【TRY! ORACLE MASTER】Bronze DBA11g 編
(第11回 バックアップ・リカバリの実行とデータベースの監視)

みなさん、こんにちは。TRY! ORACLE MASTER シリーズ第11回、Bronze DBA編の最終回です。「バックアップ・リカバリの実行」と「データベースの監視とアドバイザの使用」から出題します。

問題(21)

非一貫性バックアップについての説明で、正しいものを3つ選択してください。

  1. データ・ファイルに適用されていない変更が、オンラインREDOログおよびアーカイブREDOに含まれている可能性がある
  2. データベースがオープンしている間に作成できる
  3. バックアップをリストアした後に、メディア・リカバリを実行する必要がある
  4. バックアップをリストアした直後に、データベースをオープンできる

 

 


 

解答と解説:

正解は1. 2. 3. です。

非一貫性バックアップは、データベースを停止せずに実行することができます。いわゆる、ホット・バックアップです。

対して、データベースを正常に(Abort以外で)停止した状態で実行したバックアップは、一貫性バックアップとなります。

非一貫性バックアップでは、データ・ファイルに適用されていない変更が、オンラインREDOログおよびアーカイブREDOに含まれている可能性があ ります。万が一の障害で、バックアップをリストアした場合、非一貫性バックアップの場合はメディア・リカバリを実行する必要があります。メディア・リカバ リでは、アーカイブREDOやオンラインREDOに含まれる変更がデータファイルに適用されます。このように、非一貫性バックアップではアーカイブ REDOやオンラインREDOが必要になるので、アーカイブ・ログ・モードになっていないと、非一貫性バックアップを実行できません。


 
次は、「データベースの監視とアドバイザの使用」からの出題です。
 

 

問題(22)

パフォーマンス問題の診断の説明として、正しいのは次のうちどれですか。

  1. AWRは格納された収集データを分析する。
  2. AWRは定期的に収集されるデータベースの状態を格納する。
  3. ADDMは定期的に収集されるデータベースの状態を格納する。
  4. ADDMは格納された収集データを分析する。
 
 

 

解答と解説:

正解は、2. 4. です。

10g以降のOracleサーバーでは、データベース状態とワークロードに関する情報が定期的に収集されます。収集された情報(スナップショットと 呼びます)は、SYSAUX表領域に存在する自動ワークロード・リポジトリ(Automatic Workload Repository, AWR)に格納されます。以前のバージョンでは、データベース管理者がSTATSPACKパッケージを使用してスナップショットを手動で取得し、データ ベースのチューニング、予防的措置に役立てていました。それが自動化されたというわけです。

Automatic Database Diagnostics Monitor(ADDM)は、AWRに格納されたデータを調査し、予防的観点から分析を行う機能です。ADDMは全体的な観点からアドバイスを出しま す。発行しているSQLに問題があるような場合は、SQLチューニングアドバイザを使って更にチューニングするようADDMからアドバイスされます。



今回は如何でしたでしょうか?
さて、Bronze DBA編はこれで卒業です。次回からはSilver編を勉強していきます。お楽しみに!