【TRY! ORACLE MASTER】Silver DBA11g 編
(第16回 パフォーマンスの監視)

みなさん、こんにちは。TRY! ORACLE MASTER シリーズ第16回。ORACLE MASTERの勉強は順調に進んでいますか?さて、今回は「共有サーバー」と「パフォーマンスの監視」から出題します。

問題(30)

共有サーバー・アーキテクチャを使用した場合、要求を処理するために次のタスクが実行されます。

a. 応答がディスパッチャによってユーザーに戻される。
b. ディスパッチャによって、応答が応答キューから取り出される。
c. ユーザー・プロセスによって、要求がディスパッチャに送信される。
d. 共有サーバー・プロセスによって、応答がコール側ディスパッチャの応答キューに格納される。
e. ディスパッチャによって要求がSGA内の要求キューに格納される。
f. 共有サーバー・プロセスによって、要求が要求キューから取り出され、処理される。

これらのタスクが処理される方法として正しい順序はどれですか。


1. e-c-f-d-b-a
2. c-e-f-d-b-a
3. c-e-d-f-b-a
4. c-f-e-d-b-a
5. c-e-f-d-a-b

 

 


 

解答と解説:

正解は 2. です。

共有サーバー・アーキテクチャでは、処理を行うサーバープロセスを共有します。そのため、ユーザープロセスから直接要求を受け取ったり、ユーザープロセスに結果を返すのはディスパッチャが行います。

正しい順序は以下の通りです。

1. ユーザー・プロセスによって、要求がディスパッチャに送信される。
2. ディスパッチャによって要求がSGA内の要求キューに格納される。
3. 共有サーバー・プロセスによって、要求が要求キューから取り出され、処理される。
4. 共有サーバー・プロセスによって、応答がコール側ディスパッチャの応答キューに格納される。
5. ディスパッチャによって、応答が応答キューから取り出される。
6. 応答がディスパッチャによってユーザーに戻される。

 


 次は、「パフォーマンスの監視」からの出題です。
 

 

問題(31)

オプティマイザ統計に関する記述で、正しいのものはどれですか。

1. オプティマイザ統計はデータ・ディクショナリに格納される
2. オプティマイザ統計はDBMS_STATISTICSパッケージを使用して収集する
3. オプティマイザ統計を参照することはできない
4. オプティマイザ統計はデータベース管理者が手動で収集する必要がある
5. オプティマイザ統計は1度収集した後はリアルタイムで更新される

 
 

 

解答と解説:

正解は、1. です。

オプティマイザ統計は、オプティマイザが実行計画を適切に選択できるようにするために自動で収集されるものです。表であれば、表の行数、使用してい るブロック数といった情報です。従来はこのオプティマイザ統計をデータベース管理者が手動で収集する必要がありましたが、10g 以降ではスケジューラージョブにより自動で行われるようになりました。

オプティマイザ統計はデータ・ディクショナリに格納され、DBA_TABLES等で参照できます。オプティマイザ統計を手動で収集する場合は、 DBMS_STATSパッケージを使用します。オプティマイザ統計はリアルタイムで更新されるわけではありません。デフォルトの設定の場合は、1日1回収 集されます。



 
今回は如何でしたでしょうか?
さて、次回のテーマは「予防的メンテナンス」です。お楽しみに!



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