Oracle WebCenter Services

Wiki、RSS、ブログといったWeb 2.0テクノロジーによって、世界のどの地域でも個人の力は大きくなり、、インターネット環境は大きな変化を遂げました。今日の企業が抱える課題は、Web 2.0のテクノロジーとサービスをユーザーの作業環境の基本構造に組み込むことです。 Oracle WebCenter Servicesは、Web 2.0の水平型サービス・セットを提供することにより、アプリケーション機能の拡張とユーザー・エクスペリエンスの向上を実現します。こうしたWeb2.0サービスにより、企業は、従業員のクリティカル・シンキングを活用する手段を得られるため、プロセスを改善し、企業の情報(アプリケーションとコンテンツ)を、組織にとってより価値あるものにできます。

Oracle Portalを使用しているユーザーは、こうした新しいWeb 2.0サービスや、さらにはソーシャル・ネットワーキング・サービスを、Oracle WebCenter Suiteなしで使用できるようになります。 新しいサービスは、Oracle Application Server 11gリリースの一部として発表される予定です。

Content Management and Integration

非構造化("ドキュメント・ベース"の)情報は、企業の知的資産全体における重要なコンポーネントです。このコンテンツをナレッジ・ワーカーの日常タスクに統合することが、Oracle WebCenter Suiteの最大の目標です。

Secure Search

日常業務の遂行に必要な情報、コンテンツ、または人員を検索する作業には、何時間もかかる場合があります。こうした時間の浪費をなくすには、アプリケーションにおいて、トランザクション・フローのコンテキスト内に明確な関連資料を直接配置する必要があります。しかし、予測不可能な非定型の要件は常に発生します。 このような要件を満たすため、WebCenterにはOracle Secure Enterprise Search(Oracle SES)が含まれています。Oracle SESはクローラ・ベースのサービスであり、各種ファイル形式で保存された多数のソース、構造化データ、非構造化データを、索引を使用するか、またはリアルタイムで検索します。

Communication

Web 2.0は、Webをユーザー主体のインタラクション環境へと変換しています。他者との協業は、今日のナレッジ・ワーカーの多くにとっての重要事項です。現在のタスクに関連する適切な人員を探して連絡することによって、現在の作業環境に多く存在する非効率性を排除できます。この目的を達成するため、Oracle WebCenterには人々をつなげてコミュニケーションを促進する次のツールが含まれています。

Instant Messaging
Oracle Presence ServerのコンポーネントであるOracle Communicatorは、エンドユーザーに便利で直感的なインタフェースを提供するSIPクライアントであり、Oracle Presence Serverベースのマルチメディア・サービスへのアクセスを実現します。エンドユーザーは、単一インタフェースから電話、ビデオ・コール、インスタント・メッセージ、ファイルなどを簡単に送受信でき、設定されたボイスメール・システムから通知を受け取ることもできます。

Discussions

スレッド・ディスカッションは、制度化された知識を取得するために最適なツールです。オラクルのスレッド・ディスカッション・サービスは、オープン・アーキテクチャと標準に基づいたフル機能セットを提供しており、従来のポスト/レスポンス・スタイルのコラボレーティブ・コミュニケーションをサポートします。ユーザーは、既成の豊富な機能一式を使用することで、プラグ・アンド・プレイの柔軟性を得ることができます。また、特定の要件を満たすためにサービスをカスタマイズすることもできます。

Wiki

インタラクティブWebに対する満足度が高まると、ネットワーク上で直接コンテンツを公開し、共有したいという欲求も出てきます。 Wikiはこうした分野における事実上の業界標準になっており、今後すぐに現代の作業環境における必須コンポーネントになるでしょう。オラクルのWikiサービスは、コラボレーティブ・コミュニケーションでの使用を目的とした、シンプルなコンテンツ管理システムです。このサービスは、簡単なユースケースから高度なユースケースまで、簡単な設定によりさまざまなアプリケーションで使用できます。
※ Oracle WebCenter Wiki 10.1.3は日本語環境での利用はサポートされていません。