あなたのIT組織はビジネスの競争力を強化するための業務に集中できていますか。それとも、現状維持のための煩雑な作業に負われていますか。
McKinsey Quarterlyの最近の記事によると、CEOの多くは、他社との競争が激化する一方で、自社が"システム稼動維持"のためのITプロジェクトに追われていることを懸念しています。1 実際、ITの稼動を維持することは企業にとって不可欠な条件であり、システムを停止することは不利益を意味します。
ITシステムの管理や維持が難しくなったり高コスト化することで、新しいアイデアやビジネス・モデルの変更を十分にサポートできなくなることはよく起こりがちな問題です。
1「How Strategic Is Our Technology Agenda?」McKinsey Quarterly、2011年10月。
近年、IT業界の著しい断片化によって企業のIT環境もかつてなく断片的で複雑なものとなってきており、その結果、企業におけるコスト・ダウンや業務拡大の取り組みが阻害されているほか、市場の絶え間ない変化にすばやく対応することも難しくなっています。
IT環境の複雑さが緩和されれば、企業は将来を見据えたさまざまな新技術をより容易に導入できるようになります。ITの複雑さを緩和して技術革新の達成能力を高めることが重要である裏付けとして、ある調査では、71パーセントもの企業が技術革新を競争力強化の第一要因に位置づけています。2
付加価値サービスのプロバイダーとしてITを活用する企業の場合、組織内での技術革新は特に重要です。ITの複雑さを解消してシンプル化を図ることにより、顧客や業務に付加価値をもたらすための時間とリソースをより多く確保することができます。
2「Competing for Growth: Winning in the New Economy」Ernst & Young、2010年。
付加価値サービスや一貫したユーザー・エクスペリエンスの創造にITを活用することは、非常に理にかなった手法です。先進的な企業は、新しいアイデアのテストや、業務変更の実施、新技術の導入などをすばやく低コストに行なう目的でITを活用しています。3
3 「Using IT to Drive Innovation」Erik Brynjolfsson、MIT Technology Review、2011年。
システムの複雑さに頭を悩ませているビジネス・リーダーの皆さんに良いお知らせがあります。オラクルでは、ビジネス・イノベーションの障害となる複雑さを解消し、スピード、信頼性、セキュリティ、および管理性を高めるためのエンジニアリングを行っています。
これにより、ハードウェアとソフトウェアの統合型スタック全体にわたって最善の製品を提供できるとともに、すべての製品とレイヤーがオープンな業界標準に準拠して良好に連携できるようにするための、包括的な設計とエンジニアリングが可能となっています。包括性、オープン性、および統合性に優れたオラクルのソリューションなら、高度なパフォーマンスを最小限のコストで実現し、スタック全体を単一ベンダーでサポートすることができます。
オラクルは独自のノウハウでITをシンプル化し、技術革新のための余力を提供します。
2010年に実施した調査によると、企業のITリソースのうち、66パーセントが業務の運営に、20パーセントが業務の拡張に、そして14パーセントが業務の変革に費やされています。1
このリソース配分を変えることができたら、一体どのような可能性がもたらされるでしょうか。
2010年に、企業が現行業務の維持のために費やしたITリソースは、新しいビジネス・モデルの開拓に費やしたリソースの約5倍とされています。
1 「IT Metrics: IT Spending and Staffing Report, 2011」Gartner、2011年。
この数十年間、企業はさまざまなシステムを混在させ、無数のカスタマイズやその場しのぎの実装を繰り返しながら自社のITインフラストラクチャを構築してきました。その結果、データ、ビジネスプロセス、およびコンピューティング・リソースをシステム間で共有できるようにするだけで多大な労力が必要となっているばかりか、共有化を達成できないケースすら生じています。このように多数のシステムやプロセスが混在する複雑な環境においては、小さな変更がシステム全体の障害を引き起こしかねないため、システム変更の際には時間をかけた慎重な作業が強いられます。
また多くの企業では、システムを構成するあらゆる要素の連携に配慮しながら、日常の業務を維持することに労働リソースのほとんどを奪われており、技術革新を進めるための余裕を確保することが困難な状況にあります。
ITシステムのパフォーマンス、構成、プロビジョニング、およびパッチ適用を1つのアプリケーションから管理するなど、有効な手段によってシステムの複雑さを解消し、日常業務の運営に費やすIT予算を削ることができれば、組織の収益拡大のためにより多くの予算を充てられるようになります。これこそが、皆さんの望むリソース配分ではないでしょうか。
エンジニアリング・プロセスにおいては、ソフトウェアからハードウェア、またアプリケーションからディスクにいたるまでの、全体的な連携が意識されます。これは単なる部品の組み合わせではなく、システム全体を通じてパフォーマンスを最大化するという考え方に基づくものであり、その発想を具現化したのが、ハードウェアとソフトウェアの優れた連携をかつてない方法で実現する、オラクルの統合型テクノロジー・スタックなのです。
オラクルは、適切な権限のあるユーザーだけがシステムにアクセスできるようにするための複数のセキュリティ・レイヤーを提供することで、データの消失、規制コンプライアンスへの違反、および企業ブランドへのダメージを防ぎます。オラクルの徹底したセキュリティ・アプローチは、データの配置先であるコアの保護はもちろん、複数の追加的セキュリティ・レイヤーを網羅しています。
データの暗号化
データ暗号化は、ネットワーク上、データベース内、データベースからの転送中、バックアップ・ファイル内など、データの場所を問わず、重要な情報への直接的なアクセスを防ぎます。オラクルは、ユーザーが他のアクセス制御を突破した場合でも、Oracle Databaseに格納されている個人情報や機密情報を保護できるよう支援します。これらの暗号化/復号化操作は、オラクルのSPARCサーバーに組み込まれた暗号化加速機能によって、アプリケーション・パフォーマンスを犠牲にすることなく、すばやく処理されます。
