このドキュメントでは、Oracle WebCenter Portal 11g Release 1(11.1.1.9.0)の新しい機能、拡張機能、および認定資格に関する情報を提供します。また、既知の問題と回避策についても説明します。 Oracle WebCenter Portalのドキュメントを入手するには、Oracle WebCenter Portal Libraryを参照してください。
このページの内容:(最終更新日:2015年6月22日)
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以下のリストは、Oracle WebCenter Portal Release 11.1.1.9.0の新機能の概要です。
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Enhancement Request No.
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Description
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|---|---|
| ER13415426 | Support for integration of Microsoft Exchange 2010 for Calendar/Personal Events services |
| ER15997755 |
Support for WebCenter Content image renditions in Content Presenter templates |
| ER17187060 | Support for image rendition in Content Presenter templates |
| ER16951815 | A failsafe was added to prevent users from unintentionally overwriting images embedded in other blogs/wikis with images of the same name |
| ER17587988 | Support for adding groups to portal memberships using the REST API |
| ER14331207 | Support for retaining advanced role permissions while creating a portal from a custom template (permissions assigned to a named role are carried over) |
| ER17205656 |
Support for retaining advanced role assignments while creating a portal from a custom template (permissions assigned to a named user who is assigned the role are carried over) 1. Define an application role that contains the user(s) that must be carried over for a particular grant. 2. Add the application role to the ACL, rather than to the user directly. 3. Create the template indicating that role members should also be included in the template. |
| ER17843074 | Support for HTML5 in DOCTYPE rendering in Microsoft Internet Explorer |
| ER14311182 | Support for rendering of user display name in lieu of login ID in workflow user list |
| ER18433019 | Support for integration of Microsoft Exchange 2013 for Calendar/Personal Events services |
| ER18372232 | Support for integration of Microsoft Exchange 2013 for Mail and Notification services |
| ER18361091 | Support for integration of Desktop Implementation with Microsoft Office 2013 |
バグ:21122384
プラットフォーム:すべて
WebCenter Customization Framework、WebCenter FrameworkおよびWebCenter Servicesの拡張機能をCDメディア・パックから11.1.1.9に更新するユーザーや、2015年6月11日より前にこれらの拡張機能を Update Centerからダウンロードしたユーザーは、更新に正しくないラベル(11.1.1.8.0.150422.0857)が付いている可能性があります。 これらの更新のラベルは、正しくは11.1.1.9.0です。
ラベルは正しくないですが、これらの更新は11.1.1.9.0用であり、問題なく適用できます。
プラットフォーム:すべて
WebCenter Portalのオンライン・ヘルプでは、左のパネルのContentsタブに、オラクルのドキュメント・ライブラリで入手できるWebCenter関連書 籍へのリンクが表示されます。ヘルプ提供フレームワークの制限事項により、これらのリンクは機能しません。これらの書籍のある項へのリンクはオンライン・ ヘルプ・コンテンツに表示され、使用できます。ヘルプ・コンテンツのリンクを使用して、機能や概念の詳細を参照してください。
バグ:19566825
プラットフォーム:すべて
このノートは、Internet Explorerブラウザ 10以上の新しいバージョンに関する記述です。これらのブラウザは、BCP47スタイルの言語タグ(zh-Hans-SG、zh-Hans-CN、zh- Hant-HK、zh-Hant-MO、zh-Hant-TWなどの中国語ロケール)をサポートしています。
ブラウザ言語をzh-Hans-SG、zh-Hant-HK、zh-Hant-MOなどに設定しており、WebCenter Portalで同じ言語を設定していないと、ページの翻訳に一貫性がなくなる可能性があります。たとえば、WebCenter Portalの一部のユーザー・インタフェース要素のデフォルトがサーバー用に選択したロケールであったり、一部のコンテンツのデフォルトが繁体字中国語 や簡体字中国語であったりする場合があります。
回避策:IE 10以上のブラウザ・ロケールをzh-Hans-CNまたはzh-Hant-TWに設定するか、ユーザー・プリファレンスのWebCenter Portal UIを使って言語プリファレンスを選択します。また、WebCenter PortalのログインUIから、使用する言語を選択することもできます。
バグ:17852403
プラットフォーム:すべて
WebCenter PortalのドキュメントをWord、Excel、またはPowerPointで編集すると、タブ(Status、Members、Tasks、 Documents、Links)がドキュメント・マネージャのタスク・バーに表示されません。このタスク・バーは、Officeアイコン→ 「Server」→「Document Management」をクリックすると表示されます。このタブは、ドキュメントのチェックイン後にのみ表示されます。この問題は、Oracle WebCenter PortalでFrameworkFoldersコンポーネントを使用するように構成されていると発生します。
バグ:17818024
プラットフォーム:すべて
ワークフローの一部のファイルの名前の変更や切取り/貼付けを実行しようとすると、ファイルが存在しないためファイルの名前変更や削除を実行できな いことを示すエラー・メッセージが表示されます。たとえばファイルの名前を変更すると、次のエラー・メッセージが表示されます。
"Messages for this page are listed below.
