作成者: BEA Systems Inc.
概要: DOS攻撃に対するパッチの提供
影響を受ける製品: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Express
脅威レベル: 低
重大度: 高
このセキュリティ勧告(BEA03-14.06)には、影響を受けたWebLogic Serverのバージョンに関する訂正されたリストが含まれます。この勧告においては、新しい修正または更新された修正はありません。BEA02-14.00、BEA02-14.01、BEA02-14.02、BEA02-14.03、BEA02-14.04、BEA03-14.05の各セキュリティ勧告は無視してください。これらの勧告の代わりに、この勧告BEA03-14.06が提供されます。
WebLogic ServerおよびWebLogic Expressの特定のバージョンにおいて、セキュリティ脆弱性の原因となる可能性がある問題が、KPMGのコンサルタントのご指摘により確認されました。この問題を修正するためのパッチが提供されています(後続のセクションIIを参照)。BEA Systemsでは、潜在的なセキュリティの問題を最も緊急度の高い問題として取り扱い、お客様のすべての資産のセキュリティを確保するために可能な限りの措置を講じます。結果として、弊社では以下の対処策を強く提案します。
I. 以下の勧告に目を通します。
II. 対処方法を適用します。
III. 今後のセキュリティ勧告に関心をお持ちのユーザをご存知の場合は、この勧告に含まれる、登録に関する手順をぜひ転送してください。
I. 勧告
特定のHTTPリクエストを使用してBEA WebLogic Serverをハングさせることのできる潜在的なセキュリティの脆弱性が発見されました。この脆弱性の影響を受けるのは、WebLogic ServerおよびWebLogic Expressの次に示すリリースです
- バージョン: Microsoft NTまたはWindows 2000上のBEA WebLogic ServerおよびWebLogic Express 5.1.x、6.0.x、6.1.x、7.0
原因
この脆弱性は、特定のHTTP/SリクエストによってWebLogic Serverの処理が停止しなくなることで発生します。結果としてハング状態になり、サーバは新しいリクエストに応答できなくなります。これは極端なケースですが、この脆弱性を知っているユーザが、それを利用してサーバをハングさせることもできます。コンフィグレーションを使用して、この弱点を回避することはできません。
II. 対処方法
BEA Systemsでは、以下の一連の対処方法に従うことを強く推奨します。- バージョン: Microsoft NTまたはWindows 2000上のBEA WebLogic ServerおよびWebLogic Expressバージョン5.1の場合
- サービスパック13にアップグレードします。
- バージョン: Microsoft NTまたはWindows 2000上の、スタンドアロンまたはBEA WebLogic Enterprise 6.0を構成する、BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Expressバージョン6.0の場合
- サービスパック2ローリングパッチ3にアップグレードし、次のパッチを適用します。
ftp://anonymous:dev2dev%40bea.com@ftpna.bea.com/pub/releases/security/CR089803_600sp2rp3.jar
- サービスパック2ローリングパッチ3にアップグレードし、次のパッチを適用します。
- バージョン: Microsoft NTまたはWindows 2000上のBEA WebLogic ServerおよびWebLogic Express version 6.1の場合
- サービスパック4にアップグレードします。
- バージョン: Microsoft NTまたはWindows 2000上のBEA WebLogic ServerおよびWebLogic Expressバージョン7.0の場合
- サービスパック1にアップグレードし、次のパッチを適用します。
ftp://anonymous:dev2dev%40bea.com@ftpna.bea.com/pub/releases/security/CR089803_70sp1.jar - サービスパック2が利用できるようになれば、サービスパック1とこのパッチの代わりに、それを使用できます。
- サービスパック1にアップグレードし、次のパッチを適用します。
http://commerce.beasys.com/downloads/weblogic_server.jsp#wls
注: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Expressのセキュリティについての情報は、 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/security.htmlをご覧ください。特定のプロダクション環境のセキュリティに関する情報については、 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/lockdown/index.htmlをご覧ください。弊社では、サーバのデプロイメントが安全にコンフィグレーションされていることをお客様が確信できるように、このドキュメントに再度目を通されることを強くお勧めします。
セキュリティの評価を自動化するためのツールを、BEA Evaluation Centerからダウンロードしていただけます。
III. セキュリティに関する伝達方針
BEA製品にセキュリティ関連の問題が見つかった場合、BEA Systemsは勧告および適切な対策を示した指示を配信させていただく方針です。お客様のサイト、データ、およびコードのセキュリティは当社にとって最優先事項ですので、セキュリティ関連の問題はすべて包み隠さずはっきりとお伝えすることを約束します。過去のすべての勧告および通知は、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlでご覧いただけます。
BEA Systemsでは、製品のセキュリティに関する勧告および通知の配信のみを目的とした、自由に参加できるメーリングリストを開設いたしました。ユーザがこのメーリングリストに参加しており、そのユーザが利用しているBEA製品にセキュリティ関連の問題が存在する場合、BEA Systemsは必要な勧告および指示を、適切な対処策とともに電子メールで配信させていただく方針です。
勧告の配信登録を新しく希望するユーザは、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlの登録に関する指示に従ってください。
IV. セキュリティ関連の問題の報告
セキュリティ関連の問題をBEA Systemsに報告するには、 secalert@bea.comまで電子メールをお送りいただくか、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlの指示に従ってください。セキュリティ関連の問題の報告はすべて直ちに確認され、お客様のすべての資産の継続的なセキュリティを確保するために必要なあらゆる措置が講じられます。この勧告の信頼性についての疑問または懸念がありましたら、BEAテクニカルサポート( support@bea.com)までご連絡ください。
ご協力ありがとうございます。
BEA Systems, Inc.