アクセス制御
アクセス制御を使用すると、(管理しやすいプロセスを通じて)適切なユーザーのアクセスを許可し、不正なユーザーのアクセスを拒否できます。Oracle Identity Managementを使用すれば、ロール、資格、ルール、およびその他のファクターに基づいてアクセス制御を設定し、アプリケーションやデータを保護できます。さらなる防護策として、Oracle Databaseでは、権限のあるユーザーがデータベース内のアプリケーション・データにアクセスするのを防ぐことができます。リスクベースの認証と強力な認証メソッドにより、オンプレミスとパブリック・クラウド環境の両方で厳格なユーザー識別を保証できます。またオラクルは、各アプリケーションに個別のセキュリティ・ドメインを提供することで、仮想化されたオペレーティング・システム環境でのデータ混合を防ぎます。
監査と監視
オラクルは、構成の変更を検知および防止する機能によって、お客様のデータベースとアプリケーションにさらなるセキュリティ・レイヤーを追加します。ビジネス・トランザクション、データベース・トラフィック、データベース監査証跡など、さまざまなタイプアクティビティを継続的に監視し、不審な動作を識別して、データ被害が発生する前にそれらの脅威をブロックできます。
オラクルは、クラスタリングと仮想化を使用することで、ストレージ、ネットワーク、およびコンピューティングのキャパシティをスタックのすべてのレベルで増強し、仮想化環境やクラウド環境に最高水準のパフォーマンスとスケーラビリティを提供します。
特定のサーバー、ストレージ、またはネットワーク・コンポーネントに関連付けられたアプリケーションを管理する代わりに、ハードウェアとソフトウェアを共有のリソースへとプールし、単一の物理リソースを多数のリソースのように見せたり(仮想化)、多数の物理リソースを単一のリソースのように見せたり(クラスタリング)することができます。一元化されたITリソースのプールを使用すれば、データセンターのワークロードが変化した際にも需要と供給を自動的にマッチングできるので、需要を予測できない従来型の環境を解消し、システム・パフォーマンスを予測可能なかたちで管理できるようになります。
クラスタリング機能は、データベース、中間層、Webキャッシュ、およびストレージ層で利用できます。またオラクルのデータベースと中間層サーバー・クラスタは、ビジネスクリティカル・アプリケーションの稼動を維持するための、自動サーバー・フェイルオーバーに対応しています。
オンデマンドのサービスを提供するIT組織は、オラクルが独自に提供するアプリケーション主導型の仮想化機能を利用することで、アプリケーション・スタック全体をすばやく自動的にプロビジョンおよび管理できます。
Oracle Business Intelligence Foundationは、データがOracleと非Oracleのいずれのソースからのものかにかかわらず、共通のエンタープライズ情報モデルに基づいて、すべてのエンタープライズ・データ(リレーショナル・データベース、多次元OLAPデータベース、およびオペレーショナル・トランザクション・システムを含む)に対する統合型のビューを提供します。オラクルのBIプラットフォームで使用されるツールとテクノロジーは、オラクルの各種アプリケーション(分析、企業パフォーマンス管理、業種別、およびトランザクショナル・ビジネス・アプリケーション)で使用されるものと同じです。
従来型のデータセンター、仮想環境、クラウドコンピューティング環境など、システムを使用している状況にかかわらず、ITを管理者は、単一の統合型コンソールを使用して、Oracleスタック全体を監視、管理、プロビジョン、およびパッチ適用することができます。これにより、ITスタッフは単に技術コンポーネントを監視するのではなく、ビジネス・サービス単位でパフォーマンスと可用性を監視できるようになります。また、締結済みのSLA(サービスレベル・アグリーメント)もより簡単に履行できるようになります。
お客様は、実際のユーザー・エクスペリエンスに関する分析データを使用して、パフォーマンス問題をすばやく検出し、ネットワークから、アプリケーション、ミドルウェア、データベース層、さらには仮想マシンやハードウェア層にいたるまで、問題の原因を直ちに追跡できます。
またオラクルは、統合化や記憶容量のプランニング、使用状況の計測やチャージバック、セルフサービス、テスティング、監視など、クラウドのライフサイクル全体を管理するための包括的なソリューションを提供します。
オラクルは過去10年間にわたり、包括性、オープン性、および統合性に優れたテクノロジー・スタック・ソリューションを通じて、複雑なIT環境をシンプル化するという目標の達成に取り組んできました。その中でオラクルは、次のことを行いました。
またオラクルは、ソフトウェア・スタック全体にわたる一貫性を提供するために、標準ベースのアーキテクチャと一連のWebサービスも設計しました。スタック全体でサービスを再利用することで、オラクルではより高品質な製品とより高度な新技術を提供できるようになりました。
これまで企業は、カスタム・アプリケーションの記述や、ソフトウェアの大幅な変更を重ねながら、エンタープライズ・ソフトウェアのビジネス・バリューを高めてきました。またこれらのカスタム・システムを管理および維持するためには、適切な人員の確保も不可欠でした。
しかし、これは企業のリソースの活用する最善の方法と言えるでしょうか。
かつて、企業のIT組織は、自社の業務に応じた独自の戦略やニーズを満たすための手段を、限られた選択肢の中からしか選べませんでした。顧客とやりとりや、需要への対応、また最新の製品やサービスの提供を効率化するための十分な手段がなかったのです。通常、選択できる手段は次のいずれかでした。
いずれの方法を選択しても、プロジェクトは高コストで複雑なものになります。最終的に、カスタムのレガシー・システムを複数抱えることになり、プロセスやパフォーマンス上の効率性を保ったまま維持管理していくことが困難になります。
