作成者: BEA Systems Inc.
概要: BEA Plumtree Foundationの検索機能が未認証のゲストユーザーにユーザーオブジェクトの検索を許可する
影響を受ける製品:
BEA Plumtree FoundationおよびBEA AquaLogic Interaction
脅威レベル: 中
単純なHTTPリクエストや検索フォームの実行によって、ゲストユーザーがユーザーオブジェクトやユーザープロパティを閲覧することができる可能性があります。
重大度: 中
攻撃者はセキュリティで保護されないユーザーアカウントやプロパティの機密情報を取得する可能性があります。この情報は一般的に総当たり(brute-force)パスワード攻撃に使用され、ユーザーのパスワードがランダムに推測され、その結果ユーザーアカウントが危険にさらされます。
BEA Plumtree FoundationおよびBEA AquaLogic Interactionの特定のバージョンにおいて、セキュリティ脆弱性の原因となる可能性がある問題が確認されました。この問題を修正するためのコンフィグレーションの変更が提供されています(後続のセクションIIを参照)。BEA Systemsでは、潜在的なセキュリティの問題を最も緊急度の高い問題として取り扱い、お客様のすべての資産のセキュリティを確保するために可能な限りの措置を講じます。結果として、弊社では以下の対処策を強く提案します。
I. 以下の勧告に目を通します。
II. 対処方法を適用します。
III.今後のセキュリティ勧告に関心をお持ちのユーザをご存知の場合は、この勧告に含まれる登録に関する手順をぜひ転送してください。
I. 勧告
BEA Plumtree FoundationおよびBEA AquaLogic Interactionはゲストログインを許可します。デフォルトではこれらのゲストユーザーは機密データ、特にユーザーデータへのアクセスが可能です。このデータは他の手段で得られたデータと連携して使用されるか、システムを危険にさらす他のタイプの攻撃と連携される可能性があります。この問題はゲストユーザーがポータルのユーザーオブジェクトに対する読み取り権限を持たないようにポータルにセキュリティを設定する方法を提供することによって解決されました。
影響およびCVSS評価:
CVSS 評価値: 4.7 (中)
攻撃元区分 (AV): リモート
攻撃条件の複雑さ (AC): 低
攻撃前の認証要否 (Au): 不要
影響: 完全性と機密性の一部が影響を受ける
脆弱性のタイプ: 情報漏えい
CVSS 基本値区分: (AV:R/AC:L/Au:NR/C:P/I:P/A:N/B:N)
Complete CVSS Guide: http://www.first.org/cvss/cvss-guide.html
Online Calculator: http://nvd.nist.gov/cvss.cfm?calculator
この脆弱性の影響を受けるのは、AquaLogic Interactionの次に示すバージョンです。
- BEA Plumtree Foundation 6.0のサービスパック1までの全リリース(全プラットフォーム対象)
- BEA AquaLogic Interaction 6.1のサービスパック1までの全リリース(全プラットフォーム対象)
II. 対処方法
BEA Systemsでは、以下の一連の対処方法に従うことを強く推奨します。BEA Plumtree Foundation 6.0, AquaLogic Interaction 6.1, AquaLogic Interaction 6.1 MP1
- ポータルに管理アクセス権限でログインします。
- 管理タブをクリックし管理オブジェクトディレクトリを表示します。
- ポータルユーザーオブジェクトを含む管理フォルダを決定します。(例えば、ポータルにユーザーをインポートする際に、どの管理フォルダをターゲットフォルダとするか決定します)
- 管理フォルダを選択し、セキュリティアイコンをクリックします。
- [Edit Security]ページで全ての[Guest]ユーザーアカウントのアクセス権限をドロップダウンリストを使用して[none]にします。(幾つかのケースでは、[Guest]ユーザーアカウントが[Edit Security]ページに表示されていませんが、[Everyone]グループには組み込まれています。ベストプラクティスとしてはユーザーオブジェクトへのアクセスから[Everyone]グループを削除して明確に[Everyone in ]グループと[Guest]ユーザーを置き換えることを推奨します。管理フォルダから[Everyone]グループを置き換える際に[Guest]ユーザーはログインページの選択でそれらを表示するために認証ソースオブジェクトに対する読み取りのアクセス権限を持つ必要があります。詳細については、ユーザーのアクセス権限の設定 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/alui/ali/docs61/admin/users.html#wp1052992 を参照してください。)
- [終了] をクリックしてセキュリティの変更を保存します。
- 変更されたセキュリティで検索インデックスを更新するために検索更新エージェントを実行します。
-
BEA Systemsは、当社のすべてのセキュリティ勧告で推奨される修正をお客様が適用されることを強く提案します。 またBEA Systemsは、お客様にすべてのサービス/メンテナンスパックをリリース後直ちに適用していただくことも強く要請します。 サービス/メンテナンスパックには、以前の各サービス/メンテナンスパックに加えて、製品の各バージョンに対するすべてのバグ修正が累積的に含まれています。サービス/メンテナンスパックおよびサービス/メンテナンスパックについての情報は次の場所で公開しています。
AquaLogic Integration: http://commerce.bea.com/showallversions.jsp?family=ALI
注: AquaLogic Interactionのセキュリティについての情報は、AquaLogic User Interaction導入ガイド
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/alui/deployment/index.htmlをご覧ください。BEA Systemsは、サーバのデプロイメントが安全にコンフィグレーションされていることをお客様が確信できるように、このドキュメントに再度目を通されることを強くお勧めします。
III. 参照
BEA Systemsは、以下の専門組織のこの問題の調査における貢献を高く評価します:ProCheckUp Ltd www.procheckup.comのAdrian Pastor氏 adrian.pastor@procheckup.com およびJan Fry氏 jan.fry@procheckup.com
http://www.procheckup.com/Vulnerability_2007.php
IV. セキュリティに関する伝達方針
BEA製品にセキュリティ関連の問題が見つかった場合、BEA Systemsは勧告および適切な対策を示した指示を配信させていただく方針です。お客様のサイト、データ、およびコードのセキュリティは当社にとって最優先事項ですので、セキュリティ関連の問題はすべて包み隠さずはっきりとお伝えすることを約束します。過去のすべての勧告および通知は、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlでご覧いただけます。
BEA Systemsでは、製品のセキュリティに関する勧告および通知の配信のみを目的とした、自由に参加できるメーリングリストを開設いたしました。ユーザがこのメーリングリストに参加しており、そのユーザが利用しているBEA製品にセキュリティ関連の問題が存在する場合、BEA Systemsは必要な勧告および指示を、適切な対処策とともに電子メールで配信させていただく方針です。
勧告の配信登録を新しく希望するユーザは、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlの登録に関する指示に従ってください。
V. セキュリティ関連の問題の報告
セキュリティ関連の問題をBEA Systemsに報告するには、 secalert@bea.comまで電子メールをお送りいただくか、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlの指示に従ってください。セキュリティ関連の問題の報告はすべて直ちに確認され、お客様のすべての資産の継続的なセキュリティを確保するために必要なあらゆる措置が講じられます。この勧告の信頼性についての疑問または懸念がありましたら、BEAテクニカルサポート( support@bea.com)までご連絡ください。
