【TRY! ORACLE MASTER】Silver DBA11g 編
(第13回 記憶域構造)

みなさん、こんにちは。TRY! ORACLE MASTER シリーズ第13回。ORACLE MASTERの勉強は順調に進んでいますか?さて、今回は「記憶域構造」と「ユーザー管理」から出題します。

問題(25)

表領域に関する説明として正しいのはどれですか。

  1. 複数の異なるデータベースに属することができる
  2. 常に書込み可能なステータスである
  3. 常に1つのオペレーティング・システム・ファイルから構成される
  4. Oracle Server起動中にオンライン、オフラインに切り替えることができる

 

 


 

解答と解説:

正解は4. です。

表領域は一つのデータベースに属します。複数の異なるデータベースに属することはできません。なお、Oracle以外のDBMS(DataBase Management System)も経験されている方は、データベースという用語が意味するところがDBMSによって異なりますので気をつけてください。

表領域は常に書込み可能なステータスとは限りません。オフラインというアクセス不可能なステータスもありますし、読取り専用表領域といって、Read Onlyなステータスに変えることもできます。

表領域は複数のOSファイルから構成することもできます。

表領域は、その表領域毎にオンライン、オフライン切り替えることができます。どういうときにオフラインにすると思いますか?

 

 

Server稼働中に、ある表領域のデータファイルをメンテナンスしたい、といったようなときにその表領域をオフラインにします。もちろんオフラインになっている表領域のデータにはアクセスできませんが、それ以外のオンラインの表領域のデータには普通にアクセスできます。


 
この問題自体は簡単だったかもしれませんが、実際の運用では「記憶域構造」の管理は非常に重要ですので、しっかりと押さえておきましょう。
次は、「ユーザーの管理」からの出題です。
 

 

問題(26)

プロファイルに関する説明として正しいものはどれですか。3つ選択してください。

  1. 管理者はDEFAULTプロファイルを変更できる
  2. 管理者はDEFAULTプロファイルを削除できる
  3. リソース使用率の制御に使用できる
  4. パスワードの有効期限を制御できる
  5. UNDOの使用量を制御できる
  6. 表領域の割当て制限を管理できる
 
 

 

解答と解説:

正解は、1. 3. 4. です。

ユーザーのプロファイルからの出題です。

管理者はDEFAULTプロファイルの設定を変更できます。しかしDEFAULTプロファイルを削除することはできません。

プロファイルはリソース使用の制御に使用できます。たとえばSESSIONS_PER_USER(ユーザー毎のセッション数)やCONNECT_TIME(接続時間)など。しかし、UNDOの使用量はプロファイルでは制御できません。

パスワードの規則を設定するのに使うのもプロファイルでした。パスワードの有効期限、何回連続入力を間違えるとロックするか、そのロック期間、パスワードの複雑さの規則など。

表領域の割当て制限はプロファイルではなく、ユーザーのクォータです。



プロファイルは馴染みが薄かったかも知れませんが、特にパスワードの制御まわりはシステムのセキュリティにも関連するところですので、しっかり押さえておいてください。
 
今回は如何でしたでしょうか?
さて、次回は「データの管理」です。お楽しみに!



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