では、より効率的なモデルとはどのようなものでしょうか。それは、自社の業種に固有の課題を考慮して設計された、包括的な統合型ソリューションを提供できるシステムでなければならないはずです。それによって、ITの提供をシンプル化し、従業員が業務の成長と技術革新に専念できるようにする必要があります。
オラクルは、業種ごとに最善の垂直型/水平型アプリケーションを設計および開発し、それらの連携をエンジニアリングすることで、ITをシンプル化します。オラクルの業種別ソリューションは、次のことを可能にします。
オラクルは、20以上の業種に専門知識を有し、各業種の要件を深く理解しており、それらのノウハウを通じて、業種ごとのエンドツーエンドなソリューションを提供しています。お客様は、各ソリューションを使用して業種固有の問題を解決し、包括的な業種別機能を利用して、大規模な業務変革をより効率的に達成することができます。
オラクルは、業種ごとに固有のビジネスプロセス・モデルを使用し、共通の問題点を検証しながら、包括的な業種別ソリューションを開発しています。業種ごとに内容は異なりますが、オラクルの業種別ソリューションはいずれも、次の3つの機能領域を強化するという点で共通しています。
オラクルは、これら3つの機能領域すべてにおいて、ソフトウェアならびに関連するすべてのプロバイダーの知的所有権をカバーした、もっとも包括的なポートフォリオを構築しています。
お客様の成功の支援にコミットするオラクルでは、開発、コンサルティング、戦略、サポート、および販売の各専門チームをターゲット業種ごとに設けています。また各チームは、お客様と協力して業務成果の最適化に取り組みます。
オラクルは、30年以上の顧客サポート経験と、幅広い分野のコンサルタント、サポート・エンジニア、およびインダストリー・エキスパートを通じて、高度な専門スキルを提供します。各サポート・スタッフは、お客様のビジネス(およびビジネス・データ)を評価し、それぞれの業種に特化したITポートフォリオを通じてビジネス目標を達成できるようお客様を支援します。オラクルの専門サービスは、さまざまなプログラム(Oracle Insight、Oracle Consulting、Oracle Consulting Cloud Services、Oracle Supportパートナープログラムなど)を通じて利用できます。詳細はこちら
最近の調査によると、2年以内に新しいデータセンターが必要となる企業は全体の50パーセント以上に上るとされています。1
準備はできていますか
データセンターの最適化によるITの変革は、IT戦略の中心に据えるべき課題です。最適なデータセンターとは、少なくとも次のことを促進するものを指します。
1 「Oracle Next Generation Data Centre Index」(第三者組織であるQuocircaが2011年に実施した市場調査に基づくレポート)
調査によると、2014年までに、現在使用されているデータウェアハウスの85パーセントは、情報量と複雑性に関する新たな要件に対応できなくなるとされています。2
あなたが今使用しているシステムは、この情報爆発を競争上の優位性に変えることができるでしょうか。それとも、他社に遅れをとるリスクを招くでしょうか。
IDCの予測によると、デジタル・コンテンツの量は2012年に2.7ゼタバイトまで増加するとされ、2011年よりも約50パーセント増加するとされています。また、これらのデータの90パーセントは非構造化データになると見られています。3
かつては、データセンターの処理能力を増強する必要が生じた場合、単純にディスク・ストレージを追加することで対応できました。しかし残念ながら、このアプローチでは今日のデータ増加には対応できません。その根拠は次のとおりです。
2 「Oracle Exadata Database Machine Deployments Meet Expectations and Drive Interest」Gartner、2011年。
3 「IDC Predictions 2012: Competing for 2020」IDC、2011年。
あなたの会社が現在処理しているデータ量がどれほどであっても、その量は今後も確実に、かつてないペースで増えていきます。データ量の増加問題をストレージ・サイズの拡張だけで解決しようとするソリューションでは、処理能力のボトルネックやリアルタイム・アクセスの制限といった問題に十分対応することはできません。
ストレージの拡張で問題を解決できないとなると、一体どのようにしてこの急速なデータ増加に対処すればよいのでしょうか。データの増加問題を効果的に解決している企業は、次の点を重視して対策を講じています。
データ量の急増にまつわる最大の課題は、リアルタイムのレポーティングや分析です。オラクルのエンジニアド・システムを使用すれば、あらゆるエンタープライズ情報を管理するための、きわめて効率的かつ大規模なデータウェアハウスを構築できます。
データウェアハウス
Oracle Exadata Database Machineは、大量のデータを効率よく移動できるという意味で、大規模なデータウェアハウスに最適なプラットフォームと言えます。Exadata Smart Scan、Exadata Smart Flash Cache、Exadata Hybrid Columnar Compressionなどの革新的なテクノロジーを連携させることで、データウェアハウジングやOLTPのワークロードにきわめて高いパフォーマンスを提供できます。
たとえば、Oracle Exadataでは、圧縮機能を使用してデータウェアハウジング・テーブルのサイズを減らすことにより、データ・スキャンを高速化できます。Oracle Exadataでは、従来型のストレージ・インフラストラクチャと比べてクエリ・パフォーマンスを10倍に改善できるほか、従来のデータウェアハウジング/ストレージ・ソリューションの10~50倍の圧縮が実現可能なため、より多くのデータをより少ないコストで保存できます。
ビッグデータ
ビッグデータとは、有用な情報が含まれている可能性のある非構造化データのことを指します(たとえば、ブログ、ソーシャル・メディア・コンテンツ、電子メール、センサー、および写真に含まれるデータなど)。トランザクショナル・データに加え、このような潜在的価値のある情報を結合および分析することで、ビジネスに新たなインサイトをもたらすことができます。
