Hyperion Data Relationship Management


 

エンタープライズ変更管理ソリューションであるOracle Hyperion Data Relationship Management(Oracle Hyperion DRM)は、基盤となっているトランザクション・システムと分析システムを支えるために必要な絶え間ない変更を行いながら、マスター・データ資産内で整合性を確保して維持することを可能にします。

企業が成長して発展すると、合併と買収、部門別の戦略、またはレガシー・システムの増加が原因で、複数の情報サイロにまたがってマスター・データを管理することが不可欠となります。データの一貫性、整合性、品質や正確さが損なわれると、その結果として、情報と知識がまったく信頼できないものとなってしまいます。Oracle Hyperion DRMは、動的で急速に変化するビジネス環境において財務および分析に関するマスター・データ管理を実現する、業界初のモデルに依存しないマスター・データ管理ソリューションを提供します。

財務MDM
総勘定元帳システム、財務連結システム、計画システム、予算管理システムにまたがる財務構造およびレポート構造の一貫した定義に基づいて継続的な財務管理と財務連結を制御するビューを使用して、財務の勘定科目一覧表、コスト・センター、および組織のエンタープライズ・ビューを作成します。

分析MDM
データ・モデルに依存しないOracle Hyperion DRMの基盤を使用して、分析ディメンション、レポート構造、パフォーマンス指標、およびそれらに関連する属性と階層構造のエンタープライズ・ビューを作成します。エンタープライズ・ガバナンス・ポリシーを実施するビジネス・ルールおよび検証に基づいたマスター・データ構造によって、参照整合性と一貫性を持った部門別の視点を構築します。Oracle BI/EPMシステム、データウェアハウス、データ・マートなどのダウンストリーム・システムにマスター・データを同期させて、信頼できる知識を獲得します。

What's New


Oracle Hyperion Data Relationship Management, Fusion Edition V.11.1.2.1リリースのハイライト

  • Web 2.0インタフェース: 新しいWebクライアントによって、WebアプリケーションからData Relationship Managementアプリケーションのすべての機能セットにアクセスできるようになりました。このWebクライアントは、デスクトップ・クライアントで以前から利用可能な機能と、Webパブリッシングの一般的なユーザー・クライアントを一体化して、Web 2.0リッチ・インターネット・アプリケーションのエクスペリエンスを提供します。データの表示および機能へのアクセスが強化され、デスクトップ・クライアントのパワー・ユーザー・エクスペリエンスを損なうことなく、使いやすさが向上しています。
  • Unicodeのサポート:Unicodeのサポートにより、マルチバイト・キャラクタ・セット(MBCS)を使用して、同時に複数の言語に対応できるようになりました。Unicodeのサポートは、ユーザー定義のメタデータおよびデータで利用できます。また、ユーザーのロケールに基づいた日付と小数のデータ型の国際化も含まれています。
  • ロールベースのセキュリティ: ロールベースのセキュリティでは、データへのアクセスおよびData Relationship Managementの機能へのアクセスが制御されます。ユーザーに複数のロールを割り当てることが可能であるため、ユーザーは、より高いレベルの完全なアクセス権を取得しなくても、特定の高レベル機能を実行できます。これによって、セキュリティ管理をメタデータの管理から隔離して、このレベルの職務分離が必須となっている企業ポリシーに適合することが可能となりました。また、新しい匿名ユーザー・ロールを追加することで、さまざまな層の一般的なビジネス・ユーザーに合った独自の"読み取り専用"ビューを作成できるようになりました。
  • 単一サーバーと複数のアプリケーション: Data Relationship Managementの個別アプリケーションは同じサーバー上で動作させることが可能であるため、ユーザーは、複数のインスタンスを物理的に分離して個別に管理できます。追加のハードウェアや仮想化ソフトウェアは必要ありません。これによって、さまざまなビジネス・グループが、独自のアプリケーション内にあるメタデータとデータを、他のアプリケーションに影響を与えずに管理できるようになります。
  • 外部との接続: 管理者は、すべてのユーザーが共有できる外部ネットワーク・リソースへの共通接続をセットアップすることが可能です。インポートとエクスポートでは外部接続に直接アクセスできるので、ユーザーが手動でアップロード/ダウンロードを行う必要はありません。接続の集中管理は、ネットワーク・リソースへの接続に関する保守作業を最小限に抑えるのに役立ち、特に複数の環境にまたがる移行シナリオにおいて効果があります。
  • 広範にわたるサービス:  新しいJava WebサービスAPIの提供によって、Oracle Middlewareおよびサード・パーティのサービス指向アーキテクチャ(SOA)アプリケーションとの相互運用性がさらに向上しています。また、Oracle Web Services Managerを使用して、ポリシー管理とメッセージ保護を行うことが可能になりました。
  • シングル・サインオン: Data Relationship Managementは、Oracle Access Managerを使用したシングル・サインオンをサポートしています。シングル・サインオンは、Data Relationship ManagementのWebユーザー・インタフェースおよびWebサービスAPIを通して利用できます。
  • 64ビットのサポート: Data Relationship ManagementのWebサーバーとアプリケーション・サーバーは、64ビット版のWindowsオペレーティング・システムに対応しています。これによって64ビット版のWindowsオペレーティング・システムにおける動作が保証されるだけでなく、アプリケーション・サーバーにおけるメモリのアドレス指定能力が向上します。
  • Workflow Development Kit:Workflow Development Kit(WDK)は、データを作成、変更したり、または本番データにその変更を適用する前に承認したりできるようにするヒューマン・ワークフローによって、大きく広がったビジネス・ユーザー・コミュニティがマスター・データ管理プロセスに関与することを可能にします。WDKは、Oracle Fusion Middleware 11gの上に構築されるワークフロー指向ソリューションの作成と開発を支援する、標準ベースの柔軟な基盤を提供します。11.1.2リリースでは、再利用性が向上し、さらにお客様固有の要件に合わせてコンポーネントを簡単にカスタマイズできるようになりました。