Oracle Mobile Application Framework 2.2.1の移行に関する注意事項

 

  説明
1. Xcode 7:

Oracle Mobile Application Framework(Oracle MAF)2.2.1を使用するにはXcode 7.2が必要です。Oracle MAF 2.2.1のみを使用してMAFアプリケーションを開発する予定の場合、必要な作業はApp StoreからXcodeを更新することだけです。

ただし、Oracle MAF 2.2.1と以前のOracle MAFリリース(2.2.0など)を切り替えて開発できるようにする場合は、次のようにする必要があります。
  • JDeveloper 12.1.3.0.0のインスタンスを2つ別々に維持する(Oracle MAF 2.2.1用に1つと、以前のOracle MAFリリース用に1つ)。
  • Xcodeのインスタンスを2つ別々に維持する(Oracle MAF 2.2.1用にXcode7.2、以前のOracle MAFリリース用にXcode6.x)。
Oracle MAF 2.2.1用と以前のOracle MAFリリース用に別々の開発環境を維持する方法について詳しくは、こちらを参照してください。
2. iOS用のHTML起動ページ:

今回のリリースから、iOSデバイス上で起動されたアプリケーションの起動スクリーンは、レスポンシブHTMLページを使用して表示されます。以前のOracle MAFリリースで使用されていた起動スクリーン・イメージはこれに置き換わります。iOS用のカスタマイズした起動スクリーン・イメージをアプリケーションに組み込んでいる場合は、それらのイメージに代わるカスタムHTML起動ページを作成する必要があります。カスタムHTML起動ページの作成方法について詳しくは、こちらを参照してください。
3. App Transport Security(ATS):

iOS 9で実行するアプリケーションではATSを使用する必要があります。Oracle MAF 2.2.1で作成したかOracle MAF 2.2.1に移行したMAFアプリケーションをiOSにデプロイすると、デフォルトでATSが使用されます。MAFアプリケーションでATSを無効にする方法について詳しくは、こちらを参照してください。
4. SSLの構成:

古いSSLバージョン(TLS 2未満)や、非推奨の暗号スイートまたは暗号化アルゴリズムを使用している場合は、"invalid cipher suite"、"close notify"、"TLS error"などのSSLエラーが表示されます。これは、Java 8の最新バージョンでは強制的に最新のSSLと暗号スイートが使用され、セキュアでないSSLバージョンの使用はデフォルトで無効化されるためです。サーバーを更新して最新のSSLバージョンを使用することを推奨しますが、前述のSSLエラーを回避するようにMAFアプリケーションを構成できます。その方法について詳しくは、こちらを参照してください。
5. カスタムURLスキーム:

MAFアプリケーションでカスタムURLスキームを使用して他のアプリケーションを起動している場合は、maf-application.xmlファイルのAllowed SchemesリストにカスタムURLスキームを1つ1つ登録する必要があります。この変更を行うことで、他のアプリケーションを起動するときにアプリケーションで使用するURLスキームはすべて宣言すること、というiOS 9の新しい要件に対処できます。その方法について詳しくは、こちらを参照してください。