Unable to rename the selected document.
The document no longer exists.
Please refresh to see the latest content.(View > Refresh Content)."
このエラー・メッセージは正しくありません。このメッセージは、Oracle WebCenter PortalでFrameworkFoldersコンポーネントを使用するように構成されていると表示されます。このエラー・メッセージは、このファイル で、ユーザーがレビューアとして追加されていないワークフローの一部であるため、名前変更や削除を実行できないことを示しています。
バグ:18087565
プラットフォーム:すべて
ホーム・ポータルでは、ディレクトリ・チェーンのすべてのフォルダに対するアクセス権がないと、ダイレクトURLを使用してItem Level Securityの下のファイルにアクセスすることはできません。この問題は、Oracle WebCenter PortalでFrameworkFoldersコンポーネントを使用するように構成されていると発生します。
バグ:18460090
プラットフォーム:すべて
Oracle BPM Process Spacesでは、Folders_gがOracle Content Serverで有効である必要があります。Oracle WebCenter Portalの新規インストール時に、WebCenter PortalでProcess Spacesを有効にする場合は、Folders_gが有効であり、FrameworkFoldersが無効であることを確認する必要があります。
バグ:17063926、17565171
プラットフォーム:すべて
Oracle Fusion Middlewareをインストールして構成した後に、特定の既知の問題を解決するために追加パッチが必要となる場合があります。
回避策:
パッチを取得するには、以下の手順を実行します。
1.My Oracle SupportのWebサイト(https://myoraclesupport.com/)にログインします。バグ:17063926
プラットフォーム:すべて
これは、WSS1.0のユーザー名のトークンとパスワードを利用してPeopleSoftとOracle WebCenter Portalを統合する場合の、既知の問題です。これは、WebCenter PortalでPeopleSoftポートレットをセキュアに使用する必要がある顧客にお勧めのアプローチです。この問題を解決するには、オラクル・カス タマ・サポートに問い合わせてパッチを入手する必要があります。
バグ:16786746
プラットフォーム:すべて
Oracle WebCenter Portalで、以前のインストールからアップグレードしたポータルを開こうとすると、ポータルのトップ・バナーが正しくレンダリングされません。ポータルのページ・テンプレートが特定の値に設定されており、スキンが[System Default]のままであると、この問題が発生します。
回避策:この問題を解決するには、ページ・テンプレートに合うスキンを選択する必要があります。アップグレードしたポータルを構成して、ページ・テンプレートに応じてSpaces FXかFusion FXのスキンを使用するようにします。
バグ:13425243
プラットフォーム:すべて
オラクルは、Jive Softwareの組込みのディスカッション・サーバーをサポートしています。このディスカッション・サーバーを呼び出すには、WebCenter Portalに付属するタスク・フローを使用します。Jive WebServiceレイヤーでのAPIを使用したカスタム開発は、すべてオラクルによって確認されます。また、サポートの対象にはなりません。
Jive Softwareがディスカッション・サーバーの一部として提供する、オラクルの推奨およびサポートの対象外の機能もいくつかあります。
参照専用のJiveフォーラムのドキュメントが含まれています。WebCenter Portal製品のインストール以外でのJiveソフトウェアのインストールとアップグレードは、サポートされていません。
バグ:14488651
プラットフォーム:iOS(モバイル)
Apple iOSプラットフォームでは、スクロールバーを使用していません。iPadでページを表示すると、スクロールバーが表示されないため、コンテンツが切り捨 てられて表示される場合があります。また、iFrameコンポーネントではiPad上のディメンションが無視されます。
回避策:コンテンツ領域をすべて表示するには、iPadで2本指のスクロール・ジェスチャを使用します。
バグ:14487974
プラットフォーム:iOS(モバイル)
Apple iOSプラットフォームでは、RSSリンクをreader.mac.comサイト経由でロードしてレンダリングします。WebCenter Portalインスタンスがファイアウォールの外部にアクセスできない場合は、RSSリンクを表示できません。
バグ:14488559および14487904
プラットフォーム:iOS(モバイル)
Apple iOSプラットフォームはネイティブ・ファイル・システム・ブラウザをサポートしていないため、iPadからコンテンツをアップロードできません。 iPadからWebCenter Portalにアクセスすると、すべてのアップロード操作(公開、アップロード、共有など)が無効または非表示になります。
バグ:14488336
プラットフォーム:iOS(モバイル)
iPadからページにアクセスした場合、ページに表示されるテキストをコピーできません。これは、Apple iOSプラットフォームの制限事項です。
