

    OK」をクリックします。

  13. Create Map Point Theme Bindingダイアログが表示されます。 Addressに「US (street, city, state, zip)」を選択して、次のフィールドを指定します。

    プロパティ
    Street Address1
    City City
    State StateProvince
    Zip Code PostalCode
    Label WarehouseName

    Point Dataセクションで、次の値を指定します。

    プロパティ
    Data QuantityOnHand
    Label Quantity
    Create Map Point Theme Bindingダイアログ

    OK」をクリックしてマップを挿入します。

    地理マップの変換は、住所フィールドに基づいて実行されます。 詳細を表示/非表示詳細表示
  14. Structureウィンドウで、「dvt:map」コンポーネントを選択します。 Property InspectorのBehaviorグループで、PartialTriggersプロパティを::OrdItem(表のID)に設定します。

    Property Inspector

    注: ドロップダウン・リストの矢印から「Edit」オプションを選択し、「OrderItem」を選択することもできます。

  15. AppearanceグループでMapZoomを3に設定して北米に焦点を合わせます。

    Property Inspector
  16. マップにツールバーを追加してズームやエリア選択などの機能を使用できるようにするには、Component Paletteの「ADF Data Visualizations」→「Map」ライブラリから「Toolbar」コンポーネントを選択し、dvt:mapコンポーネント上にドラッグ・アンド・ドロップします。

    StructureペインとProperty Inspector
  17. Create Map Toolbarダイアログで、map id(マップ・コンポーネント名)として「map」を選択します。

    Create Map Toolbarダイアログ

    OK」をクリックします。

  18. ページは次のように表示されます。

    設計エディタ内にレンダリングされたページ
  19. JDeveloperメニュー・バーの「Save AllアイコンSave Allアイコンをクリックするか、「File」→「Save All」を選択します。

  20. RunアイコンRunボタンをクリックして、OrdersAndStocks.jspxページを実行します。 製品が複数の場所に保管されている品目を含む注文を選択します。 「Location」タブをクリックします。

    ブラウザ内のページ
  21. マップ上の赤い丸印が、この製品の倉庫を示しています。 右下の埋込みウィンドウに注目してください。

    ブラウザ内のページ
    デフォルトでは、mapPointThemesは"オレンジ色の丸印"として表示されます。 詳細を表示/非表示詳細表示
  22. 埋込み内のウィンドウを移動して、マップ上の他の地域を選択します。

    ブラウザ内のページ
  23. 埋込みウィンドウの左上をクリックして、非表示にします。

    ブラウザ内のページ
  24. ツールバーのボタンを使用してみます。たとえば、「Zoom inZoom inボタンをクリックし、マップ内をクリックしてズームインします。

    ブラウザ内のページ
  25. ツールバーの「HandアイコンHandアイコンをクリックしてから、任意の赤い丸印をクリックすると、場所の名前と在庫数量を示したウィンドウが表示されます。

    ブラウザ内のページ

    ポップアップ・ウィンドウを閉じます

  26. その他の機能を使用してみます。たとえば、「AreaアイコンAreaボタンを選択して、「RectangularアイコンRectangular選択ボタンをクリックします。次に、マップをクリックして長方形のエリアを選択します。 選択したエリアの表面積が計算されて表示されます。

    ブラウザ内のページ
  27. ツールバーで「View」をクリックし、「Information Panel」を選択します。

    ブラウザのメニュー・オプション
  28. マップ上の任意の位置にマウスを合わせ、地理座標(経度/緯度)を取得します。

    ブラウザ内のページ
  29. ツールバーの「Distanceアイコンdistanceアイコンをクリックします。

    distanceアイコンの選択
  30. マップ上で最初のスポットをダブルクリックし、次に地図の別のスポットをダブルクリックして2つの場所の間の距離を調べます。

    距離を計測しているブラウザ内のページ
  31. ブラウザ・ウィンドウを閉じます

ステップ2: ピボット・テーブルの作成

Modelプロジェクトの新規Viewを使用して、既存ページの新規タブ内にピボット・テーブルを作成します。

  1. JDeveloperに戻り、「Model」→「Application Sources」→「oracle.fod.model」を開き、「SalesPivotTable」ビューをダブルクリックして、エディタで開きます。

    アプリケーション・ナビゲータのModelプロジェクト
  2. エディタの「Query」タブをクリックして、SQL文を表示します。 このビューでは、製品カテゴリ、製品名、および米国の州ごとにまとめて販売情報が表示されます。