オラクルは、既存のデータ・アーキテクチャを進化させてビッグデータを組み込めるようにするための、包括的なビッグデータ・ソリューションを提供します。
グローバル・データが予測どおり年に40パーセント増加した場合4、企業にはより多くのストレージ、コンピューティング・リソース、電力、およびサーバー・スペースが必要となるでしょう。これはIT業界にとっては追い風ですが、
あなたの会社にとってはどうでしょうか。
従来型のデータセンターは多くの場合、異なるテクノロジー・スタック上でアプリケーションを稼動する複数のシステムで構成されます。そのためシステムがサイロ化され、各システムは次の特性を持つことになります。
ITサービスの提供を効率化するための戦略開発において鍵を握るのは、ITのインフラストラクチャ、ファシリティ、およびユーティリティにかかるコストをいかに低減するかという問題です。効率性を高めるには、データセンターの容量管理やデータセンター・リソースの使い方をより有効なものにする必要があります。グローバル企業では、計画外のダウンタイムを生じることなく年中無休でシステムを稼動させなければならないうえ、増加する運営コストも制御しなければなりません。
4「Big Data: The Next Frontier for Innovation, Competition, and Productivity」McKinsey Global Institute、2011年5月。
既存のデータセンターを最適化すれば、ITの効率性だけでなく、システム・パフォーマンス、可用性、およびセキュリティレベルも大幅に高めることができます。データセンター内のコンポーネントを標準化して統合し、仮想化テクノロジーを使用してそれらのコンポーネントのキャパシティを高めることにより、新しいサービスをすばやくデプロイし、リソースをオンデマンドで割り当てられるようになります。
標準化
サポートするハードウェア・プラットフォーム、ソフトウェア構成、およびITサービスの数を制限すれば、異なるITリソースを調達、プロビジョン、およびインストールするための時間とコストが減るだけでなく、複数の異種システムによって生じる管理の複雑さを解消することができます。一連のビルティングブロックが共通化されることで、社内のIT組織が事前定義済みの構成をすばやくデプロイできるようになるのです。コンピューティングやストレージのプラットフォームごとに専門の人員を雇用するかわりに、互換性のある共通のスキルを備えたチームを構築することで、効果的でコスト効率のよいITサービスを提供することができます。
5 Oracle IT operations
また、オラクルのベストオブブリードなコンポーネント群は業界のオープン標準に準拠して構築されているので、サードパーティ・システムやレガシー・システムを必要に応じて活用し、自社のビジネスに合った最善のIT戦略を実現することができます。
統合化
多くの企業にとって、クラウドコンピューティングへ移行するための最初のステップは統合化です。新しいハードウェア・テクノロジーでは、より少ないスペースでより強力なコンピューティング・パワーが提供されるため、パフォーマンスに悪影響を及ぼすことなく、サーバーやストレージのフットプリントを縮小することができます。
オペレーティング・システム、データベース、およびアプリケーションを統合化すれば、全体的な管理をシンプルにできます。また、異なるタイプのワークロードを単一のサーバー上に統合することもできます。データセンター内のコンポーネントが統合されて運営の効率が改善することにより、リソース管理の重複解消と効率化が促進されるため、大幅なコスト削減も期待できます。
仮想化
サーバーを単一のオペレーティング・システムやアプリケーションに特化して使用した場合、資産の活用率は必然的に低下します。仮想化とクラスタリングのテクノロジーを使用すれば、ハードウェアとソフトウェアを共有リソース内にプールして、それらを必要に応じて割り当てることにより需給のバランス化を図り、リソースの活用率を最大化することができます。
データセンター内の物理サイロを共有の仮想リソースに置き換えれば、ワークロードが変化した場合にも、ハードウェアを追加することなく、コンピューティング、ストレージ、およびネットワーキングのキャパシティを簡単に増強できます。また、ハードウェアが減ることで、データセンターのスペースとエネルギーも節約されます。
サーバーの仮想化そのものは、高可用性や応答速度の改善を達成するのに十分なものではありませんが、オラクル・スタック全体(プラットフォーム、ストレージ、データベース、ミドルウェア、アプリケーション・サーバーおよびWebサービスを含む)を論理統合することにより、障害発生点の集中化を防ぎ、全体的なITアジリティを高めることができます。
オラクルの包括的なテクノロジー・スタックを利用することにより、お客様は自社のビジネスに適した方法でデータセンターを最適化できます。
これらのアプローチを利用してデータセンターを最適化することにより、お客様はテクノロジー・スタックのすべての階層をカバーしつつ、データセンター全体にわたって効率性を改善することができます。
2012年、特に注目されているテクノロジー・トレンドとしては、ビッグデータ、クラウド・サービス、エンタープライズ・モビリティ、ゲーミフィケーション、インターネット・オブ・シングス、ソーシャル・ビジネスなどがあります。このような新しいテクノロジーを利用してビジネスの差別化を図るには、まず適切なインフラストラクチャを整備する必要があります。
あなたの会社のIT組織は、ビジネス・ニーズの目まぐるしい変化に効果的に対処できるだけの俊敏性を持っていますか。
ITの技術革新は、まずデータセンターから始まります。自社のITサービスを変革するには、高い可用性とスケーラビリティを提供するとともに、ビジネス需要によりすばやく対応できるインフラストラクチャを整備する必要があります。
現在、世界中の企業は、ITサービスの提供方法を見直すことで、次のことを達成しようとしています。
IT組織がサービス単位の戦術プロバイダーからビジネス単位の戦略パートナーへと変化すれば、データセンターもその役割の変化を反映して進化する必要があります。目まぐるしく変化する環境に効果的に対応するには、従来型のITサービスの提供モデルでは明らかにスピード不足です。
6「2011 State of Cloud Survey」Symantec Corporation、2011年。
