ORACLE FUSION MIDDLEWARE

Oracle E-Business Suite開発者に向けたOracle Fusion Middlewareを使用するための準備

Oracle E-Business Suiteの開発者はOracle E-Business Suiteテクノロジーに精通しています。また、Oracle Concurrent Manager、Business Event System、PL/SQL API、Oracle Forms、Oracle Application Development Framework(Oracle ADF)を使用して、Oracle E-Business Suite内でアクセスできるビジネス機能を作成あるいは拡張した経験があるでしょう。セルフサービス・アプリケーション、複合アプリケーション、サービス指向アーキテクチャ(SOA)の一部として、Oracle E-Business Suiteアプリケーションの機能を公開し、そのアプリケーションの価値を最大限に引き出すには、どのようにすればよいでしょうか。

このセクションでは、サービス指向アーキテクチャ(SOA)の一部としてセルフサービス・フロントエンド、複合アプリケーション、統合を実装するためのツール・セットである、Oracle Fusion Middlewareのクイック・スタートを提供しています。まずは、ウェブキャスト"Service Enabling E-Business Suite"(録画)をご覧ください。このウェブキャストでは、コンカレント・プログラム、ビジネス・イベント、インタフェース表、PL/SQL APIをWebサービスとしていかに簡単に公開できるかを実演しています。このウェブキャストをご覧になれば、Oracle Fusion Middlewareを利用することによって、そのWebサービスで何ができるのかが明確になります。Oracle Fusion Middlewareコンポーネントは、 こちらで簡単に紹介されています。

手順1:Oracle E-Business Suite Webサービスからの情報をWebページに公開する方法を紹介した5分間のビューレット(アニメーション・デモ) Oracle ADF with Web Servicesを見ることから始めましょう。Oracle JDeveloperで提供されているOracle ADFを利用すると、コードを1行も使用することなく、Oracle ADFのデータ・コントロールや、Oracle JDeveloperのビジュアル・ページ・レイアウトとページ・フローでWebサービスを公開できます。このビューレットを見ると、強力なセルフサービス機能の実装に必要な基本知識を得ることができます(Webへのオーダー・ステータス・ルックアップのパブリッシュなど)。

手順1(オプション):Oracle JDeveloperとOracle ADFの使用についてさらに理解を深めるには、詳細なチュートリアル Oracle ADF for 4GL Developersをご覧ください。このチュートリアルは全体で174ページもありますが、アプリケーション全体を構築する方法が説明されており、今回もっとも重要になるのは、公開されたOracle E-Business Suite WebサービスにOracle ADFユーザー・インタフェースを構築する方法を説明した部分です。

手順2:WebにWebサービスを公開したら、Webサービスを利用してほかのシステムに統合する方法を理解しましょう。これには、Webサービスを編成するための標準であるBPEL(Business Process Execution Language)を使用します。BPELを使用して、Webサービスの編成プロセスを作成できます。最終的には、PeopleSoftやほかのアプリケーションにわたるエンド・ツー・エンド・プロセスを作成し、エラー処理や例外管理のプロセス・ロジックを活用できるPeopleSoftとデータを統合できます。BPELの使用を開始するには、 “Hello World” in BPELをご覧ください。Oracle BPEL Process Managerを使用すると、Oracle E-Business Suiteやほかのアプリケーションから公開されたWebサービスの編成プロセスをすべて視覚的に設計できることがわかるでしょう。

手順2(オプション):BPEL言語の詳細については、『Business Process Execution Language for Web Services』の著者であるMatjaz Juricの 2-part, more in-depth look at BPELをご覧ください。

手順3:ここまでの手順で、Oracle E-Business SuiteでWebサービスを公開し、JDeveloperのOracle ADFでWebサービスをWebにパブリッシュし、BPELでそのWebサービスを編成する方法について理解しました。これで、充実したツール・セットを利用し、Oracle E-Business Suiteのセルフサービス機能の作成や統合に関する課題に対応することができます。コーディングしなくても多くのことができるということを覚えておいてください。数多くのお客様が、Oracle ADF、BPEL、使いやすいUIを利用することで、コーディングをまったくせずに、あるいはほとんどコーディングせずに、複雑な統合を構築してきました。 Oracle ADF with BPELビューレットでは、学習してきたことをまとめるために、Oracle ADFによるBPELプロセスのコールについて説明しています。BPELプロセス自体がWebサービスなので、これは非常に簡単です。

手順4(オプション):Oracle SOA Suiteで利用可能なツール一式は、Oracle Fusion Middlewareの使用を開始するために必要であるということではありませんが、このツール一式を理解したい場合は、 SOA Quick Startが有効です。このチュートリアルをご覧になると、具体的なアプリケーションに関するOracle Enterprise Service Bus(Oracle ESB)、ルール・エンジン、BPELのヒューマン・ワークフロー機能を理解できるようになり、Oracle E-Business Suiteアプリケーションをサービス指向アーキテクチャを使用して企業に適用するプラットフォームについて、Fusion Middlewareでどのように提供されるかが理解できます。

次の手順:こうした知識を得ることができれば、Oracle Technology Networkのさまざまなhow-toガイドを使用できるようになるでしょう。 Oracle E-Business Suiteディスカッション・フォーラムを活用してください。※OTN-Japanでは2009年4月に新たに対象の会議室を設置します。