作成者: BEA Systems Inc.
概要: WebLogic WorkshopのNetUIページフローを使用するWebアプリケーションのクロスサイトスクリプティング(XSS)脆弱性
影響を受ける製品: WebLogic Workshop
脅威レベル: 高
慎重な画策が必要ですが、この攻撃方法は一般に文章化されされています。
重大度: 高
攻撃者は別のユーザをだまして彼らの証明書を漏洩させるか、攻撃者に代わって悪意のあるコードを実行させる可能性があります。
WebLogic Workshopの特定のバージョンにおいて、セキュリティ脆弱性の原因となる可能性がある問題が確認されました。この問題を修正するためのアップグレードが提供されています(後続のセクションIIを参照)。BEA Systemsでは、潜在的なセキュリティの問題を最も緊急度の高い問題として取り扱い、お客様のすべての資産のセキュリティを確保するために可能な限りの措置を講じます。結果として、弊社では以下の対処策を強く提案します。
I. 以下の勧告に目を通します。
II. 対処方法を適用します。
III.今後のセキュリティ勧告に関心をお持ちのユーザをご存知の場合は、この勧告に含まれる登録に関する手順をぜひ転送してください。
I. 勧告
背景: クロスサイトスクリプティング(XSS)脆弱性については詳しい解説が数多くあります。XSS脆弱性には、次の3つの要素が必要です。:
- 問題のあるWebサイト
- そのWebサイトにおいて有効なユーザ
- 攻撃者
攻撃者は、ユーザをだまして(通常は、Webページや電子メールでの紛らわしいリンクにより)、WebサイトのXSS脆弱性につけ込みます。これにより、攻撃者は、有効なユーザのIDとして、任意のクライアントサイド(つまりブラウザ)スクリプトを実行できます。通常、攻撃者は、この方法を使用してセッションクッキーを盗みだすことで、有効なユーザのふりをすることができます。XSS脆弱性は、Webサーバまたはその上で稼動するアプリケーションのバグによって発生する場合があります。
WebLogic WorkshopのNetUIフレームワークおよびページフローで実装されたアプリケーションは、不正なアクションのURIを表示する際のURIエンコーディング エラーのためにXSSに対して脆弱である可能性があります。
この問題はクロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃の影響を受けるWebLogic WorkshopのNetUIフレームワークを修正することによって修正されました。
影響およびCVSS評価:
CVSS 評価値: 7.6 (高)
攻撃元区分 (AV): ネットワーク
攻撃条件の複雑さ (AC): 高
攻撃前の認証要否 (Au): なし
影響: 機密性、完全性、可用性の全体が影響を受ける
脆弱性のタイプ: 権限の昇格
CVSS 基本値区分: (AV:N/AC:H/Au:N/C:C/I:C/A:C)
Complete CVSS Guide: http://www.first.org/cvss/cvss-guide.html
Online Calculator: http://nvd.nist.gov/cvss.cfm?calculator
この脆弱性の影響を受けるのは、WebLogic Workshopの次に示すバージョンです。
- WebLogic Workshop 8.1のサービスパック5までの全リリース(全プラットフォーム対象)
II. 対処方法
BEA Systemsでは、以下の一連の対処方法に従うことを強く推奨します。WebLogic Workshop 8.1
- WebLogic Workshop 8.1サービスパック6にアップグレードします。
BEA Systemsは、当社のすべてのセキュリティ勧告で推奨される修正をお客様が適用されることを強く提案します。 またBEA Systemsは、お客様にすべてのサービス/メンテナンスパックをリリース後直ちに適用していただくことも強く要請します。 サービス/メンテナンスパックには、以前の各サービス/メンテナンスパックに加えて、製品の各バージョンに対するすべてのバグ修正が累積的に含まれています。サービス/メンテナンスパックおよびサービス/メンテナンスパックについての情報は次の場所で公開しています。
WebLogic Server: http://commerce.bea.com/showallversions.jsp?family=WLS
WebLogic Platform: http://commerce.bea.com/showallversions.jsp?family=WLP
注: WebLogic ServerおよびWebLogic Expressのセキュリティについての情報は、
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/security.htmlをご覧ください。特定のプロダクション環境のセキュリティに関する情報については、
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/lockdown/index.htmlをご覧ください。BEA Systemsは、サーバのデプロイメントが安全にコンフィグレーションされていることをお客様が確信できるように、このドキュメントに再度目を通されることを強くお勧めします。
III. セキュリティに関する伝達方針
BEA製品にセキュリティ関連の問題が見つかった場合、BEA Systemsは勧告および適切な対策を示した指示を配信させていただく方針です。お客様のサイト、データ、およびコードのセキュリティは当社にとって最優先事項ですので、セキュリティ関連の問題はすべて包み隠さずはっきりとお伝えすることを約束します。過去のすべての勧告および通知は、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlでご覧いただけます。
BEA Systemsでは、製品のセキュリティに関する勧告および通知の配信のみを目的とした、自由に参加できるメーリングリストを開設いたしました。ユーザがこのメーリングリストに参加しており、そのユーザが利用しているBEA製品にセキュリティ関連の問題が存在する場合、BEA Systemsは必要な勧告および指示を、適切な対処策とともに電子メールで配信させていただく方針です。
勧告の配信登録を新しく希望するユーザは、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlの登録に関する指示に従ってください。
IV. セキュリティ関連の問題の報告
セキュリティ関連の問題をBEA Systemsに報告するには、 secalert@bea.comまで電子メールをお送りいただくか、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlの指示に従ってください。セキュリティ関連の問題の報告はすべて直ちに確認され、お客様のすべての資産の継続的なセキュリティを確保するために必要なあらゆる措置が講じられます。この勧告の信頼性についての疑問または懸念がありましたら、BEAテクニカルサポート( support@bea.com)までご連絡ください。
