作成者: BEA Systems Inc.
概要: SNMPエージェントを利用したパスワード漏洩を防御するためのパッチの提供
影響を受ける製品: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Express 5.1
重大度: 低
すべてのプラットフォームのBEA WebLogic ServerおよびWebLogic Expressの特定のバージョンにおいて、セキュリティ脆弱性の原因となる可能性がある問題が、最近になってFannie Maeの開発者のご指摘により確認されました。これらの問題を修正するためのパッチが提供されています(後続のセクションIIを参照)。BEAでは、潜在的なセキュリティの問題を最も緊急度の高い問題として取り扱い、お客様のすべての資産のセキュリティを確保するために可能な限りの措置を講じます。結果として、弊社では以下の対処策を強く提案します。
I. 以下の勧告に目を通します。
II.対処方法を適用します。
III.今後のセキュリティ勧告に関心をお持ちのユーザをご存知の場合は、この勧告に含まれる、登録に関する手順をぜひ転送してください。
I. 勧告
SNMPエージェントを起動するために使われるコンピュータからWebLogic Serverパスワードを見ることができる可能性がある、潜在的なセキュリティ脆弱性が最近になって発見されました。この脆弱性の影響を受けるのは、BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Expressの次に示すリリースです。
- バージョン: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Express 5.1(スタンドアロン版またはBEA WebLogic Enterpriseの一部)
原因
WebLogic Server 5.1の機能である SNMPエージェントは、サーバまたはサーバクラスタの状態をリモートから監視するためのJavaプログラムです。SNMPエージェントは、WebLogic Serverのパスワードを含むシステムコマンドによって開始されます。
管理対象サーバをホストしているコンピュータ上で実行され、稼働中のプロセスパラメータを表示するプログラム(UNIX上では「ps」、Windows上では「TaskInfo 2000」など)も、WebLogic Serverのパスワードを表示します。この脆弱性を悪用できるのは、管理対象サーバをホストしているコンピュータに直接アクセスでき、そのコンピュータ上でプロセスを実行できる人物だけです。
II. 対処方法
BEAでは、以下の一連の対処方法に従うことを強く推奨します。以下の適切なサービスパックを適用します。
- バージョン: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Express 5.1(スタンドアロン版およびBEA WebLogic Enterprise 5.1の一部、全プラットフォーム対象)
-
- サービスパック12を適用してから、次のパッチを適用します。
ftp://anonymous:dev2dev%40bea.com@ftpna.bea.com/pub/releases/security/CR069685_510sp12.jar - サービスパック13が公開された後は、サービスパック12とこのパッチの代わりに、サービスパック13のjarを利用できます。
- サービスパック12を適用してから、次のパッチを適用します。
http://commerce.beasys.com/downloads/weblogic_server.jsp#wls
注: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Expressのセキュリティについての情報は、 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/security.htmlをご覧ください。特定のプロダクション環境のセキュリティに関する情報については、 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/lockdown/index.htmlをご覧ください。弊社では、サーバのデプロイメントが安全にコンフィグレーションされていることをお客様が確信できるように、このドキュメントに再度目を通されることを強くお勧めします。
III. セキュリティに関する伝達方針
BEA製品にセキュリティ関連の問題が見つかった場合、BEA Systemsは勧告および適切な対策を示した指示を配信させていただく方針です。お客様のサイト、データ、およびコードのセキュリティは当社にとって最優先事項ですので、セキュリティ関連の問題はすべて包み隠さずはっきりとお伝えすることを約束します。BEAは、製品のセキュリティに関する勧告のみを目的とした、パーミッションベースのメーリングリストを開設いたしました。ユーザがこのメーリングリストに参加しており、そのユーザが利用しているBEA製品にセキュリティ関連の問題が存在する場合、BEAは必要な勧告および指示を、適切な対処策とともに電子メールで配信させていただく方針です。
お客様のサイトにセキュリティ関連の問題を担当されるユーザが他にもいる場合は、次のURLでの登録をお勧めください。
http://contact2.bea.com/bea/www/advisories/login.jsp