データセンターの標準化、統合化、仮想化、および自動化が完了したら、クラウドコンピューティングへ移行するために、セルフサービス機能や柔軟なスケーラビリティ機能を実装する必要がありますが、これらの作業は比較的簡単です。プライベート・クラウド環境には、次のメリットがあります。
プライベート・クラウドの構築を支援するため、オラクルは次のエンタープライズグレード・クラウド・テクノロジーを提供しています。
Platform as a Service (PaaS)
オラクルのPaaSソリューションは、オラクルのアプリケーション・サーバーとデータベース・テクノロジーを基盤に構築されています。これによりお客様は、ビジネスをサポートする新しいアプリケーションをすばやく開発、展開、およびメンテナンスすることができます。このソリューションには、SOAベースのビジネスプロセス管理、データ統合、アイデンティティ管理のほか、ユーザー・インタラクションやクライアント管理サービスも含まれています。詳細はoracle.comを参照してください。
Oracle Exadata Database MachineとOracle Exalogic Elastic Cloudは、オープン標準に基づいた比類のないパフォーマンス、信頼性、スケーラビリティ、可用性、セキュリティ、および相互運用性を備えており、PaaSソリューションを提供するためのビルティングブロックとして最適な製品です。Oracle ExadataとOracle Exalogicの両方を同じシステム上で稼動する場合は、Oracle SPARC SuperClusterを使用すると効果的です。
Infrastructure as a Service (IaaS)
オラクルのベストオブブリードなハードウェア/ソフトウェア・コンポーネントを使用して、インフラストラクチャ・サービスを実装できます。オラクルのIaaSテクノロジーは、LinuxおよびUNIXオペレーティング・システム、サーバーの仮想化とクラスタリング、SPARCおよびx86サーバー、フラッシュ・ディスクとテープ・ストレージ、およびネットワーキング・ファブリックをカバーしています。詳細はoracle.comを参照してください。
クラウド管理
With Oracle Enterprise Manager 12cでは、IaaS、PaaS、およびアプリケーションを含むすべてのクラウド・サービスを構築、管理、および利用できます。同製品には、キャパシティ・プランニングやセルフサービス・プロビジョニングのほか、ポリシーベースのリソース管理やチャージバックにいたるまで、包括的なクラウド・ライフサイクル管理機能が含まれています。Oracle Enterprise Manager 12cを使用すれば、健全性と可用性の監視、構成とパフォーマンスの管理、プロビジョニングやパッチ適用の自動化など、機能のいずれを問わず、テクノロジー・スタック全体とすべてのクラウド・サービスを、単一のポイントから管理できます。詳細はoracle.comを参照してください。
ある調査では、特定の職務や役割に合わせたソリューションを使用してテクノロジーを適切に導入した場合、イノベーション・ワーカーの生産性が50パーセント向上するという結果が出ています。1
あなたの会社は、適切なツールを使用してイノベーション・ワーカーの生産性を強化できていますか。
今日のビジネス環境においては、単にナレッジを保有するだけでは企業の力を下支えすることはできません。重要なのは、ナレッジをイノベーションに活かすための手段を確保しているかどうかです。
過去30年間に創出された米国のマーケット・バリューの70パーセント(推定)は、知的所有権、ブランド・バリュー、プロセス・ノウハウ、およびその他の知力活用手段によって創出されたとされています。2またこれらは、他の先進国にも同様の効果をもたらしたと考えられます。
1960年代に出現したナレッジ・ワーカーは、オラクルがイノベーション・ワーカー と呼んでいる労働者層に取って代わられようとしています。イノベーション・ワーカーとは、創造性と技術革新を活用して、現行のビジネス環境とは異なるタイプの業務を行なう労働者のことです。
1「Rethinking Knowledge Work: A Strategic Approach」McKinsey Quarterly、2011年2月。
2「The Productivity Imperative」McKinsey Quarterly、2010年6月。
たとえば、イノベーション・ワーカーは、次のことを時間や場所に縛られず遂行できる必要があります。
技術革新や変化を推進するパワーを労働者に与えるために、組織がまず行なわなければならないのは、イノベーション・ワーカーの業務効率を高めるのに必要なスキルと情報タイプを特定することです。つまり、イノベーション・ワーカーがどのように業務を行なっているかを把握する必要があります。
オラクルは、このアプローチにいち早く注目し、次世代型アプリケーションの開発に反映しました。たとえば、Oracle Fusion Applicationsでは、種類の異なるワーク・アクティビティをユーザーが自分で統合する必要はありません。ビジネス・アクティビティに組み込まれたアナリティクスやソーシャル・コンピューティングを通じて、アプリケーションが自動的に統合してくれます。
イノベーション・ワーカーに必要なスキルと情報が特定できれば、企業は適切なテクノロジー・ソリューションを提供して、彼らの生産性向上を支援することができます。以下に示すのはソリューションの例です。
オラクルのUser Experienceチームは、労働者によるテクノロジーの利用状況について現地調査を実施したところ、多くのユーザーが、トランザクション、電子メール、チャット、検索、およびグループ・ワークスペース間の切り替えや、分析ダッシュボードとレポート間の切り替えを頻繁に行なっていることがわかりました。
このリサーチを基に、Oracleエンジニアは次世代のOracleアプリケーションであるOracle Fusion Applicationsを根本から再設計し、現代の労働者の業務スタイルを反映させました。
Oracle Fusion Applicationsは、既存のOracleアプリケーションと共存可能なモジュール型アプリケーションによる包括的なスイートであり、業界のオープン標準に100パーセント準拠しています。
