セキュリティアドバイザリ
セキュリティ勧告: (CVE-2008-2576)

作成者: Oracle Corporation

概要: ForeignJMSコンポーネントの情報漏洩の脆弱性

影響を受ける製品: WebLogic Server

WebLogic Serverの特定のバージョンにおいて、攻撃者がセキュリティ脆弱性を悪用する可能性がある問題が確認されました。この問題を修正するためのパッチが提供されています(後続のセクションIIを参照)。Oracleでは、潜在的なセキュリティの問題を最も緊急度の高い問題として取り扱い、お客様のすべての資産のセキュリティを確保するために可能な限りの措置を講じます。結果として、弊社では以下の対処策を強く提案します。
I. 以下の勧告に目を通します。

II. 対処方法を適用します。

III. 今後のセキュリティ勧告に関心をお持ちのユーザをご存知の場合は、この勧告に含まれる登録に関する手順をぜひ転送してください。

I. 影響およびCVSS評価

CVSS評価値: 4.1 (中)
攻撃元区分 (AV): ローカル
攻撃条件の複雑さ (AC): 中
攻撃前の認証要否 (Au): シングルインスタンス
影響: 機密性、完全性、可用性の一部が影響を受ける
脆弱性のタイプ: 情報漏洩
CVSS基本値区分: (AV:L/AC:M/Au:S/C:P/I:P/A:P)

Usage of CVSS by Oracle:
http://www.oracle.com/technology/deploy/security/cpu/cvssscoringsystem.htm


II. 影響を受けるバージョン

この脆弱性の影響を受けるのは、WebLogic Serverの次に示すバージョンです。
  • WebLogic Server 9.2 (全プラットフォーム対象)
  • WebLogic Server 9.1 (全プラットフォーム対象)
  • WebLogic Server 9.0 (全プラットフォーム対象)
  • WebLogic Server 8.1のサービスパック6までの全リリース (全プラットフォーム対象)


III. 対処方法

Oracleでは、以下の一連の対処方法に従うことを強く推奨します。

WebLogic Server 9.2
 WebLogic Server 9.2メンテナンスパック3にアップグレードします。
  注: この問題は、WebLogic Server 9.2メンテナンスパック1以上において、解決されています。

WebLogic Server 9.1
  Smart Update toolを使用して、CR286943の9.1用パッチをインストールします。

WebLogic Server 9.0
  1. 以下に示すパッチをダウンロードします。
    ftp://anonymous:dev2dev%40bea.com@ftpna.bea.com/pub/releases/security/CR286943_CR239280_900rp.zip
  2. CR286943_CR239280_900rp.zipのREADME.TXTに記載されている指示に従って、パッチをインストールします。

WebLogic Server 8.1
  1. WebLogic Server 8.1サービスパック6にアップグレードします。
  2. 以下に示すパッチをダウンロードします。
    ftp://anonymous:dev2dev%40bea.com@ftpna.bea.com/pub/releases/security/CR286943_81sp6.jar
  3. パッチのjarをCLASSPATHのweblogic.jarファイルより前に追加します。

注: この問題を解決するために、新しい属性"JNDIPropertiesCredentialEncrypted"が、config.xmlのForeignJMSServerセクション内に追加されています。


Oracleは、当社のすべてのセキュリティ勧告で推奨される修正をお客様が適用されることを強く提案します。またOracleは、BEA製品について、お客様にすべてのサービス/メンテナンスパックをリリース後直ちに適用していただくことも強く要請します。サービス/メンテナンスパックには、以前の各サービス/メンテナンスパックに加えて、製品の各バージョンに対するすべてのバグ修正が累積的に含まれています。サービス/メンテナンスパックおよびサービス/メンテナンスパックについての情報は次の場所で公開しています。

WebLogic Server: http://commerce.bea.com/showallversions.jsp?family=WLS

WebLogic Platform: http://commerce.bea.com/showallversions.jsp?family=WLP

注: WebLogic ServerおよびWebLogic Expressのセキュリティについての情報は、 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs100/security.htmlをご覧ください。特定のプロダクション環境のセキュリティに関する情報については、 http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs100/lockdown/index.htmlをご覧ください。Oracleは、サーバのデプロイメントが安全にコンフィグレーションされていることをお客様が確信できるように、このドキュメントに再度目を通されることを強くお勧めします。


IV. セキュリティに関する伝達方針

BEA製品に関する過去のすべての勧告および通知は、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlでご覧いただけます。

BEA製品の勧告の配信登録を新しく希望するユーザは、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlの登録に関する指示に従ってください。


V. セキュリティ関連の問題の報告

BEA製品のセキュリティ関連の問題をOracleに報告するには、 https://support.bea.com/application_content/product_portlets/securityadvisories-ja/index.htmlの指示に従ってください。

この勧告についての疑問またはこの勧告の信頼性を検証する必要がありましたら、BEA製品担当のOracleテクニカルサポート ( support@bea.com) までご連絡ください。