バグ:16954597
プラットフォーム:モバイル
新しいNexus 4デバイスで、モバイル・ページ・バリアントが表示されません。
回避策:この問題を解決するには、次のユーザー・エージェント文字列を使用して新しいデバイスを作成します。
Mozilla/5.0 \(Linux; Android.+4.2.+Nexus 4.+Chrome.*Mobile Safari.*
新しいデバイスの作成とユーザー・エージェント文字列の指定については、Oracle Fusion Middleware Administrator's Guide for Oracle WebCenterを参照してください。
バグ:12710929
プラットフォーム:すべて
Oracle WebCenter PortalのiPhoneアプリケーションなどのRESTクライアントを使用している場合に、Oracle WebCenter PortalのRESTサーバーの特定の機能が正しく動作するようにするには、Oracle WebLogic ServerプラグインのフラグであるWLForwardUriUnparsedをONに設定する必要があります。
以下の例は、この両方の場合に使用できる構成を示しています。
WebLogic Serverプラグインの構成方法について詳しくは、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic ServerにおけるWebサーバー1.1プラグインの使用を参照してください。
例1(推奨):<location /rest>を使用して、フラグを/rest URLのみに適用します。
<Location /rest>
#以下のフラグを"On"に設定する必要があります
WLForwardUriUnparsed On
#他の設定:WebLogicCluster、WebLogicHostやWebLogicPortは
#ハンドラがweblogicになるように設定します
SetHandler weblogic-handler
</Location>
例2:Oracle WebLogic Serverを使用するすべてのURIにフラグを適用します。
<IfModule mod_weblogic.c>
#以下のフラグを"On"に設定する必要があります
WLForwardUriUnparsed On
#他の設定:WebLogicCluster、WebLogicHost、WebLogicPort
WebLogicCluster johndoe02:8005,johndoe:8006
Debug ON
WLLogFile c:/tmp/global_proxy.log
WLTempDir "c:/myTemp"
DebugConfigInfo On
KeepAliveEnabled ON
KeepAliveSecs 15
</IfModule>
バグ:17062598
プラットフォーム:すべて
WebCenter PortalのREST APIを使用して作成したポータルでのページ作成について、いくつかの問題があります。
回避策:ページを作成できるようにするには、ページ権限を選択解除してから再適用します。
1.WebCenter Portal BuilderのAdministrationで、Securityページに移動します。バグ:20509590
プラットフォーム:すべて
タスク・フローの入力パラメータは、タスク・フロー定義で定義されます。このため、タスク・フロー・パラメータの名前が翻訳バンドルに含まれないま まとなります。この結果、英語以外の言語がWebCenter Portalインスタンスに適用された場合、タスク・フロー・パラメータの名前は英語のままとなります。
バグ:19143743
プラットフォーム:すべて
ポータルのワークフロー対応のコンテンツは、Oracle Workflowキューのポートレット経由ではアクセスできません。これは、既知の制限事項です。
回避策:ワークフロー対応のコンテンツを操作するには、ドキュメント・タスク・フローとコンテンツ・プレゼンタを使用します。
バグ:12956478
プラットフォーム:すべて
SQLデータ・コントロールを使用している場合、問合せにNCHARデータ型の列が含まれると、エラーが発生する場合があります。
回避策:to_char (NCHAR_COLUMN NAME)関数を使用すると、この問題を回避できます。
バグ:13331428
プラットフォーム:すべて
JSFポートレット(Oracle JSFポートレット・ブリッジを使用して作成したポートレット)をカスタマイズまたはパーソナライズした後に「OK」をクリックすると、ポートレットでタイムアウト・メッセージが表示されて応答しなくなります。この問題は、1回の操作で2つの処理(ポートレット・モードを編集後に変更する)を実行すると発生します。
回避策:まず編集処理を実行し、(「OK」でなく)「Apply」をクリックしてから「Return」をクリックしてポートレット・モードをビュー・モードに戻すと、この問題を解決できます。ポートレット開発者は、生成されるedit_defaults.jspxファイルのEdit Defaultsモードとedit.jspxファイルのEditモードのコードを編集して、この問題を完全に回避できます。「OK」ボタンのコードを削除して、ユーザーが「Apply」を使用するようにします。
バグ:14407330(拡張リクエスト:14552633)
プラットフォーム:すべて
電子メールのタスク・フローでは、埋込みイメージがレンダリングされません。インライン・イメージが含まれる電子メールで、メッセージ本文にこれらのイメージがレンダリングされず、添付ファイルとして表示されます。