Oracle Fusion ApplicationsはOracle Fusion Middlewareの最新テクノロジーを使用して一から設計されたので、Oracleエンジニアは、数千件ものオラクル製品の既存顧客から収集されたベストプラクティスを反映しながら、情報、分析データ、およびタスクを構造化して、特定の職務や役割に割り当てることができました。Oracleエンジニアはその後、サービス指向アーキテクチャ(SOA)のアプローチを使用してOracle Fusion Applications用のビジネスプロセスを構築しました。ユーザーはこのアプローチを使用して、自社のビジネスを差別化するための独自のカスタム・プロセスや拡張機能をすばやく展開できます。
チーム間でのやりとり、情報ベースの意思決定、業務の進行状況の確認など、ジョブの内容が何であるかにかかわらず、オラクルは、それぞれのタスクに何が必要かという観点を軸に、特定のロールに該当するすべてのタスクを統合するという姿勢に徹しました。
Oracle Fusion Applicationsを通じて完全なユーザー・エクスペリエンスを提供するべく、Oracleエンジニアは、適切な情報、適切なプロセス、および最善のテクノロジーによってイノベーション・ワーカーを支援する、優れたアプリケーションを構築しました。
具体的には、次のようなアプリケーションが含まれています。
Oracle Fusion Applicationsの開発にあたりオラクルは、労働者が行なう多数のアクティビティの効率化を図り、イノベーション・ワーカーの業務を支援するための新たな基準を設定しました。再設計されたOracle Fusion Applicationsのユーザー・エクスペリエンスは、特定のビジネス・ロールをサポートし、ユーザーがアクションを実行するうえで必要なすべての情報を提供します。
組み込み型のアナリティクスを使用して、Oracle Fusion Applicationsはイノベーション・ワーカーに次の情報を提供します
Oracle Fusion Applicationsの優れたユーザー・エクスペリエンスは、オラクルの他のアプリケーション製品ライン(Oracle E-Business Suite、PeopleSoft、JD Edwards EnterpriseOne、JD Edwards World、Siebel Customer Relationship Management、Hyperionなど)にもメリットをもたらします。またオラクルは、新リリースごとにユーザー・エクスペリエンスの技術改善を行い、使用するOracleアプリケーションにかかわらず、ユーザー操作のシンプル化を図っていきます。
クラウドコンピューティングは、テクノロジーによるビジネス・イノベーションのあり方を変えようとしています。そして企業は、クラウドがもたらすアプリケーション展開の容易さや迅速さに興味を示しています。しかし残念ながら、多くのニッチ・クラウド・プロバイダーは、10年も時代遅れのフリーサイズ型モデルを使用しているため、今日の企業が求めるように、特定のビジネスレベルやサービスレベルの要件に柔軟に対応することができません。
これに対し、オラクルはエンタープライズ・グレードのクラウド・アプリケーションを一から設計しているので、お客様の求めるシンプル性や柔軟性を実現できるだけでなく、必要なパフォーマンスや処理パワーも提供できます。
また、Oracle Fusion Applicationsは、共通の標準ベース・プラットフォームを使用し、シングル・コード・ラインで構築されているので、SaaS(Software as a Service)とオンプレミスの間でデプロイメントを切り替えることも可能です。お客様は、Oracle Fusion Applicationsを次のいずれのクラウド環境に展開するか、自由に選択できます。
オラクルはすべてのアプリケーションを、Oracle Cloud Servicesを通じたマネージド・サービスとして提供しています(Oracle E-Business Suite、PeopleSoft、JD Edwards EnterpriseOne、JD Edwards World、Siebel Customer Relationship Management、Hyperion、ならびにオラクルのすべての業種別アプリケーションを含む)。
技術革新は競争力強化の要ですが、継続的な変化に対応していく能力がなければ、勝てるはずの競争にも勝てません。昔は、エンタープライズ・アプリケーションへの変更が必要になるたびに、コードの書き換えや再テストを行なわなければなりませんでした。しかし今は、オープンな標準ベースのベストオブブリード・ミドルウェア・テクノロジーを利用することで、共通のアプリケーション・プラットフォームを確保することができます。その製品こそが、Oracle Fusion Middlewareです。
Oracle Fusion Middlewareでは、Oracle Fusion Applicationsで使用されているのと同じテクノロジーと開発プラットフォームを利用することができます。お客様は、組み込み型のアナリティクスやソーシャル・コラボレーションのほか、モバイルやクラウドコンピューティングを使用して、既存のテクノロジー資産を拡張し、それらを最大限に活用しながら、新たなビジネス・ニーズに対応していくことができます。
Oracle Fusion Middlewareを技術革新の基盤として使用することで、お客様は次のメリットを実現できます。
3「SOA with Smarts: University of Virginia Makes a New-School Change to a Venerable Application」Alan Joch(Profit Online)、2011年8月。
Oracle Business Intelligence Foundationは、すべてのエンタープライズ・データ・ソースを単一の使いやすいソリューション内に集約し、アドホック・クエリ/分析、インタラクティブ・ダッシュボード、スコアカード、OLAP、レポーティングなど、情報の取得経路にかかわらず、一貫性のある分析データを提供します。
