Topics
Enterprise Architecture
参加企業:Active Endpoints、Adobe、BEA Systems、IBM、Oracle、SAP AG
2007年6月25日(翻訳記事2007年10月25日)
WS-BPELは、Webサービスの相互作用を編成するビジネスプロセスが対象です。ビジネスプロセスには、例えばクレジットの承認など、一般に人 が参加して作業を実行したり、ステップを確認または承認したり、データを入力したりする必要がある多数のアクティビティから構成されます。このような人と の対話を対象とした新しい仕様が完成しました。
BPEL4Peopleは、次の2つの仕様から構成されます。
BPEL4People仕様は、ビジネスプロセスに人が関係する幅広いシナリオをサポートできるようにBPELを拡張したものです。
BPEL仕様は、アクティビティがWebサービスとの相互作用であるビジネスプロセスを対象としており、それ以上に必要な動作はありません。しか し、多目的のビジネスプロセスを構成するアクティビティの範囲はさらに広くなっています。ビジネスプロセスの実行には通常は人が参加します。このため、プ ロセスとユーザインタフェースとの相互作用や、人の行動の考慮など、新しい側面が生まれます。この仕様では、BPELの標準要素を拡張し、人との対話のモ デル化を可能にする一連の要素が定められています。人との対話は、簡単な承認から、職務の分割、一時的なデータに関連する対話のような複雑なシナリオま で、広範囲に渡ります。
この仕様では、人のアクティビティを、新しいタイプの基本アクティビティとして考えます。その結果、プロセス内での人との対話をより直接的な方法で 指定できます。人のアクティビティは、インライン作業か、WS-HumanTask仕様[WS-HumanTask]で定義した人によるスタンドアロンの 作業のいずれかとして実装できます。この仕様では、人のアクティビティの構文と状態図、また、より統合された方法で人による作業との対話を可能にする調整 プロトコルが定められています。また、プロセスのコンテキストへのアクセスに必要なXPath拡張機能も定められています。
この仕様の目的は、移植性と相互運用性を実現することです。
この仕様は、RFベースで提供されています(詳細は、仕様の著作権情報を参照)。したがって、BEAは実装ライセンスを必要としていません。ただし、ご希望であれば、仕様を実装するためのライセンスをBEAにご請求いただけます。