A社では、B社との経営統合に伴い、PIPで構築したアプリケーション連携にB社のシステムも統合しようとしています。このようなニーズに対してOracle AIAでは、ファウンデーション・パックによって、新しいシステムを組み込んだビジネスプロセスを自由に構築することができます。

ファウンデーション・パックは、特定の目的に対応したPIPを自由に構築できる開発ツールです。ビジネスプロセスの定義に加えて、利用する共通オブジェクト、共通サービスを定義することで、オラクル以外のアプリケーションも自由に組み込んだ新しいビジネスプロセスを構築することができます。今回は、B社で用いられているS社のERPの中の受注管理の一連の業務プロセスを、PIPで構築したビジネスプロセスに組み込みました。
通常このような異種アプリケーション連携を実現する場合には、アプリケーション間の連携プログラムを作成する必要がありますが、ファウンデーション・パックが提供する共通サービスや共通オブジェクト、オープンスタンダード・ベースの基盤としての「Oracle Fusion Middleware」などを利用することで、この手間を大幅に削減できます。これにより、ビジネスプロセス開発にかかる期間を大幅に短縮し、開発費の削減も実現しました。
ファウンデーション・パックを利用することで、PIPにあらかじめ定義されていないプロセスを追加することも、プロセス間の連携フローを改変することも簡単にできるようになります。また、まったく新しいビジネスプロセスをSOA手法に従って構築することも可能になります。この場合、あらかじめ提供されるビジネス・オブジェクトやサービスを利用することで、定義作業の時間とコストを大幅に削減できます。
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既存アプリケーションを連携した独自の業務プロセスを定義することで、業務プロセスを自社ビジネスに最適化
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PIPへのプロセス追加、プロセス間の連携フローの変更などにより、PIPの使い勝手を向上
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オラクル以外のアプリケーションとの連携により、社内のシステム資産のすべてを活用