今日のイノベーション・ワーカーは、幅広いツール・セットを使用する必要に迫られています。Oracle Fusion Middlewareを使用すれば、IT組織は、最近のコンシューマ・ソフトウェアに見られるようなリッチなソーシャル・ネットワーキング機能やコンテンツ共有機能を、既存のエンタープライズ・アプリケーションに追加することができます。
Oracle Fusion Middlewareの1コンポーネントであるOracle WebCenterは、組織内外のユーザーと情報とをつなぐ、ソーシャル・ビジネス向けのユーザー・エンゲージメント・プラットフォームを提供します。WebCenterでは、既存のエンタープライズ・アプリケーションを強化するか、または新しい複合アプリケーションを作成することで、直感性、カスタマイズ性、および文脈性に優れたユーザー・エクスペリエンスを提供できます。またユーザーは、個々のアプリケーションやビジネスプロセス間に、コラボラティブなコミュニティを作成することもできます。
多くの場合、クラウドによって提供されるビジネス・アジリティの改善やイノベーションの迅速化は、期待に十分沿うものではありません。ニッチ・プロバイダーが提供する閉じたプラットフォームやサイロ化されたクラウドによって、ビジネスプロセスとアプリケーションを他のクラウド・システムやオンプレミス・システム(ビジネスプロセスを実行する必要がしばしば生じるシステム)と統合することが困難になったり、それらを拡張することが困難になるからです。
Oracle Fusion Middleware(オラクルのエンタープライズグレード・クラウド・アプリケーションで使用されるのと同じプラットフォーム)は、クラウド間での可搬性と統合の安定性を重視した、独自のアプローチを提供します。この次世代型アプリケーション・プラットフォームは、オープンスタンダードに100パーセント準拠しているため、ビジネス要件が変化した際にも、1つのデプロイメント・モデルに拘束される心配がありません。Oracle Fusion Middlewareを使用すれば、オンプレミスとクラウドのどちらでデプロイするかにかかわらず、リッチなアプリケーションを作成できます。
また、Oracle Fusion Middlewareでは、便利なツールや共通の開発フレームワークを使用して次のことを実行できます。
オラクルの包括的なSOAプラットフォームを使用することで、IT組織はこれらの柔軟なビジネス・アプリケーションをすばやく設計、アセンブル、展開、および管理することができます。また、オラクルのビジネスプロセス管理ツールを使用することで、ビジネスプロセスのモデリングのタスクをビジネス・アナリストに直接転送することもできます。つまり、ビジネスとITの各部門が連携してプロセスを改善していくことで、組織全体のメリットを高めることができます。
「私たちが求めているのは統合型のソリューションです。アプライアンスも必要ですし、プラグインと連携できることも重要です。」1
お客様に必要なものは、必ずしもフルセットのソリューションではありません。重要なのは、現在(および将来)必要な機能、デプロイメント・オプション、およびハードウェア/ソフトウェア・ソリューションを自由に組み合わせて導入できる柔軟性なのです。
私たちはパッケージではなく、お客様の求める選択肢を提供します。
選択肢の提供を謳うエンタープライズITソリューションは以前から存在しますが、実際には、自由度に乏しいものがほとんどです。
かつて、特定のグループ(経理部など)のタスクを自動化できるソリューションがありましたが、その閉じたソフトウェアは高コストなうえ統合も難しかったため、タスクを他の部署(財務部など)とリンクすることはできませんでした。
1Mark Kamlet氏(カーネギーメロン大学エグゼクティブ・バイスプレジデント兼プロボスト)のコメント。出典:「Software.Hardware.Complete」David A. Kelly著、Oracle Magazine 2010年5/6月号。
その後、1つの大きなシステムでエンタープライズ全域にわたりビジネスプロセスを自動化できるソリューションが登場しました。このソフトウェアは必ずしも閉じたソリューションではなかったものの、システム全体を(不必要な部分も含めて)実装する必要がありました。しかも、新リリースが出るたびに、システム全体(他のシステムとの統合も含む) を一度にアップグレードしなければなりませんでした。
最近では、全体的なアップグレードを必要としないクラウド・デプロイメントを選択できるケースが増えましたが、多くの場合、システム全体をクラウド内で稼動しないかぎり同じ問題が生じます。情報がサイロ化し、エンタープライズ全体で共有できなくなるためです。
このように、以前からさまざまな選択肢はあったものの、いずれも何らかの制限を強いるものでした。
これまでの問題点を解消するような選択肢があれば、ユーザーはもっとシンプルに、適切なソリューションを選択できるはずです。そのためには、ソリューションが次の条件を満たしている必要があります。
多くのベンダーは、顧客のニーズ合った適切なITソリューションを提供できると主張していますが、ほとんどの場合、顧客は1つの選択肢に縛られることになります。包括性、オープン性、および統合性を兼ね備えたテクノロジー・スタックによって真に自由な選択肢を提供しているのはオラクルだけです。オラクルのソリューションでは、お客様が必要な製品やサービスを自由に選択できます。
包括性、オープン性、および統合性を実現するオラクルの製品戦略とは、テクノロジー・スタックのすべての層にベストオブブリードな製品を配置し、それらを適切にエンジニアリングして優れた連携性を達成するというものです。
お客様は、特定の問題を解決するために個別の製品を導入することもできますし、後で他の製品を追加することもできます。また、オラクルの統合型ソリューションを利用して、自社のシステム全体を刷新することもできます。スタンドアロンと連携型のどちらでも使用できる高パフォーマンスな製品を通じて、ベストオブブリードな機能とシンプルな統合を同時に達成できます。
業界アナリストは、主要な製品セグメント(データベース、ミドルウェア、ハードウェア、アプリケーション、および業種別ソリューションを含む)におけるオラクルのリーダーシップを認めています。