バグ:14697381
プラットフォーム:すべて
Mozilla Firefoxブラウザを使用している場合、SSL接続かHTTPS接続で初めてWebCenter PortalにアクセスしてDesktop Integrationを使用してドキュメントを開こうとすると、環境で有効な証明書を使用しているにも関わらず、証明書が信頼されていないという警告が 表示されます。ドキュメントを開くことはできますが、Microsoft Officeアプリケーションからドキュメントをチェックアウト/チェックインできません。その後は、FirefoxブラウザでDesktop Integrationを問題なく使用でき、Microsoft Officeアプリケーションからドキュメントをチェックイン/チェックアウトできます。
バグ:15869339
プラットフォーム:すべて
Oracle ADFアプリケーションでは、アプリケーションのバージョニングがデフォルトではサポートされていません。初期のデプロイメントでは、アプリケーションの バージョニングに関係なく、JDeveloperからWebLogic Serverに、既存または新規のアプリケーションが正常にデプロイされます。ただし、バージョニングされたインスタンスが実行されているバージョニング されていないアプリケーションを再デプロイすると、デプロイメントが失敗します。次のようなエラー・メッセージが表示されます。
Weblogic Server Exception:
weblogic.management.ManagementException:[Deployer:149082]You cannot deploy application 'Application1_application1' without version.The application was previously deployed with version 'V2.0'
回避策:この問題を解決するには、まずバージョニングされたアプリケーションをアンデプロイしてから、バージョニングされていないアプリケーションをデプロイします。
バグ:16977809
プラットフォーム:すべて
タブレットやiPhoneなどのデバイスでポータル・ページにアクセスする場合、次の条件がすべて満たされると問題が発生します。
タブレットやiPhoneなどのデバイスでポータル・ページにアクセスする場合は、デバイスにPage Not Availableと表示されるのが正常な動作ですが、上記の条件がすべて満たされると、Page Not Availableのメッセージの代わりに(ページ・タイトル以外の)ページ・コンテンツがデバイスに表示されます。
詳しくは、『Oracle Fusion Middleware Building Portals with Oracle WebCenter Portal』の"Setting Page Behavior for a Portal When No Page Variant Exists"と"Setting Page Behavior for a Specific Page When No Page Variant Exists"の項を参照してください。
バグ:20863293
プラットフォーム:すべて
WLSTコマンドmigrateFoldersGDataToFrameworkFoldersの実行時にFolders_gデータをFrameworkFoldersに移行する場合、WebCenter PortalアプリケーションではcontentDbConnectionUrlパラメータとcontentDbUserNameパラメータが必須です。ただし、Portal Frameworkアプリケーションではオプションです。
これは、"Running migrateFoldersGDataToFrameworkFolders to Validate the Migrated Data"(『Administering Oracle WebCenter Portal』)と"migrateFoldersGDataToFrameworkFolders"(『WebLogic Scripting Tool Command Reference』)の項の修正です。
プラットフォーム:すべて
検索に関するドキュメントの章には、保存した検索および一部の古いタスク・フロー(Search - Preferences、Search - Toolbar、Search - Non-Faceted Searchなど)はSES 11.1.2のみで使用でき、SES 11.2.2.2では使用できないと記載されていますが、これは正しくありません。Search Settingsの管理ページでUse new search task flow with facet supportオプションが選択解除されていれば、保存した検索と古いタスク・フローをSES 11.2.2.2で使用できます。
新規ポータルは、Portal FrameworkではなくPortal Builderを使用して作成することをお勧めします。ポータル・ソリューションを開発する場合、Portal Frameworkのカスタム・アプリケーションの柔軟性は高いかもしれませんが、通常はこのような柔軟性によって、製品のサポート性や新しい WebCenter Portalリリースへのアップグレード機能が低下します。Portal Builderを使用すれば、複雑さが増したり、スケーラビリティが低下したりすることなく、このような制約を回避できます。
Frameworkアプリケーションは引き続き、11gリリースで完全にサポートされます。
