作成者: BEA Systems Inc.
概要: 無許可のファイルアクセスおよびディスク容量の枯渇を防ぐためのパッチの提供
影響を受ける製品: WebLogic PlatformにバンドルされるCrystal Reports
脅威レベル: 高 – アプリケーションにアクセスできる任意のユーザがこの脆弱性を悪用できます。
重大度: 高 – ユーザはサーバのディスクドライブへのアクセス権を得る、またはWebLogic Platformのクラッシュを引き起こすことができます。
WebLogic ServerおよびWebLogic Expressの特定のバージョンにおいて、セキュリティ脆弱性の原因となる可能性がある問題が、最近になって確認されました。この問題を修正するためのパッチが提供されています(後続のセクションIIを参照)。BEA Systemsでは、潜在的なセキュリティの問題を最も緊急度の高い問題として取り扱い、お客様のすべての資産のセキュリティを確保するために可能な限りの措置を講じます。結果として、弊社では以下の対処策を強く提案します。
I. 以下の勧告に目を通します。
II.対処方法を適用します。
III.今後のセキュリティ勧告に関心をお持ちのユーザをご存知の場合は、この勧告に含まれる、登録に関する手順をぜひ転送してください。
I. 勧告
最近、Business Objectsから当社に対して、Crystal Reports 9、Crystal Reports 10、およびその他の全製品によって提供されるWeb APIの潜在的なセキュリティ脆弱性に関する通知がありました。これらの製品は、Crystal Enterprise 9やCrystal Enterprise 10などの同社のWebベースAPIを利用します。現時点ではどのアプリケーションに関しても既知の悪用は確認されていませんが、この脆弱性により、無許可のファイルアクセスが可能になったり、ディスク容量の枯渇が引き起こされたりする可能性があります。
この脆弱性の影響を受けるのは、Crystal Reportsが付属する次のバージョンのWebLogic Platformです。
バージョン:
- WebLogic Platform 8.1のサービスパック2までの全リリース(全プラットフォーム対象)
II. 対処方法
Business Objectsはセキュリティの問題を深刻と判断し、問題を修正するためのパッチを2004年6月8日付でリリースしました。このセキュリティ脆弱性は、BEA WebLogic Workshop 8.1用のCrystal Reportsに影響し、パッチの適用が必要です。次の場所からこのパッチに関する情報を入手し、パッチをダウンロードできます。
http://support.businessobjects.com/fix/hot/critical/bulletins/security_bulletin_june04.asp
顧客に損害が及ぶリスクを軽減し、ベストプラクティスに従っていることを保証するために、Business Objectsのサポートサイトで公開されているドキュメント「Guide to Securing Web-Based Crystal Reports Applications(WebベースのCrystal Reportsアプリケーションのセキュリティに関するガイド)」を確認してください。
http://support.businessobjects.com/securing_cr_applications
また、疑問があれば、迷わずに各地域のBusiness Objectsカスタマセンターに連絡するか、次のリンクで連絡先情報を確認してください。
http://www.businessobjects.com/company/contact_us/default.asp
WebLogic Platform 8.1 SP3にはこのパッチの機能が組み込まれています。
BEA Systemsは、当社のすべてのセキュリティ勧告で推奨される修正をお客様が適用されることを強く提案します。またBEA Systemsは、お客様にすべてのサービスパックをリリース後直ちに適用していただくことも強く要請します。サービスパックには、以前の各サービスパックに加えて、製品の各バージョンに対するすべてのバグ修正が累積的に含まれています。サービスパックおよびサービスパックについての情報は次の場所で公開しています。
http://commerce.beasys.com/downloads/weblogic_server.jsp#wls
注: WebLogic ServerおよびWebLogic Expressのセキュリティに関する情報は http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/security.htmlを、特定のプロダクション環境のセキュリティに関する情報は http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/lockdown/index.htmlをそれぞれご覧ください。弊社では、サーバのデプロイメントが安全にコンフィグレーションされていることをお客様が確信できるように、このドキュメントに再度目を通されることを強くお勧めします。
III. セキュリティに関する伝達方針
BEA製品にセキュリティ関連の問題が見つかった場合、BEA Systemsは勧告および適切な対策を示した指示を配信させていただく方針です。お客様のサイト、データ、およびコードのセキュリティは当社にとって最優先事項ですので、セキュリティ関連の問題はすべて包み隠さずはっきりとお伝えすることを約束します。
過去のすべての勧告および通知は、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlでご覧いただけます。
BEA Systemsでは、製品のセキュリティに関する勧告および通知の配信のみを目的とした、自由に参加できるメーリングリストを開設いたしました。ユーザがこのメーリングリストに参加しており、そのユーザが利用しているBEA製品にセキュリティ関連の問題が存在する場合、BEA Systemsは必要な勧告および指示を、適切な対処策とともに電子メールで配信させていただく方針です。
勧告の配信登録を新しく希望するユーザは、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlの登録に関する指示に従ってください。IV. セキュリティ関連の問題の報告
セキュリティ関連の問題をBEA Systemsに報告するには、 secalert@bea.comまで電子メールをお送りいただくか、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlの指示に従ってください。セキュリティ関連の問題の報告はすべて直ちに確認され、お客様のすべての資産の継続的なセキュリティを確保するために必要なあらゆる措置が講じられます。
この勧告の信頼性についての疑問または懸念がありましたら、BEAテクニカルサポート( support@bea.com)までご連絡ください。
ご協力ありがとうございます。
BEA Systems, Inc.
