作成者: BEA Systems Inc.
概要: 意図しないパーミッション付与を防ぐためのパッチの提供
影響を受ける製品: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Express
すべてのプラットフォームのBEA WebLogic ServerおよびWebLogic Expressの特定のバージョンにおいて、セキュリティ脆弱性の原因となる可能性がある問題が、BEAによって確認されました。これらの問題を修正するためのパッチが提供されています(後続のセクションIIを参照)。BEAでは、潜在的なセキュリティの問題を最も緊急度の高い問題として取り扱い、お客様のすべての資産のセキュリティを確保するために可能な限りの措置を講じます。結果として、弊社では以下の対処策を強く提案します。
I. 以下の勧告に目を通します。
II.対処方法を適用します。
III.今後のセキュリティ勧告に関心をお持ちのユーザをご存知の場合は、この勧告に含まれる、登録に関する手順をぜひ転送してください。
I. 勧告
コードに対して意図しないパーミッションの付与を許す可能性がある潜在的なセキュリティ脆弱性が、最近になって発見されました。この脆弱性により、ユーザはWebLogic Serverの内部で動作する悪意のあるコードから、「system」ユーザとしてのアクセス権を奪取できる可能性があります。システムレベルのユーザには、デフォルトのWebLogicインストールにおけるほとんどのアクセス制御リスト内のパーミッションが付与されるのが一般的であるため、このような悪意あるコードによって、管理者が意図しないパーミッションを奪取することができます。この脆弱性の影響を受けるのは、BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Expressの次に示すリリースです。
- バージョン: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Express 4.5.x、5.1.x、6.0.x、および6.1.x
原因
この脆弱性により、(jar、war、rar、またはearファイル形式の)アプリケーションの一部としてサーバにインストールされた無特権のコードが「system」ユーザになる可能性が生まれます。いったんsystemユーザになったコードは、管理者が実行を許可されている任意の操作をサーバ内で実行できます。
II. 対処方法
BEAでは、以下の一連の対処方法に従うことを強く推奨します。以下の適切なサービスパックを適用します。
- バージョン: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Express 6.1(スタンドアロン版およびBEA WebLogic Enterprise 6.1の一部、全プラットフォーム対象)
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- 対処策: サービスパック2またはそれ以上を適用します。
- バージョン: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Express 6.0(スタンドアロン版およびBEA WebLogic Enterprise 6.0の一部、全プラットフォーム対象)
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- 対処策: サービスパック2を適用してから、次のパッチを適用します。
ftp://anonymous:dev2dev%40bea.com@ftpna.bea.com/pub/releases/security/CR061313_wls60sp2.jar
- 対処策: サービスパック2を適用してから、次のパッチを適用します。
- バージョン: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Express 5.1(スタンドアロン版およびBEA WebLogic Enterprise 5.1.xの一部、全プラットフォーム対象)
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- 対処策: サービスパック11またはそれ以上を適用します。
- バージョン: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Express 4.5.2(全プラットフォーム対象)
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- 対処策: サービスパック2を適用してから、次のパッチを適用します。
ftp://anonymous:dev2dev%40bea.com@ftpna.bea.com/pub/releases/security/CR061313_wls452sp2.jar
- 対処策: サービスパック2を適用してから、次のパッチを適用します。
- バージョン: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Express 4.5.1(全プラットフォーム対象)
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- 対処策: サービスパック15を適用してから、次のパッチを適用します。
ftp://anonymous:dev2dev%40bea.com@ftpna.bea.com/pub/releases/security/CR061313_wls451sp15.jar - サービスパック16が公開された後は、サービスパック15とこのパッチの代わりにサービスパック16のjarを利用できます。
- 対処策: サービスパック15を適用してから、次のパッチを適用します。
お使いのWebLogic Server上で動作しているすべてのコードを監査して、この種の悪意あるコードが動作していないことを確認します。これは、すべてのアプリケーションに対して推奨される手順です。 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls61/security/lockdown.htmlにあるガイドを参照してください。
BEA Systemsは、当社のすべてのセキュリティ勧告で推奨される修正をお客様が適用されることを強く提案します。またBEA Systemsは、お客様にすべてのサービスパックをリリース後直ちに適用していただくことも強く要請します。サービスパックには、以前の各サービスパックに加えて、製品の各バージョンに対するすべてのバグ修正が累積的に含まれています。サービスパックおよびサービスパックについての情報は次の場所で公開しています。
http://commerce.beasys.com/downloads/weblogic_server.jsp#wls
注: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Expressのセキュリティについての情報は、 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/security.htmlをご覧ください。特定のプロダクション環境のセキュリティに関する情報については、 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/lockdown/index.htmlをご覧ください。弊社では、サーバのデプロイメントが安全にコンフィグレーションされていることをお客様が確信できるように、このドキュメントに再度目を通されることを強くお勧めします。
セキュリティの評価を自動化するためのツールを、BEA Evaluation Centerからダウンロードしていただけます。
III. セキュリティに関する伝達方針
BEA製品にセキュリティ関連の問題が見つかった場合、BEA Systemsは勧告および適切な対策を示した指示を配信させていただく方針です。お客様のサイト、データ、およびコードのセキュリティは当社にとって最優先事項ですので、セキュリティ関連の問題はすべて包み隠さずはっきりとお伝えすることを約束します。BEAは、製品のセキュリティに関する勧告のみを目的とした、パーミッションベースのメーリングリストを開設いたしました。ユーザがこのメーリングリストに参加しており、そのユーザが利用しているBEA製品にセキュリティ関連の問題が存在する場合、BEAは必要な勧告および指示を、適切な対処策とともに電子メールで配信させていただく方針です。
このメッセージは、BEA WebLogicセキュリティ勧告に参加されているお客様に配信されています。メーリングリストにご登録いただきありがとうございます。
お客様のサイトにセキュリティ関連の問題を担当されるユーザが他にもいる場合は、次のURLでの登録をお勧めください。
http://contact2.bea.com/bea/www/advisories/login.jsp
IV. セキュリティ関連の問題の報告
BEA製品のセキュリティに関する問題の可能性を報告していただける電子メールアドレスを設けました。セキュリティの問題に関する報告は、 security-report@bea.comまでお送りください。このアドレスに対するすべてのメールは直ちに確認され、お客様のすべての資産の継続的なセキュリティを確保するために必要なあらゆる措置が講じられます。このメッセージの信頼性についての疑問または懸念がありましたら、BEAテクニカルサポート( support@bea.com)までご連絡ください。
ご協力ありがとうございます。
BEA Systems, Inc.
