Oracle Application Express
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インタラクティブ・レポート
インタラクティブ・レポート領域は、エンドユーザーがレポートをカスタマイズできる、革新的な新しいテクノロジーです。ユーザーにより多くの権限を与えることで、アプリケーション機能を強化しながら、開発にかかる時間と労力を削減します。ユーザーは、このインタラクティブ・レポート領域を使用し、対象となる列の選択、フィルタの適用、ハイライト、およびソートを実行することで、データのレイアウトをカスタマイズできます。また、ブレーク、集計、さまざまなグラフ、および独自の計算を定義できます。ユーザーは、複数種類のレポートの作成、名前を指定したレポートの保存、カンマ区切りのファイルの出力、およびPDFドキュメントの印刷を実行できます。インタラクティブ・レポートを作成するために、開発者が必要になるのは、SQL文を定義することだけです。インタラクティブ・レポートのすべての組込み機能と組み合わせることで、'SELECT * FROM EMP'のような単純なSQL文が強力になります。その他のリソースもご覧ください。

 

列のソートとフィルタリング
列ヘッダーをクリックするだけで、さまざまなアクションを実行できます。列のソートと非表示、ブレークの制御の作成、列のヘルプ・テキストの表示、および値の選択によるクイック・フィルタの作成を実行できます。

列ヘッダー・メニュー

レポートへの列フィルタの適用
単一行表示
単一行の詳細を同時に表示するには、表示する行のSingle Row Viewアイコンをクリックします。表示が可能な場合は、単一行表示は常に最初の列に表示されます。インタラクティブ・レポートのカスタマイズに応じて、単一行表示は、標準の表示の場合と更新が可能なカスタム・ページの場合があります。

単一行表示
検索バー
速なデータ検索、表示する行数の変更、およびActionsメニューの起動が可能です。ここでの検索は、すべてのテキスト・データに対して実行されます。

行検索
Actionsメニュー
Actionsメニューには、インタラクティブ・レポートの操作に役立つ数多くのタスクが含まれています。

Actionメニュー
Select Columns
Select Columnsを使用して、表示する列を変更します。右側にある列は表示されます。左側にある列は表示されません。右端の矢印を使用すると、表示される列の順序を変更できます。計算された列は**が付いています。

表示する列の選択
Control Break、Highlight、Compute、Aggregate
Control Breakを使用して、1つまたは複数の列のブレーク・グループを作成します。インタラクティブ・レポートから列が抽出され、マスター・レコードとして表示されます。Highlightを使用すると、フィルタを定義できます。フィルタに関連する特性を使用して、フィルタを満たす行がハイライトされます。行全体をハイライトすることも、対象のセルだけをハイライトして、バックグラウンドとテキストの両方に新しい色を選択することもできます。Computeを使用すると、計算された列をレポートに追加できます。これには、NBR_HOURS/24などの数学的計算や、既存の列に適用される標準のOracle関数を使用できます(一部の関数は表示されており、TO_DATEなども使用できます)。Aggregateは、列に対して実行される数学的計算です。Aggregateは、各コントロール・ブレークの後とレポートの最後で、定義された列内に表示されます。

Control Break、Highlight、Compute、およびAggregateを使用したレポート
グラフ
インタラクティブ・レポートごとに1つのグラフを含めることができます。定義した後は、検索バー内のアイコンを使用して、グラフとレポートのビューを切り替えることができます。使用できるグラフの種類は、横棒、縦棒、円、または折れ線グラフです。

横棒グラフ
Save Report
Save Reportは、後で使用できるように、カスタマイズされたレポートを保存します(ログアウトしてから再度ログインしても、保存されたままになっています)。名前とオプションの説明を指定します。  

保存したレポート
Flashback
Flashbackは、フラッシュバック問合せを実行して、過去に存在したデータを表示できます。フラッシュバックできるデフォルト期間は3時間(180分)ですが、実際の期間はデータベースごとに異なります。最初のイメージはデータ変更後のもので、給与がKINGのものになっています。2番目のイメージでは、5分前に存在したデータを表示しています。

フラッシュバック前

フラッシュバックを適用
カスタマイズの無効化または削除
Resetでは、レポートをデフォルト設定に戻して、実行したカスタマイズを削除します。カスタマイズの横にあるチェック・ボックスをオフにしてカスタマイズを一時的に無効にしたり、赤いxの付いたアイコンをクリックしてカスタマイズを削除したりすることもできます。カスタマイズが表示されている領域を展開したり折りたたんだりすることもできます。
まとめ
開発者がSQL問合せを1つ定義するだけで、明示的に無効にしない限り、記載されているすべての機能をエンドユーザーが利用できるようになります。開発者は、特定のユースケースに合わせて、レポートをカスタマイズする機能を有効にしたり無効にしたりできます。インタラクティブ・レポートは、Webデータ・レポートを実現するための大きなステップです。データベース・レポートは常にApplication Expressの強みであり、インタラクティブ・レポートはApplication Expressをまったく新しいレベルに引き上げるものです。