作成者: BEA Systems Inc.
概要: セッション共有を防ぐためのパッチ(修正、対処策...)の提供
影響を受ける製品: WebLogic ServerおよびWebLogic Express
脅威レベル: 低
重大度: 高
このセキュリティ勧告(BEA03-26.01)のセクションIIには更新された情報が含まれます。具体的には、WebLogic Server 7.0サービスパック2用のパッチが提供されています。以前に報告したように、この脆弱性はWebLogic Server 7.0サービスパック2で修正されていませんでした。このセキュリティ勧告BEA03-26.01は勧告BEA03-26.00を置き換えるものであるため、古い勧告は無視してください。
WebLogic ServerおよびWebLogic Expressの特定のバージョンにおいて、セキュリティ脆弱性の原因となる可能性がある問題が、最近になってBEA Systemsのお客様のご指摘により確認されました。この問題を修正するためのパッチが提供されています(後続のセクションIIを参照)。BEAでは、潜在的なセキュリティの問題を最も緊急度の高い問題として取り扱い、お客様のすべての資産のセキュリティを確保するために可能な限りの措置を講じます。結果として、弊社では以下の対処策を強く提案します。
I. 以下の勧告に目を通します。
II.対処方法を適用します。
III.今後のセキュリティ勧告に関心をお持ちのユーザをご存知の場合は、この勧告に含まれる、登録に関する手順をぜひ転送してください。
I. 勧告
アプリケーションにおいてインメモリセッションレプリケーションまたはレプリケートされたステートフルセッションBeanを使用する場合に、2人のユーザ間でセッションデータを共有できる可能性があるセキュリティ脆弱性が発見されました。この不具合は、2人のユーザが結果的に同じ内部バッファを返されるという、クラスタ環境における競合状態が原因で発生します。このような状況はまれにしか発生せず、意図的に悪用することはできません。この脆弱性の影響を受けるのは、WebLogic ServerおよびWebLogic Expressの次に示すバージョンです。
- WebLogic ServerおよびWebLogic Express 5.1、6.0、6.1、7.0、および7.0.0.1(全プラットフォーム対象)
II. 対処方法
BEAでは、以下の一連の対処方法に従うことを強く推奨します。- WebLogic ServerおよびWebLogic Express 5.1の場合
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- サービスパック13にアップグレードし、次のパッチを適用します。
ftp://anonymous:dev2dev%40bea.com@ftpna.bea.com/pub/releases/security/CR094773_510sp13.jar - サービスパック14が公開された後は、サービスパック13とこのパッチの代わりにサービスパック14を利用できます。
- サービスパック13にアップグレードし、次のパッチを適用します。
- WebLogic ServerおよびWebLogic Express 6.0の場合
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- サービスパック2ローリングパッチ3にアップグレードし、次のパッチを適用します。
ftp://anonymous:dev2dev%40bea.com@ftpna.bea.com/pub/releases/security/CR094773_60sp2rp3.jar
- サービスパック2ローリングパッチ3にアップグレードし、次のパッチを適用します。
- WebLogic ServerおよびWebLogic Express 6.1の場合
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- サービスパック4にアップグレードし、次のパッチを適用します。
ftp://anonymous:dev2dev%40bea.com@ftpna.bea.com/pub/releases/security/CR094773_61sp4.jar - サービスパック5が公開された後は、サービスパック4とこのパッチの代わりにサービスパック5を利用できます。
- サービスパック4にアップグレードし、次のパッチを適用します。
- WebLogic ServerおよびWebLogic Express 7.0および7.0.0.1の場合
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- サービスパック2にアップグレードし、次のパッチを適用します。
ftp://anonymous:dev2dev%40bea.com@ftpna.bea.com/pub/releases/security/CR094773_70sp2.jar - サービスパック3が公開された後は、サービスパック2とこのパッチの代わりにサービスパック3を利用できます。
- サービスパック2にアップグレードし、次のパッチを適用します。
http://commerce.beasys.com/downloads/weblogic_server.jsp#wls
注: BEA WebLogic ServerおよびWebLogic Expressのセキュリティについての情報は、 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/security.htmlをご覧ください。特定のプロダクション環境のセキュリティに関する情報については、 http:/eso/edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/lockdown/index.htmlをご覧ください。弊社では、サーバのデプロイメントが安全にコンフィグレーションされていることをお客様が確信できるように、このドキュメントに再度目を通されることを強くお勧めします。
III. セキュリティに関する伝達方針
BEA製品にセキュリティ関連の問題が見つかった場合、BEA Systemsは勧告および適切な対策を示した指示を配信させていただく方針です。お客様のサイト、データ、およびコードのセキュリティは当社にとって最優先事項ですので、セキュリティ関連の問題はすべて包み隠さずはっきりとお伝えすることを約束します。過去のすべての勧告および通知は、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlでご覧いただけます。
BEA Systemsでは、製品のセキュリティに関する勧告および通知の配信のみを目的とした、自由に参加できるメーリングリストを開設いたしました。ユーザがこのメーリングリストに参加しており、そのユーザが利用しているBEA製品にセキュリティ関連の問題が存在する場合、BEA Systemsは必要な勧告および指示を、適切な対処策とともに電子メールで配信させていただく方針です。
勧告の配信登録を新しく希望するユーザは、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlの登録に関する指示に従ってください。
IV. セキュリティ関連の問題の報告
セキュリティ関連の問題をBEA Systemsに報告するには、 secalert@bea.comまで電子メールをお送りいただくか、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlの指示に従ってください。セキュリティ関連の問題の報告はすべて直ちに確認され、お客様のすべての資産の継続的なセキュリティを確保するために必要なあらゆる措置が講じられます。この勧告の信頼性についての疑問または懸念がありましたら、BEAテクニカルサポート( support@bea.com)までご連絡ください。
ご協力ありがとうございます。
BEA Systems, Inc.
