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Enterprise Architecture
Alex Toussaint著
2007年7月11日(翻訳記事2007年12月20日)
BEA AquaLogic BPM Suite 6.0(ALBPM)が2007年7月にリリースされる予定(訳注:日本では8月21日に出荷開始)です。AquaLogic BPMではバージョン5.5より、ユーザはAquaLogic Service Bus(ALSB)を統合して使用できるようになっています。この記事では、ALBPMとALSBの間の連携を最適化し、より迅速、シームレス、かつ透過 的な統合を可能にする新機能の概要を紹介します。
新たに登場するBEA AquaLogic BPM Suite 6.0には、ビジネス効率と企業の拡張性を向上させる新機能がいくつか搭載されています。すべての新機能が記載されたリストは、来月の製品発売までに公開 される予定です。以下に、主なポイントをいくつかまとめてみました。
この記事では、主にAquaLogic Service Busとの統合作業について説明します。この統合には、以下の3つの目標がありました。
これらの目標を達成することで、統合による製品間の極めてシームレスな連携が可能になります。バスのインテリジェントなルーティングおよび管理をビジネスプロセス機能とシームレスに組み合わせる機能は、サービスのオーケストレーションに不可欠です(図1を参照)。
図1. Eclipseベースの新しいAquaLogic BPM Studio
ここからは、こうした改善点を実際の例に沿って説明します。
AquaLogic BPM 6.0では、図2に示すように、ユーザはAquaLogic Service Bus 2.6のあらゆるインスタンスに簡単に接続できます。この製品には、2つの製品を瞬時に相互接続させることが可能な新しいIntrospectorウィ ザードが用意されています。ユーザはわずか数回のクリックでバスとの接続を確立し、すべてのプロキシサービスにアクセスすることができます。
図2. AquaLogic Service BusのIntrospectorウィザード
バスのコンソールにログインして利用可能なすべてのサービスのリストを取得する必要はなくなりました。また、頭を悩ませながらWSDLファイルを操 作したり、特定のサービスのURLについて推測を試みたりする必要もありません。図3に示すように、AquaLogic BPM Studio環境から直接すべてのサービスを利用できます。
図3. ユーザはすべてのプロジェクトと利用可能なサービスを参照可能
サービスを選択すると、そのサービスはALBPMのカタログに追加されます。その後は、そのサービスが必要とする可能性のあるどのビジネスプロセス からでも、簡単にそのサービスを使用できます。図4は、ALSB 2.6に同梱されているサンプルプロジェクトのLoanGatewayサービスをビジネスプロセスから呼び出す方法を示したものです。
図4. 内部監視されたサービスをALBPMから簡単に呼び出すことが可能
一方、ビジネスプロセスを作成したら、それを直ちにサービスとして公開し、バスに登録することができます。図5aに示すように、これもAquaLogic BPM Studioから直接実行することができます。
図5a. AquaLogic BPM StudioからAquaLogic Service Busに直接ビジネスプロセスを登録 - 開発時
また、図5bに示すように、実行時のAquaLogic Process Administratorから登録することもできます。
図5b. AquaLogic BPM Process AdministratorからAquaLogic Service Busにビジネスプロセスを登録 - 実行時
AquaLogic Service Busに登録されたプロセスは、図6に示すように、プロジェクトエクスプローラに表示されるようになります。新しく公開されたサービスは別のユーザも使用 することができます。この場合も、主な目標はALSBとやり取りするサービスをALBPMから容易に取得できるようにすることでした。WSDLの管理に必 要なすべてのインフラストラクチャの動作および必要とされるすべての登録プロセスが自動化されているため、ユーザは解決しようとしているビジネス上の課題 に専念することができます。
図6. ALBPMから新規登録されたサービスはALSBに表示される
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