【TRY! ORACLE MASTER】Silver DBA11g 編
(第12回 DB作成)

みなさん、こんにちは。TRY! ORACLE MASTER シリーズ第12回。Bronzeを卒業し、今回からSilver編となります。Silverの試験内容はBronze DBAの延長、Bronze DBAの内容を深掘りしていく感じです。Bronze DBAまでで終わりにしてしまっては勿体ないですよ。さて、今回は「データベースの作成」から出題します。

問題(23)

データベース作成後、変更できないものを選択してください。

  1. データベースのキャラクタセット
  2. データベースを起動・停止するユーザーの認証方式
  3. データ・ファイル数
  4. 標準ブロック・サイズ

 

 


 

解答と解説:

正解は4. です。

標準ブロック・サイズはデータベース作成時のdb_block_sizeパラメータで設定しますが、一旦作成してしまうと変更することはできません。SYSTEM表領域のブロック・サイズは標準ブロック・サイズなので、一旦作成してしまうと変更できないのです。

データベースのキャラクタセットの変更には制限があります。たとえば、US7ASCIIと指定して作成したデータベースを、UTF8へ変更すること は可能です。UTF8はUS7ASCIIのスーパーセットだからです。しかし、その逆、UTF8で作成したデータベースをUS7ASCIIに変更すること はできません。

データベースを起動・停止するユーザー、SYSDBAとかSYSOPERですね。その認証方式は変更できます。たとえばパスワード・ファイルが破損 したときに、一旦、パスワード・ファイルを使わない認証方式に切り替えて、パスワード・ファイルを作成し直す、といったことが可能です。

データ・ファイル数の上限やログ・ファイル数の上限も変更できます。これらは制御ファイルのサイズに影響がありますので、これらを変更するときは、制御ファイルを再作成することになります。


 
起動・停止するユーザー、データ・ファイル数、ブロック・サイズ、どれもBronze DBAで出てきたキーワードですね。次は、「データベースの制御」からの出題です。
 

 

問題(24)

停電によってデータベース・インスタンスが異常終了してしまいました。アラート・ログ・ファイルを確認後、インスタンスを再起動しました。この状況において正しい説明は次のうちどれですか。

  1. SMONがインスタンス・リカバリを実行する。
  2. PMONがインスタンス・リカバリの実行を促すメッセージを出力する。
  3. CKPTがインスタンス・リカバリを実行する。
  4. ADDMがコミットされていない変更をロールバックする。
 
 

 

解答と解説:

正解は、1. です。

ABORTモードでの停止、またはインスタンス障害発生時には、データベースのクローズ、ディスマウントを行わずにインスタンスを停止してしまうの で、データベースは一貫性のない状態となっています。しかし、次回起動時に自動的にSMONによってインスタンス・リカバリが実行され一貫性のある状態と なります。

PMONは、ユーザー・プロセスが失敗した場合に、プロセス・クリーンアップを実行します。

CKPTは、チェックポイントのタイミングでDBWRに信号を送り、データベースのすべてのデータ・ファイルおよび制御ファイルを更新して、最新のチェックポイントを示します。

ADDM(Automatic Database Diagnostic Monitor)はアドバイス機能でしたね。



如何でしたでしょうか?
さて、次回は「記憶域の構造」と「ユーザーの管理です」。お楽しみに!



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