既存のビジネス・アプリケーション間の連携を取るために、従来はそれぞれのシステム間のインターフェースとなる連携プログラムを個別に作りこんでいく手法が取られます。

アプリケーション間の連携を行うために、一般的には、連携プログラムを使用します。連携プログラムは、一連のプロセスをアプリケーションから別のアプリケーションへと整合性を保ちながら処理しますが、このようなプログラムを開発するには、繊細で厳密な基本設計と実装が不可欠です。これは技術的に非常に難しい作業で、この問題を解決するには高度なスキルをもった人材と、異なる部門間のコミュニケーション調整の時間も含めて膨大な開発期間が必要となります。これは、とりもなおさずコストの増大を意味します。さらに、必要に応じてアプリケーション間の連携を増やすことで、企業システム全体が複雑化してしまうと、システム全体の信頼性や品質の低下を招くばかりか、将来のシステム拡張に向けた柔軟性を失ってしまうおそれも生じます。さまざまな意味から、従来の手法では、既存のアプリケーションの連携は難しいと言わざるを得ません。


