作成者: BEA Systems Inc.
概要: WebLogic Serverコマンドラインユーティリティおよび管理用Antタスクを使用するスクリプト内のパスワード保護のためのパッチの提供
影響を受ける製品: WebLogic ServerおよびWebLogic Express
この通知は、WebLogic ServerおよびWebLogic Expressの両方に適用されます。以下の説明の中で、「WebLogic Server」について述べた事項はこの両方の製品に適用されます。
I. 通知
一部のWebLogic Serverコマンドラインユーティリティおよび管理用Antタスクについては、正常に実行するためにユーザ名とパスワードが必要です。これらのユーティリティを使用するとき、スクリプトファイルからクリアテキストのパスワードを完全に排除することが難しい場合があります。weblogic.Serverユーティリティでは、boot.propertiesファイルを使用して暗号化パスワードをディスクに格納することができ、スクリプト内でクリアテキストのパスワードを使用する必要はありません。一方、WebLogic Serverコマンドラインユーティリティおよび管理用Antタスクはそのようなメカニズムを提供しません。この通知は、システム管理者がクリアテキストパスワードを入力する必要があった、WebLogic Serverコマンドラインユーティリティおよび管理用Antタスクへの一連の機能強化を告知します。これらの修正により、WebLogic Serverコマンドラインユーティリティおよび管理用Antタスクは、ユーザ管理のコンフィグレーションファイルを作成し、読み取るようになります。この新しい機能はboot.propertiesファイルと同様に、強力な暗号化およびファイルシステム保護を利用してセキュリティを確保します。
この新しい機能は、WebLogic Server 6.1、7.0、および8.1で利用できます。WebLogic Serverコマンドラインユーティリティはリリースのたびに機能が拡充されているため、リリースごとに機能の実装が異なります。影響を受けるWebLogic Serverの各リリースに固有の情報については、セクションIIを参照してください。
この通知の影響を受けるのは、WebLogic Serverの次に示すバージョンです。
- WebLogic Server 8.1のサービスパック2までの全リリース(全プラットフォーム対象)
- WebLogic Server 7.0のサービスパック4までの全リリース(全プラットフォーム対象)
- WebLogic Server 6.1のサービスパック6までの全リリース(全プラットフォーム対象)
II.指示
WebLogic Serverコマンドラインユーティリティおよび管理用Antタスクを安全に使用できるようにする新機能を利用するには、次の手順を実行します。- WebLogic Server 8.1: サービスパック3にアップグレードし、 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/notes/new.htmlの「weblogic.AdminおよびAntタスクのユーザコンフィグレーションとユーザキーファイル」という見出しの項目の内容を確認します。
- WebLogic Server 7.0: サービスパック5にアップグレードし、 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/programming/deploying.htmlの「weblogic.Deployerユーティリティ」という見出しの項目の内容を確認します。
- WebLogic Server 6.1: サービスパック6にアップグレードし、次のzipファイルで提供されるパッチを適用します: ftp://anonymous:dev2dev%40bea.com@ftpna.bea.com/pub/releases/security/CR136544_61sp6.zip
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WebLogic Server 6.1サービスパック7には、このパッチの機能が組み込まれる予定です。
BEA Systemsでは、すべての通知に関して、通知内容がお客様のサイトに該当するかどうかを十分に検討してから判断されることをお勧めします。またBEA Systemsは、お客様にすべてのサービスパックをリリース後直ちに適用していただくこともことも強く要請します。サービスパックには、以前の各サービスパックに加えて、製品の各バージョンに対するすべてのバグ修正が累積的に含まれています。サービスパックおよびサービスパックについての情報は次の場所で公開しています。
http://commerce.beasys.com/downloads/weblogic_server.jsp#wls
注: WebLogic ServerおよびWebLogic Expressのセキュリティに関する情報は http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/security.htmlを、特定のプロダクション環境のセキュリティに関する情報は http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/lockdown/index.htmlをそれぞれご覧ください。弊社では、サーバのデプロイメントが安全にコンフィグレーションされていることをお客様が確信できるように、このドキュメントに再度目を通されることを強くお勧めします。
III. セキュリティに関する伝達方針
BEA製品にセキュリティ関連の問題が見つかった場合、BEA Systemsは勧告および適切な対策を示した指示を配信させていただく方針です。お客様のサイト、データ、およびコードのセキュリティは当社にとって最優先事項ですので、セキュリティ関連の問題はすべて包み隠さずはっきりとお伝えすることを約束します。過去のすべての勧告および通知は、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlでご覧いただけます。
BEA Systemsでは、製品のセキュリティに関する勧告および通知の配信のみを目的とした、自由に参加できるメーリングリストを開設いたしました。ユーザがこのメーリングリストに参加しており、そのユーザが利用しているBEA製品にセキュリティ関連の問題が存在する場合、BEA Systemsは必要な勧告および指示を、適切な対処策とともに電子メールで配信させていただく方針です。
勧告の配信登録を新しく希望するユーザは、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlの登録に関する指示に従ってください。
IV. セキュリティ関連の問題の報告
セキュリティ関連の問題をBEA Systemsに報告するには、 secalert@bea.comまで電子メールをお送りいただくか、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlの指示に従ってください。セキュリティ関連の問題の報告はすべて直ちに確認され、お客様のすべての資産の継続的なセキュリティを確保するために必要なあらゆる措置が講じられます。この勧告の信頼性についての疑問または懸念がありましたら、BEAテクニカルサポート( support@bea.com)までご連絡ください。
