【TRY! ORACLE MASTER】Bronze DBA11g 編
(第8回 インストールと管理ツール)

みなさん、こんにちは。TRY! ORACLE MASTER シリーズ第8回です。今回は「インストール」と「管理ツール」からの出題です。

問題(15)

Oracle Universal Installer(OUI)で提供されている機能を3つ選択してください。

  1. マシンにインストールされているOracleソフトウェアの表示
  2. Oracleソフトウェアのインストール
  3. Oracleデータベースのアップグレード
  4. Oracleソフトウェアのアンインストール


 

正解は1. 2. 4. です。

ORACLE MASTERの勉強をしてきて、Oracleをインストールしてみようかな、という方もいらっしゃることでしょう。インストールするには、Oracle Universal Installer(OUI)を使用します。アンインストールするときもOUIです。インストール済みか確認したいときもOUI。OUIを起動すると、既 にそのマシンにインストール済みのOracleソフトウェアを表示することができます。

なお、Oracleデータベースのアップグレードは、Database Upgrade Assisstantというツールで行います。OUIでは行えません。

OUIはGUIのツールなので、初めての方でも馴染みやすいですよ。また、インストールするときに、併せてデータベースを作成することもできます。是非、机上での勉強だけでなく、実機で試せる環境を用意してみてください。



さて、Oracleをインストールし、データベースも作成したとします。次にそのデータベースを管理していくことになります。では管理のためのツール、Oracle Enterprise Manager Database Controlについて見ていきましょう。

問題(16)

Oracle Enterprise Manager Database Controlにアクセスしたり、クライアント・ブラウザからデータベースに接続するために必要な作業を2つ選択してください。

  1. 対象となるデータベースを起動しておく。
  2. クライアント・マシン上のtnsnames.oraファイルに接続先データベースのエントリを作成しておく。
  3. dbconsoleプロセスをデータベース・サーバー上で開始しておく。
  4. リスナー・サービスをデータベース・サーバー上で開始しておく。
  5. アーカイバ・プロセスをデータベース・サーバー上で開始しておく。


回答と解説:

正解は、3. 4. です。

クライアントのブラウザからアクセスできるOracle Enterprise Manager Database Controlは、10gからの機能です。9iまでのEnterprise Managerとは仕組みも機能も見た目も全く別ものです。

さて、Oracle Enterprise Manager Database Controlにアクセスするには、dbconsoleプロセスとリスナー・サービスが開始している必要があります。

対象となるデータベースそのものは、停止していても構いません。Oracle Enterprise Manager Database Controlから起動も停止もできるからです。

アーカイバ・プロセスというのは、データベースがアーカイブ・ログ・モードのときに必要なプロセスですが、Oracle Enterprise Manager Database Controlにアクセスするには、アーカイブ・ログ・モードでなくても構いません。

ブラウザさえあれば、クライアント・マシンからOracle Enterprise Manager Database Controlにアクセスできます。tnsnames.oraというファイルはクライアント側のネットワーク設定のためのファイルですが、Oracle Enterprise Manager Database Controlにアクセスするには構成されていなくて構いません。



今回は如何でしたでしょうか?
さて、次回は「インスタンスの管理」と「データベース記憶域構造の管理」です。お楽しみに!