作成者: BEA Systems Inc.
概要: DoS攻撃を防御するためのパッチの提供
影響を受ける製品: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Express
Microsoft Windows NTまたはWindows 2000上で動作するBEA WebLogic ServerおよびWebLogic Expressの特定のバージョンにおいて、セキュリティ脆弱性の原因となる可能性がある問題が、最近になってKPMGのコンサルタントのご指摘により確認されました。この問題を修正するためのパッチが提供されています(後続のセクションIIを参照)。BEAでは、潜在的なセキュリティの問題を最も緊急度の高い問題として取り扱い、お客様のすべての資産のセキュリティを確保するために可能な限りの措置を講じます。結果として、弊社では以下の対処策を強く提案します。
I. 以下の勧告に目を通します。
II.対処方法を適用します。
III.今後のセキュリティ勧告に関心をお持ちのユーザをご存知の場合は、この勧告に含まれる、登録に関する手順をぜひ転送してください。
I. 勧告
サーバコード内の競合状態が原因で、ユーザがBEA WebLogic Serverをハングさせることができるセキュリティ脆弱性が発見されました。この脆弱性の影響を受けるのは、BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Expressの次に示すリリースです。
- バージョン: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Express 5.1.x、6.0.x、6.1.x、および7.0(Windows NTまたはWindows 2000)
原因
この脆弱性は、WebLogic Serverが競合状態に入ったときに発生する場合があります。HTTPS、T3、またはIIOPを使用しているサーバが影響を受ける可能性があります。この問題は、Windowsプラットフォーム上のすべてのインストールに影響する可能性があり、さまざまな負荷のもとで発生する可能性があります。Windowsプラットフォーム上のすべてのお客様が、以下の対処策に従うことを強く推奨します。
II. 対処方法
BEAでは、以下の一連の対処方法に従うことを強く推奨します。- 以下の適切なサービスパックを適用します。
-
- バージョン: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Express 7.0
-
- 対処策: 次のパッチをダウンロードします。
ftp://anonymous:dev2dev%40bea.com@ftpna.bea.com/pub/releases/security/CR080901_70.zip - このパッチには、JARファイル(CR080901_70.jar)と、Windows NT/2000のパフォーマンスパックに対して使用されるコードのネイティブ部分に対する新しいDLL(wlntio.dll)が含まれます。下記のステップ2の説明に従って、これらのパッチを適用します。
- サービスパック1が公開された後は、上記ファイルの代わりにサービスパック1の.jarおよび.dllを利用できます。
- 対処策: 次のパッチをダウンロードします。
- バージョン: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Express 6.1(スタンドアロン版およびBEA WebLogic Enterprise 6.1の一部、Windows NTまたはWindows 2000)
-
- 対処策: サービスパック3を適用し、次のパッチをダウンロードします。
ftp://anonymous:dev2dev%40bea.com@ftpna.bea.com/pub/releases/security/CR080901_61sp3.zip - このパッチには、JARファイル(CR080901_61sp3.jar)と、Windows NT/2000のパフォーマンスパックに対して使用されるコードのネイティブ部分に対する新しいDLL(wlntio.dll)が含まれます。下記のステップ2の説明に従って、これらのパッチを適用します。
- サービスパック4が公開された後は、上記ファイルの代わりにサービスパック4の.jarおよび.dllを利用できます。
- 対処策: サービスパック3を適用し、次のパッチをダウンロードします。
- バージョン: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Express 6.0(スタンドアロン版およびBEA WebLogic Enterprise 6.0の一部、Windows NTまたはWindows 2000)
-
- 対処策: サービスパック2ローリングパッチ3を適用してから、次のパッチをダウンロードします。
ftp://anonymous:dev2dev%40bea.com@ftpna.bea.com/pub/releases/security/CR080901_60sp2rp3.zip - このパッチには、JARファイル(CR080901_60sp2rp3.jar)と、Windows NT/2000のパフォーマンスパックに対して使用されるコードのネイティブ部分に対する新しいDLL(wlntio.dll)が含まれます。下記のステップ2の説明に従って、これらのパッチを適用します。
