【TRY! ORACLE MASTER】Bronze DBA11g 編
(第7回 Oracleの管理)

みなさん、こんにちは。TRY! ORACLE MASTER シリーズ第7回です。今回からは、いよいよBronze DBA編に入ります。今までのSQL編は一般的なSQLの知識でそれなりに対応できるのに比べ、Bronze DBA編は手ごわいです。でも!!ここからが面白いところなんです。

問題(13)

Oracleインスタンスを構成するものを2つ選んでください。

  1. システム・グローバル領域
  2. データ・ファイル
  3. REDOログ・ファイル
  4. バックグラウンド・プロセス
  5. サーバー・プロセス
  6. リスナー


 

正解は1. 4. です。

Oracleインスタンスは、システム・グローバル領域というメモリ領域と、バックグラウンド・プロセスというプロセス群から構成されます。

え?!カタカナだらけで宇宙語みたい?それぞれの選択肢を見ていきましょう。ちゃんと意味のある名前になっています。

  -  システム・グローバル領域:システム全体(グローバル)で共有するメモリ領域。

  -  データ・ファイル:表のデータが入っているファイル。

  -  REDOログ・ファイル:障害などによりトランザクションを再実行(RE DO)しなければならなくなったときのために、トランザクションのログ(ジャーナル)を記録しておくファイル。

  -  バックグラウンド・プロセス:システムがちゃんと動くように、裏方(バックグラウンド)で働いているプロセス。

  -  サーバー・プロセス:バックグラウンド・プロセスとは対称的に、フロントでクライアント(ユーザー・プロセスと呼ぶ)からの要求を受け付け、処理する(サービスする)プロセス。

  -  リスナー:クライアントからサーバーへ接続要求がないか、サーバー側で聞き耳を立てている(Listenning)プロセス。クライアント(ユーザー・プロセス)とサーバー・プロセスを引き合わせる。

長々書いてしまいましたが、ここでは、ひとまずこれだけ押さえておいてください。

Oracleインスタンス=システム・グローバル領域+バックグラウンド・プロセス



疑問は沢山あると思いますが、勉強を進めていくうちに、断片的な知識が繋がって「あ、なるほど」となりますよ。

問題(14)

Oracle Database管理者の一般的なタスクとして、間違っているのは次のうちどれですか。1つ選択してください。

  1. 障害発生時にリカバリを行う。
  2. Oracleソフトウェアをインストールする。
  3. 夜間にバッチ処理を実行する。
  4. データベースのパフォーマンスを監視する。


回答と解説:

 正解は、3.です。

Bronze DBA (DataBase Administrator) 編にちなんで、Database管理者についての設問です。Database管理者って何をやるんでしょうか?

Oracle Database管理者は、データベースが必要なときに利用できるように管理、メンテナンスを行います。ちゃんとパフォーマンスを発揮できるように監視 し、必要に応じてチューニングも。また、万が一の障害(ハードディスクのクラッシュなど)に備えてバックアップを取得しておくのも管理者の役目。そして障 害発生時には迅速にリカバリ(復旧)します。このほかにもパッチを適用するなどOracleソフトウェアの管理も管理者の仕事。

さて、管理のときに使うのがEnterprise Managerという管理ツール。Enterprise Managerの監視の機能を活用して、トラブルという言葉と無縁のDBAを目指したいですね。



Bronze DBA編の初回、如何でしたでしょうか?
さて、次回は「データベースの作成」です。お楽しみに!