    Viewオブジェクトの問合せ詳細
  3. OrdersAndStocks」タブをクリックしてページを開き、「Location」タブ上で右クリックして、「Insert after Show Detail Item」→「Show Detail Item」を選択します。

    タブのコンテキスト・メニュー
  4. Property InspectorのCommonグループで、TextをPivotTableに変更します。

    Property Inspector
  5. Pivot Table」タブをクリックします。次に、Data Controlsパネルで、「SalesPivotTable1」データ・コントロールをページにドラッグします。 Createコンテキスト・メニューから「Tables」→「ADF Pivot Table」を選択します。

    ページへのデータ・コントロールのドロップ
    ADFピボット・テーブルは行と列を使用してデータを格子状に表示します。また、行や列にデータを表示しないようにするピボット・フィルタ・バーを任意で表示できます。詳細を表示/非表示詳細表示
  6. Create Pivot Table Bindingダイアログが表示されます。 「Category」と「Product」を行エッジにドラッグします。

    Create Pivot Table Bindingダイアログ
  7. State」を列エッジにドラッグします。

    Create Pivot Table Bindingダイアログ
  8. 最後に、行と列が交差するデータ領域に「Sales」をドラッグします。

    Create Pivot Table Bindingダイアログ

    Next」をクリックします。

  9. Data ValuesセクションでSales属性のLabelとしてSalesを入力し、Categoriesセクションで次のAttribute Display Valuesをドロップダウン・リストから選択します。

    Attribute Attribute Display Value
    State State
    Category Category
    Product Product
    Create Pivot Table Bindingダイアログのステップ2

    Next」をクリックします。

  10. Configure Drillingペインで「Insert Drilling」オプションを選択し、Before Childrenを指定し、Category to Productのドリル・パスを有効化します。

    Create Pivot Table Bindingダイアログのステップ2

    Next」をクリックします。

  11. Configure Aggregationペインで、「AddアイコンNewボタンをクリックします。 Sum関数のAttribute-level OverridesにSales属性が追加されます。

    Configure Aggregationペイン
  12. Category Totals」タブを選択します。 「AddアイコンAddボタンをクリックし、「Category」属性を選択してTotal LabelにTotal Categoryと入力します。

    Configure Aggregationペイン

    Next」をクリックします。

  13. Configure Sortingペインで、「AddアイコンAddボタンをクリックし、Attributeに「Category」を、Sort Attributeに「Product」を選択します。

    Configure Sortingペイン

    Next」をクリックします。

  14. Previewペインにサンプル・デザインが表示されます。

    ピボット・テーブルのプレビュー
  15. Finish」をクリックして、ページにピボット・テーブルを挿入します。

    設計エディタ内にレンダリングされたページ
  16. Structureウィンドウで、「dvt:pivotTable」コンポーネントを選択します。 Property InspectorのStyleグループで「Layoutアイコン」Layoutアイコンをクリックし、Widthプロパティを600pxに設定します。

    Property Inspector
  17. JDeveloperメニュー・バーの「Save AllアイコンSave Allアイコンをクリックするか、「File」→「Save All」を選択します。

  18. RunアイコンRunボタンをクリックして、ページを実行します。

  19. ブラウザでOrdersAndStocksページが開きます。「PivotTable」タブをクリックします。

    ブラウザ内のページ
  20. ピボット・テーブルが表示されます。

    ブラウザ内のピボット・テーブル・ページ

    Total Category行に注目します。

  21. カテゴリを開いて製品の詳細情報を表示します。

    ブラウザ内のピボット・テーブル・ページ
  22. ピボット機能をテストします。たとえば、「Product」列を選択して、State行のすぐ下に移動します。

    ブラウザ内のピボット・テーブル・ページ
  23. 新しい表に、各州の売上が製品別に表示されます。 再計算された新しい合計値を確認します。

    ブラウザ内のピボット・テーブル・ページ
  24. その他の列や行も移動してみます。 たとえば、「State」行を選択して、Product列の横に移動し、州別の製品売上を表示します。

    ブラウザ内のピボット・テーブル・ページ

    ブラウザ内のPivot Tableページ

    また、レイヤーを交換することもできます。たとえば、レイヤーを別のレイヤー上にドロップすることで、CategoryとStateを交換できます。

  25. ブラウザ・ウィンドウを閉じます

ステップ3: ガント・チャートの作成

この項では、ページにガント・チャートの新しいタブを追加します。 マスター/ディテール関係にリンクされたOrderShippingSummaryとOrderShippingDetailsの2つの既存のビューを使用して、ページに新しいタブを追加し、新しいページにガント・チャートを作成します。

