思考遅延時間 - Oracle Load Testing

 

  1. 概要
    OpenScriptで作成したスクリプトには、コンテンツを閲覧したりキー入力を行ったりした時間が「思考遅延時間(VUペーシング/シンクタイム)」として記録されています。
    Oracle Load Testingではこの思考遅延時間を使ってスクリプトを再生することにより、より人の操作に近い状態で負荷テストを行うことができます。
    OpenScriptでの設定は「思考遅延時間 - OpenScript」を参照してください。

    なお、負荷テストではスクリプトの反復ごとでの待機時間として 「反復間遅延」 があります。
    反復間遅延については 「4. 反復間遅延」 を参照してください。
     
  2. 操作ガイド
    • システム共通の設定
      1. Oracle Load Testing のメニューより、[ツール]-[オプション] を選択します。
      2. 左側のノードより、[シナリオデフォルト] を選択します。
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      3. [メイン] セクションの [VUペーシング(シンクタイム)] から使用するオプションを選択します。
      4. 選択したオプション応じて表示される [最小/最大] あるいは [下限/上限] を入力します。
      5. [OK] ボタンをクリックします。
    • スクリプトごとの設定
      1. テストを行うスクリプトをシナリオに追加します。
      2. [VUペーシング(シンクタイム)] から使用するオプションを選択します。
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      3. 最小/最大の時間などを設定する場合は、スクリプト名 あるいは 虫眼鏡アイコン(すべてのパラメータの設定) をクリックします。
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      4. [メイン] セクションの [VUペーシング(シンクタイム)] から使用するオプションを選択します。
      5. 選択したオプション応じて表示される [最小/最大] あるいは [下限/上限] を入力します。
      6. [OK] ボタンをクリックします。
         
  3. 再生時のオプション
    • 記録済み時間
      スクリプトに記録された遅延時間を使用します。スクリプトに優先される最小および最大遅延時間を、[最小] および [最大] 編集ボックスで設定できます。
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    • 記録済/ランダム
      記録されたユーザー遅延に基づいてランダム遅延時間を使用します。Oracle Load Testingは、ランダム・レンジの下限を、実際のユーザー遅延から [下限] の値を差し引いて設定します。また、ランダム・レンジの上限は、実際のユーザー遅延に [上限] の値を足して設定されます。たとえば、実際に記録された遅延時間が100秒であり、[下限] および [上限] の設定がそれぞれ10%と25%であったとすると、90秒から125秒を範囲とするランダム遅延時間を使用します。
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    • ランダム
      仮想ユーザー・ペーシングのランダム時間が使用されます。 [最小] および [最大] 編集ボックスに、ランダム遅延の最小と最大の遅延時間を設定できます。
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    • 遅延なし
      スクリプトが最も速い速度で再生されます。
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  4. 反復間遅延
    負荷テストでは Runノード 内のステップグループが指定した終了条件になるまで繰り返し実行されます。
    この繰り返しの単位が 「反復」 となり、「反復間遅延」 は反復間での待機時間を指定します。
    次の図は反復間遅延と思考遅延時間(VUペーシング)の概念を表しています。
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本ページは Oracle Application Testing Suite 9.20 の機能を元に記述しています