Oracle Enterprise Managerによる管理レポート機能
システム管理を行う上で、システム管理情報および診断情報のレポートは管理者の負担を減らしトラブルの発生頻度を 削減するために有効です。Oracle Enterprise Manager リリース9は、インストール後すぐに使用可能ないくつかの 事前定義されたレポートを提供します。更に、包括的なレポート機能もあるため、管理者は必要性に応じてカスタマイズ されたレポートを作成することも可能です。Oracle Enterprise Manager のコンソールからアクセス可能なこれらの レポートは、中央のOracle Enterprise ManagerレポートWebサイトに対してスケジュールおよび公開 することができます。 これにより、開発者、システム管理者、IT担当者、マーケティング・グループなど各担当の必要性に応じて、サービス・レベル の監視、アプリケーションの診断情報、および管理上の影響などの分野における特定の問題を解決することができます。
Oracle Enterprise Manager リリース9では、インストール後すぐに使用可能ないくつかのレポートが提供されます。 Oracle Enterprise Managerコンソールを介してアクセス可能なこれらの事前定義されたレポートには、次のものがあります。
- 現在のサービス・レベルを必要とされるレベルと比較して監視する。
- 監視されるシステムの現在の状態を識別する。
- 環境の設定および構成を詳細に示す。
さらに、オプションのOracle Diagnostics Packを使用すると、管理者はリアルタイムおよび履歴的なパフォーマンス情報と 将来への予測傾向 が示されたアプリケーション・ヘルス・アセスメント・レポートにアクセスできます。
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【図1: Oracle Enterprise Managerコンソールを介して様々なレポートにアクセスできます。】
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Oracle Enterprise Manager リリース9にはいくかの事前定義されたレポートが付属していますが、 管理者はこれらの既存レポートをカスタマイズして、独自のビジネス・ニーズを満たす新しいレポートを作成することも できます。カスタマイズされたレポートを作成することにより、管理者はレポートの内容と形式を完全に管理することが できます。たとえば、管理者はユーザー定義SQL問合せから作成された表やチャート、GIF形式のイメージなどのコンテンツを 含めたり、HTMLまたはJavaScript関数によってさらにカスタマイズできます。
さらに管理者には、Oracle Enterprise ManagerレポートWebサイトにレポートを公開するオプションもあります。 管理者がレポートをレポートWebサイトに公開することにした場合は、各レポートの生成方法を指定する必要があります。
- Webページが参照されるときにオン・デマンドで
- 曜日や月など、スケジュールされた時間に
レポートをオン・デマンドで公開することを選択すると、そのレポート・データは常に最新のものになります。 レポートをスケジュールすると、管理者はリソースを多く消費するレポートをオフピーク時に実行することができます。
管理者がレポートをOracle Enterprise ManagerレポートWebサイトに公開すると、管理職とエンドユーザーは同じように、 Webブラウザから馴染みのあるURLを起動するだけでレポートに含まれた豊富なデータにアクセスできます。 レポートWebサイトのホーム・ページには、システム全体の状態に関する詳細が示されます。その後、ユーザーは ホーム・ページからドリルダウンして、特定のターゲットに関する情報を参照したり、その他の使用可能なレポートの 一覧をブラウズしたりできます。
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【図2: Oracle Enterprise ManagerレポートWebサイトのホーム・ページには、企業全体の状態がわかりやすく示されています。】
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追加情報
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Oracle9i Database マニュアル(ドキュメント) -
Oracle Enterprise Manager - Oracle Enterprise Manager管理者ガイド - 第7章 Oracle Enterprise Manager レポート作成
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Oracle9i Database Daily Feature
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