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本連載では、Oracle Database 11gの新機能やその実際の使い方について、簡単で実行しやすいハウツーやサンプルコードをご紹介していきます。 データベースの変更は日常的に発生するものですが、リスクを伴わないものはほとんどありません。インデックスを作成するという比較的小さな変更についても、できる限り正確なインパクトを予測し、適切なアクションを取ることが目標となるでしょう。 Oracle Database 11gでは、変更に対する保証という理想的ともいえる機能が実現されています。たとえば、「Database Replay」ツールでは、変更による影響をはかるため、本番データベースのワークロードを取得し、テスト・データベースでの再生を可能にしたり、「SQL Performance Analyzer」では、SQL変更後のパフォーマンスへの影響を予測できます。個人的には、「Real Application Testing」というすばらしい機能だけをとってみても、 Oracle Database 11gへアップグレードする価値があると思います。 Oracle Database 11gでは、全般的にデータベース・インフラの管理がより効率的に柔軟に、かつ容易におこなえるようになりました。本連載では、そのおもな新機能のなかから簡単で実行しやすい使用法やサンプルコードなどを紹介していきます。最新版Oracleデータベースの活用に、ぜひお役立てください。
Arup Nanda (
arup@proligence.com)氏は、Oracle Databaseテクノロジー全般に関し12年以上の経験を持つOracle DBAであり、2003年にOracle Magazineによる「DBA of the Year」を受賞。
Oracle ACE Directorでもあり、オラクル関連のイベントにしばしば講演者として招かれている。「
RMAN Recipes for Oracle Database 11g: A Problem Solution Approach」など4冊の本を共同執筆しているほか、雑誌への寄稿も多数。
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