ビジネス課題
1967年に設立されたCorona de la Costaは、年間売上高が8,000万米ドルを超える、メキシコを拠点とする飲料メーカーです。同社には現在、飲料、食品、日用品、デジタルサービスを提供する、3つの店舗モデルがあります。Corona de la Costaは、卓越性と革新性への取り組みの一環として、自社のビジネスプロセスと、販売から配送に至るまでのバリューチェーン全体に、テクノロジーを導入しています。
パンデミックの発生により、Corona de la Costaはデジタル商品とデジタルサービスの強化を行い、自社のポートフォリオに電話サービス、エンターテインメント・サービス、電子決済サービスを追加しました。一方で、顧客に幅広いサービスを提供しながら、それぞれの取引でセキュリティを保証できなければならないという重要な課題を抱えることになりました。
同様に、ビジネスの拡大により、ERPシステムを導入してワークフローのより詳細な管理を可能にし、各プロセスでビジネス要件をサポートすることが必要になりました。Corona de la Costaは、ビジネス情報とワークプロセスを統合して業務の一元的なビューを作成することを目指し、それを実現するERPシステムを見つけようと検討を始めていました。
Oracle Cloud ERPによって、販売と管理に関連するコストの識別と削減が可能になり、収益性を損なうことなく競争力のある価格を提供できるようになりました。
Corona de la CostaがOracleを選んだ理由
Corona de la Costaは、複数のベンダーのシステムを評価したうえで、各ビジネス要件の強化を目指す同社の期待事項に最も適しているのはOracle Cloud Enterprise Resource Planning(ERP)であると判断しました。オンプレミスではなくクラウドベースのERPシステムを使用することは、コストのかかるインフラストラクチャ、サーバー、ワークステーション、メンテナンスにかかる支出を抑えることにもつながります。さらに、クラウドでは最新のソフトウェアリリースにアクセスできるため、短期間でシステムが古くなることもなくなります。
結果
Corona de la Costaは、Oracle Cloud ERPを実装して以来、ビジネスプロセスとスイートの統合がもたらすメリットを実感しています。
同社の月末決算にかかる時間は60%短縮され、財務諸表の作成にかかる時間は12日から5日に短縮されました。同時に、プロセスをより詳細に管理することで細かい支出を排除し、最終的に大きな節約を実現しています。さらにCorona de la Costaは、収益性を約35%高めることにも成功しています。
Corona de la Costaでは、銀行連結についても改善されています。以前は、店舗の管理、クレジットカードの処理、現金輸送などの業務を、複数人で6~7時間かけて行っていました。Oracle Cloud ERPを導入することにより、同じ業務を1人で2時間未満で実行できるようになり、作業時間の70%の短縮と1時間あたりのコストの削減につながっています。
Corona de la Costaでは当初、変更に対して従業員側から多少の抵抗がありましたが、管理と運営に関するニーズを計画できるようになり、延長勤務時間の低減というメリットがもたらされました。全員が自分の役割を把握し、自分の時間をより有効に使うことができるようになっています。
パートナー
Corona de la Costaは、実装においてSero Consultingを選択しています。
