作成者: BEA Systems Inc.
概要: 組み込みLDAPサーバへのAnonymous bindが許可される
影響を受ける製品: WebLogic ServerおよびWebLogic Express
このセキュリティ勧告(BEA06-81.02)には、セクションIIに更新された情報が含まれています。
このセキュリティ勧告(BEA06-81.02)には、WebLogic Server 8.1および7.0のclasspathの修正の方法に対する変更が含まれています。セキュリティ勧告(BEA06-81.01)は破棄してください。このセキュリティ勧告(BEA06-81.02)がそれに取って代わります。
脅威レベル: 高
リモートから組み込みLDAPサーバへのAnonymous bindがおこなわれる可能性があります。
重大度: 高
組み込みLDAPサーバに対してサービス拒否(DoS)攻撃が開始される可能性、また、属性を除くユーザ エントリが閲覧される可能性があります。
WebLogic Serverの特定のバージョンにおいて、セキュリティ脆弱性の原因となる可能性がある問題が確認されました。この問題を修正するためのパッチが提供されています(後続のセクションIIを参照)。BEA Systemsでは、潜在的なセキュリティの問題を最も緊急度の高い問題として取り扱い、お客様のすべての資産のセキュリティを確保するために可能な限りの措置を講じます。結果として、弊社では以下の対処策を強く提案します。
I. 以下の勧告に目を通します。この脆弱性は、WebLogic ServerおよびWebLogic Expressの両方で発生します。以下の説明の中で、「WebLogic Server」について述べた事項はこの両方の製品に適用されます。
II. 対処方法を適用します。
III.今後のセキュリティ勧告に関心をお持ちのユーザをご存知の場合は、この勧告に含まれる登録に関する手順をぜひ転送してください。
I. 勧告
全てのサイトがこの脆弱性の影響を受ける可能性があります。リモートユーザが組み込みLDAPサーバに匿名でバインド(Anonymous bind)でき、 1) スキーマが推測されると属性を除くユーザ エントリが閲覧される、また 2) 組み込みLDAPサーバに対して多くのコネクションを張ることによってサービス拒否(DoS)攻撃が開始される可能性があります。
この問題は匿名のバインドを制限する属性を追加することによって解決されました。パッチを適用後に再起動をおこなうことで匿名のバインドがデフォルトで制限されるようになります。
この脆弱性の影響を受けるのは、WebLogic Serverの次に示すバージョンです。
- WebLogic ServerおよびWebLogic Express 9.0(全プラットフォーム対象)
- WebLogic ServerおよびWebLogic Express 8.1のサービスパック5までの全リリース(全プラットフォーム対象)
- WebLogic ServerおよびWebLogic Express 7.0のサービスパック6までの全リリース(全プラットフォーム対象)
II. 対処方法
BEA Systemsでは、以下の一連の対処方法に従うことを強く推奨します。WebLogic Server 9.0
- support.bea.comからBug ID CR239280を検索し、9.0 GA コンボパッチをインストールします。
- 以下に示すパッチを適用します。
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ftp://anonymous:dev2dev%40bea.com@ftpna.bea.com/pub/releases/security/CR240904_90.jar
- パッチのjarをPATCH_CLASSPATHの最後に追加します。
WebLogic Server 9.1には、このパッチの機能が組み込まれる予定です。
WebLogic Server 8.1- WebLogic Server 8.1 サービスパック5にアップグレードします。
- 次のアーカイブを一時ディレクトリに解凍します。
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ftp://anonymous:dev2dev%40bea.com@ftpna.bea.com/pub/releases/security/CR240904_81sp5.jar
- パッチのjarをCLASSPATHのweblogic.jarファイルより前に追加します。
WebLogic Server 8.1サービスパック6には、このパッチの機能が組み込まれる予定です。
WebLogic Server 7.0- WebLogic Server 7.0 サービスパック6にアップグレードします。
- 次のアーカイブを一時ディレクトリに解凍します。
-
ftp://anonymous:dev2dev%40bea.com@ftpna.bea.com/pub/releases/security/CR240904_70sp6.jar
- パッチのjarをCLASSPATHのweblogic.jarファイルより前に追加します。
WebLogic Server 7.0サービスパック7には、このパッチの機能が組み込まれる予定です。
BEA Systemsは、当社のすべてのセキュリティ勧告で推奨される修正をお客様が適用されることを強く提案します。 またBEA Systemsは、お客様にすべてのサービスパックをリリース後直ちに適用していただくことも強く要請します。 サービスパックには、以前の各サービスパックに加えて、製品の各バージョンに対するすべてのバグ修正が累積的に含まれています。サービスパックおよびサービスパックについての情報は次の場所で公開しています。
http://commerce.beasys.com/downloads/weblogic_server.jsp#wls
注: WebLogic ServerおよびWebLogic Expressのセキュリティについての情報は、 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/security.htmlをご覧ください。特定のプロダクション環境のセキュリティに関する情報については、 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/lockdown/index.htmlをご覧ください。
BEA Systemsは、サーバのデプロイメントが安全にコンフィグレーションされていることをお客様が確信できるように、このドキュメントに再度目を通されることを強くお勧めします。
III. セキュリティに関する伝達方針
BEA製品にセキュリティ関連の問題が見つかった場合、BEA Systemsは勧告および適切な対策を示した指示を配信させていただく方針です。お客様のサイト、データ、およびコードのセキュリティは当社にとって最優先事項ですので、セキュリティ関連の問題はすべて包み隠さずはっきりとお伝えすることを約束します。過去のすべての勧告および通知は、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlでご覧いただけます。
BEA Systemsでは、製品のセキュリティに関する勧告および通知の配信のみを目的とした、自由に参加できるメーリングリストを開設いたしました。ユーザがこのメーリングリストに参加しており、そのユーザが利用しているBEA製品にセキュリティ関連の問題が存在する場合、BEA Systemsは必要な勧告および指示を、適切な対処策とともに電子メールで配信させていただく方針です。
勧告の配信登録を新しく希望するユーザは、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlの登録に関する指示に従ってください。
IV. セキュリティ関連の問題の報告
セキュリティ関連の問題をBEA Systemsに報告するには、 secalert@bea.comまで電子メールをお送りいただくか、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlの指示に従ってください。セキュリティ関連の問題の報告はすべて直ちに確認され、お客様のすべての資産の継続的なセキュリティを確保するために必要なあらゆる措置が講じられます。この勧告の信頼性についての疑問または懸念がありましたら、BEAテクニカルサポート( support@bea.com)までご連絡ください。