2「IT to Go」Aaron Lazenby氏、Profit magazine、2012年2月。
オラクルは、テクノロジー・スタックの各レイヤー内にもベストオブブリード・ソリューションを取り揃えています。なお、業界アナリストは複数のミドルウェア・カテゴリにおいてオラクルのリーダーシップを認めています。これには以下のカテゴリが含まれます。
オラクルは、各ベストオブブリード製品が自社製のものか買収したものにかかわらず、すべての製品を対象に、Oracleスタックに含まれるすべての他製品と連携を考慮したエンジニアリング、テスト、および動作確認を行っています。また、業界のオープンスタンダードを通じた連携できるサードパーティ製品やレガシー製品についても同様のプロセスを実施しています。
お客様の多様なニーズに応えるため、オラクルではオンプレミス・デプロイメント以外にも、エンタープライズ・グレードのクラウドコンピューティングやハイブリッドといったデプロイメント・モデルを提供しています。
現在、多くの企業がクラウドへの移行を進めていますが、ほとんどの企業では、近い将来に複数のデプロイメント・モデルを混在させる必要が発生する見込みです。通常、規制の厳しいプロセスなど、より高度な制御が必要な業務分野には、プライベート・クライアントかオンプレミス・デプロイメントが使用されます。その他の業務分野(特に、迅速性が優先される分野)には、SaaS型のOracle Cloudがもっとも適しています。
重要なのは、どのデプロイメント・タイプや組み合わせを選択したとしても、システムが正常に機能するということです。これは多くのプロバイダーにとって難しい課題ですが、オラクルなら問題ありません。ニーズに合わせて自由にソリューションを構成できます。
オラクルは、クラウドの製品およびサービスにおいて、業界でもっとも包括的なソリューションを提供しています。お客様がプライベート・クラウドを構築する場合でも、プライベート・クラウドをOracle Cloud Servicesでホスト/管理する場合でも、あるいはOracle Cloud ServicesとOracle CloudのSaaSソリューションを利用する場合でも、オラクルはタイプのいずれを問わず、テクノロジー・スタックのすべてのレイヤーにソリューションを提供できます。
オラクルでは、パブリック、プライベート、およびハイブリッドという3タイプのクラウド向けに製品とサービスを用意しているので、お客様は、必要なITサービスにのみクラウドコンピューティングを導入でき、また自社にとって都合のいいペースで導入範囲を変えていくことができます。
3 「IOUG ResearchWire member studies on cloud computing」2010年8~9月および2011年8~9月。
Oracle Cloud Servicesは、エンタープライズITに必要なパフォーマンス、スケーラビリティ、およびセキュリティを犠牲にすることなく、お客様がクラウドに求めるシンプル性と柔軟性を提供します。マネージド・クラウド・サービスとサブスクリプションベース・サービスのどちらを選択するかにかかわらず、オラクルのエンタープライズグレード・クラウド・サービスでは、エンタープライズならびに業種別のアプリケーションとソフトウェアを幅広いポートフォリオがカバーされます。
ハードウェアとソフトウェアのスタック全体を最適化することで、オラクルはすべてのレイヤーに独自のデータ保護機能を配備し、高度なパフォーマンスとスケーラビリティを提供します。またオラクルは、デプロイメント・タイプのいずれにかかわらず、すべて同じコードベースを使用した、エンタープライズ・グレードのクラウド・アプリケーションをフルスイートで提供する唯一のクラウド・プロバイダーです。
オラクルは、Oracleスタックのすべてのレイヤーをオープンな業界標準に準拠してエンジニアリングしており、連携性を意図して設計、テスト、および動作確認された事前統合済みコンポーネントは、お客様にさまざまなメリットを提供します。また、不要なハードウェアやソフトウェアの購入をお客様に強いることもありません。オラクルは、ITをシンプル化することで、閉じたシステム特有の問題を解消します。
オラクルのエンタープライズ・ソフトウェアは標準インタフェースを使用して構築されているので、お客様は、市場や社内の状況が変化した場合にも、簡単にシステムを拡張し、すばやく対応することができます。またオープンスタンダードな技術を使用することで、ベンダー・ロックインに陥るリスクが減るほか、異種環境の統合コストも低減されるため、お客様のテクノロジー資産価値が保護されます。
4「Appirio Shatters Cloud Silos with Cloud Broker Technology」CRN、2010年9月15日。
オラクルはOracleスタック内のすべてのレイヤーをオープンな業界標準に準拠してエンジニアリングしているので、お客様は、テクノロジー・スタック内の全レイヤーでOracle製品を使用しなくても、オラクルの統合型テクノロジーのメリットを享受することができます。実際、Oracle製品のメリットは既存のITランドスケープ内のどこで使用しても享受できますし、多くのOracleカスタマーは、自社固有のコンポーネントの使用を継続しています。オラクルでは、Oracleスタックとサードパーティ・コンポーネントの相互運用性をテストしているので、お客様は、コンポーネント同士の相性を把握し、自社のビジネスに最適な組み合わせで製品を選択できます。
オラクルの高パフォーマンスな製品は、スタンドアロンと連携型の両方に対応しています。お客様は、完全統合型のソリューションとベストオブブリードの機能を自由に選択して、自社のビジネスに最適なシステムを構築できます。
またオラクルでは、真の意味で柔軟な選択肢をお客様に提供しています。たとえば、お客様は特定のビジネス課題に対応するための個別のモジュールを導入することもできますし、後で追加のモジュールを追加して、システム全体を刷新できる事前統合済みの専用ソリューションを展開することもできます。
オラクルは、お客様が自社に最適なソリューションを選択できるよう、幅広い製品、ソリューション、およびデプロイメント・モデルを提供しています。
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