Temporalデータベース機能



Oracle Database 12cは、SQL:2011規格に準拠したトランザクション時間(システム時間とも呼ばれる)および有効時間(ビジネス時間または適用時間とも呼ばれる)をサポートします。トランザクション時間は、フラッシュバック・データ・アーカイブ(すでに廃止されたTotal Recallデータベース・オプションに含まれていた)によって追跡されます。

temporalデータベース機能は、Oracle Database 12c(またはOracle Database 11.2.0.4のみが備えるフラッシュバック・データ・アーカイブの使用時)のEnterprise EditionとStandard Editionの両方で利用できます。
Oracle Database 12cに組み込まれているtemporal機能により、トランザクション時間ディメンションと有効時間ディメンションの両方に基づくデータ操作を可能にするSQL拡張機能が提供されます。これにより、アプリケーション開発者は、大幅に少ない労力とコードでbitemporalアプリケーションを開発し、維持することができます。

Oracle Database 12cのtemporal機能を使用すると、長期にわたるデータの変更履歴(トランザクション時間)をアプリケーションによって追跡する必要がある場合や、データベース表の行によって表されるオブジェクトまたはコンセプトの現実世界での有効性をアプリケーションによって追跡する必要がある場合に、そのようなアプリケーションを簡単に開発できます。たとえば、保険証券アプリケーションは、各保険証券の開始日と終了日および各保険証券の変更履歴を追跡する必要があります。同様に、株価アプリケーションは、各株価の開始日と終了日および各株価の修正履歴を追跡する必要があります。

フラッシュバック・データ・アーカイブは、アプリケーション開発者の生産性の向上に役立つだけではなく、規制環境においても役立ちます。これは、フラッシュバック・データ・アーカイブによって履歴表の改ざんを防止することにより、監査人は、重要なデータに関して不正のない不変の変更履歴を得ることができるためです。


Oracle Database 12cのほとんどすべてのtemporal機能をStandard EditionとEnterprise Editionの両方で利用できますが、1つだけ例外があり、フラッシュバック・データ・アーカイブの履歴表の最適化機能はAdvanced Compressionオプションに含まれます。履歴表の最適化により、Advanced Row Compression、Advanced LOB Compression、Advanced LOB Deduplicationが履歴表のデータに適用されます。これにより、2~4倍の圧縮率になり、履歴データにアクセスするフラッシュバック問合せ文のパフォーマンスが大幅に向上します。



参考資料 (US)




技術情報 (US)




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