【TRY! ORACLE MASTER】Silver DBA11g 編
(第17回 データベース・メンテナンス)

みなさん、こんにちは。TRY! ORACLE MASTER シリーズ第17回。ORACLE MASTERの勉強は順調に進んでいますか?さて、今回は「データベース・メンテナンス」と「UNDO管理」から出題します。

問題(32)

本番データベースの重要な表領域の使用率が85%に達したら通知を受けるようにしたいと考えています。どの方法を選びますか。

  1. DBMS_JOBパッケージを使用し表領域の使用率をチェックするジョブを作成する
  2. Oracle Enterprise Manager Database Controlで、表領域の警告しきい値を定義する
  3. 表領域の使用率が85%に達したら起動するトリガーを作成する
  4. ALTER TABLESPACE ~ THRESHOLD文で警告しきい値を定義する
  5. 表領域の使用率をチェックするファンクションを作成する

 

 


 

解答と解説:

正解は 2. です。

Oracle Database11gでは、多くのメトリックにしきい値を設定し、このしきい値を超えた場合にアラートという形式で通知を受けることができます。アラー トはDatabase Controlのhomeホーム・ページ、またはオプションで電子メールで確認できます。このメトリックしきい値の機能を活用することにより、トラブルを 未然に防ぐ運用に繋がります。

表領域のしきい値はDatabase Controlの「表領域」ページより設定することができます。ALTER TABLESPACE文などで設定することはできません。

 


 次は、「UNDO管理」からの出題です。
 

 

問題(33)

UNDO表領域に関する記述で正しくないのはどれですか。3つ選択してください。

  1. OPEN状態でリカバリできる
  2. ユーザー表を格納できる
  3. MOUNT状態でリカバリできる
  4. 複数のUNDO表領域を作成できる
  5. 複数のUNDO表領域をアクティブにできる
  6. UNDOセグメントを格納できる
 
 

 

解答と解説:

正解は、1. 2. 5.です。

UNDO表領域の特徴は次のとおりです。

  • UNDOセグメント専用。
  • 障害時、OPEN状態ではリカバリできない(MOUNT状態にてリカバリする)。
  • UNDO表領域を複数作成することができるが、アクティブにできるのはインスタンスに1つのみ。UNDO表領域をメンテナンスや移動するときに同時に複数存在できる、というわけです。

     
今回は如何でしたでしょうか?
さて、次回のテーマは「バックアップ・リカバリ」です。お楽しみに!



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