ガント・チャートは棒グラフの1種であり、横軸に時間が表示されています。詳細を表示/非表示詳細表示

  1. JDeveloperに戻り、「Model」→「Application Sources」→「oracle.fod.model」の順にノードを開き、「OrderShippingSummary」ビュー・オブジェクトを選択します。

    アプリケーション・ナビゲータのModelプロジェクト
  2. エディタの「Query」タブをクリックして、SQL文を表示します。 この問合せは、各ユーザーに対して、すべての注文の中からもっとも古い発注日と最新の出荷日を取得します。 問合せは次のように表示されます。


    Viewオブジェクトの問合せ詳細
  3. Model」→「Application Sources」→「oracle.fod.model」の順にノードを開き、「OrderShippingDetails」ビュー・オブジェクトを選択します。

    
アプリケーション・ナビゲータのModelプロジェクト
  4. エディタの「Query」タブをクリックして、SQL文を表示します。 この問合せは各ユーザーのすべての注文を取得し、OrderShippingSummaryの詳細情報を返します。 問合せは次のように表示されます。



    Viewオブジェクトの問合せ詳細
  5. アプリケーション・ナビゲータで「FODModule」をダブルクリックし、「Data Model」タブを使用してOrderShippingSummaryOrderShippingDetailsの既存関係を視覚化します。

    アプリケーション・モジュールのデータ・モデル
  6. OrdersAndStocksページに戻り、「PivotTable」タブ上で右クリックして、「Insert after Show Detail Item」→「Show Detail Item」を選択します。

    タブのコンテキスト・メニュー
  7. Property InspectorのCommonグループを使用して、TextをOrdersPlanningに変更します。

    Property Inspector
  8. OrdersPlanning」タブをクリックします。次に、Data Controlsパネルで「OrderShippingSummary2」を選択し、ページにドロップします。 メニューから、「Gantts」→「Project」を選択します。

    ページへのデータ・コントロールのドロップ
  9. Create Project GanttダイアログのTasksタブで、ドロップダウン・リストから次の値を選択します。

    プロパティ
    Task Id PersonId
    Task Type TaskType
    Start Time OrderDate
    End Time ShippedDate
    Create Project GanttダイアログのTasksタブ
    Tasksタブの値。 詳細を表示/非表示詳細表示
  10. PersonId」属性を選択して、「Delete」ボタンをクリックします。

    Create Project GanttダイアログのTasksタブ
  11. ダイアログの「Subtasks」タブをクリックし、ドロップダウン・リストから次の値を選択します。

    プロパティ
    Subtasks Accessor OrderShippingDetails
    Sub Task Id OrderId
    Sub Task Type TaskType
    Start Time OrderDate
    End Time ShippedDate
    Create Project GanttダイアログのSubtasksタブ

    Subtasksの値。 詳細を表示/非表示詳細表示

    OK」をクリックします。

  12. Property InspectorのCommonグループで、Start TimeEnd Timeの値を、それぞれ現在の日付(またはFODスキーマをインストールした日付)の2カ月前と1カ月後に変更します。
    この例に示されている日付は、実際に使用しているデータベースの日付とはおそらく一致しないことに注意してください。

    Property Inspector
  13. ページは次のように表示されます。

    設計エディタ内にレンダリングされたページ
  14. RunアイコンRunボタンをクリックして、ページを実行します。

  15. ブラウザにページがロードされます。 「OrdersPlanning」タブをクリックします。

    ブラウザ内のページ
  16. ガント・チャートに、ユーザー/顧客ごとの全注文の延べ期間が表示されます。

    ブラウザ内のガント・ページ
  17. いずれかのユーザーの「+」アイコンをクリックして、発注明細を開き、各注文の状態を表示します。

    ブラウザ内のガント・ページ
  18. 左側のペインを広げて表示列を増やし、各注文の発注日と出荷日を確認します。 次に、最初の位置にサイズを変更します。

    ブラウザ内のガント・ページ
  19. デフォルトで作成されているガント・チャートのツールバーを確認します。 「Zoom outアイコンZoom outアイコンをクリックし、タスク上部の表示に注目します。列ラベルが日付から週単位や月単位へと変わります。

    ブラウザ内のガント・ページ
    ズームインとズームアウト。 詳細を表示/非表示詳細表示
  20. メニューから「View」→「Time Scale」をクリックします。 タイム・スケールの単位を選択できます。

    メニュー・オプション
  21. 新しいガント・チャートが表示されます。

    ブラウザ内のガント・ページ
  22. ブラウザ・ウィンドウを閉じます

  23. これでこのチュートリアルは完了です。

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