- SP2 RP4が公開された後は、上記ファイルの代わりにSP2 RP4の.jarおよび.dllを利用できます。
- 対処策: サービスパック2ローリングパッチ3を適用してから、次のパッチをダウンロードします。
- バージョン: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Express 5.1(スタンドアロン版およびBEA WebLogic Enterprise 5.1.xの一部、Windows NTまたはWindows 2000)
-
- 対処策: サービスパック12以上を適用してから、次のパッチをダウンロードします。
ftp://anonymous:dev2dev%40bea.com@ftpna.bea.com/pub/releases/security/CR080901_510sp12.zip - このパッチには、JARファイル(CR080901_51sp12.jar)と、Windows NT/2000のパフォーマンスパックに対して使用されるコードのネイティブ部分に対する新しいDLL(wlntio.dll)が含まれます。下記のステップ2の説明に従って、これらのパッチ(wlntio.dll)を適用します。
- サービスパック13が公開された後は、上記ファイルの代わりにサービスパック13の.jarおよび.dllを利用できます。
- 対処策: サービスパック12以上を適用してから、次のパッチをダウンロードします。
- パッチに含まれる.jarファイルを、weblogicクラスパス(起動スクリプトでweblogic.class.pathとして渡されるクラスパス設定)の先頭に指定します。
.dllファイルはPATHの先頭に置くことをお勧めします。この.dllは、WEBLOGIC_HOME/binディレクトリ内の.dllを置き換えます。新しい.dllでその.dllを置き換えることができます。PATH環境変数で参照されていた場所と異なる場所に.dllをコピーした場合、その場所にある.dllを置き換えるか、または新しい場所に.dllをコピーする必要があります。起動スクリプト内のPATH環境変数の先頭に、必ず新しい場所を含めるようにしてください。
.jarファイルと.dllファイルの両方を使用することが重要です。2つのファイルのうち一方しか適用しないと、サーバに対してリクエストが行われたときに重大なエラーが発生します。
http://commerce.beasys.com/downloads/weblogic_server.jsp#wls
注: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Expressのセキュリティについての情報は、 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/security.htmlをご覧ください。特定のプロダクション環境のセキュリティに関する情報については、 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/lockdown/index.htmlをご覧ください。弊社では、サーバのデプロイメントが安全にコンフィグレーションされていることをお客様が確信できるように、このドキュメントに再度目を通されることを強くお勧めします。
III. セキュリティに関する伝達方針
BEA製品にセキュリティ関連の問題が見つかった場合、BEA Systemsは勧告および適切な対策を示した指示を配信させていただく方針です。お客様のサイト、データ、およびコードのセキュリティは当社にとって最優先事項ですので、セキュリティ関連の問題はすべて包み隠さずはっきりとお伝えすることを約束します。BEAは、製品のセキュリティに関する勧告のみを目的とした、パーミッションベースのメーリングリストを開設いたしました。ユーザがこのメーリングリストに参加しており、そのユーザが利用しているBEA製品にセキュリティ関連の問題が存在する場合、BEAは必要な勧告および指示を、適切な対処策とともに電子メールで配信させていただく方針です。
このメッセージは、BEA WebLogicセキュリティ勧告に参加されているお客様に配信されています。メーリングリストにご登録いただきありがとうございます。
お客様のサイトにセキュリティ関連の問題を担当されるユーザが他にもいる場合は、次のURLでの登録をお勧めください。
http://contact2.bea.com/bea/www/advisories/login.jsp
IV. セキュリティ関連の問題の報告
BEA製品のセキュリティに関する問題の可能性を報告していただける電子メールアドレスを設けました。セキュリティの問題に関する報告は、 security-report@bea.comまでお送りください。このアドレスに対するすべてのメールは直ちに確認され、お客様のすべての資産の継続的なセキュリティを確保するために必要なあらゆる措置が講じられます。このメッセージの信頼性についての疑問または懸念がありましたら、BEAテクニカルサポート( support@bea.com)までご連絡ください。
ご協力ありがとうございます。
BEA Systems, Inc.
