Oracle OpenWorldオープニング基調講演

ラリー・エリソンの基調講演でOracle OpenWorldが開幕

ジョン・ソート


ラリー・エリソン、設計目標を語り、新しいクラウド・サービスを発表



Oracle OpenWorldで設計目標と新しいクラウド・サービスを発表したラリー・エリソン

オラクルの取締役会経営執行役会長 兼 CTOであるラリー・エリソンは、サンフランシスコでおこなわれたOracle OpenWorld 2015カンファレンスの開幕にあたり、熱狂的な聴衆に向けて、クラウド・コンピューティングへの移行は「コンピューティングにおける世代交代であり、パーソナル・コンピューティングへのシフトに匹敵する重大な出来事だ」と語った。さらに、同社が熱心なクラウド実装の取組みを通じて顧客を支援するうえでの6つの設計目標を挙げ、「一連の目標と一連の実績はまったく別物だ」とすぐさま指摘した。

設計目標

  • 安価:クラウド・インフラ・サービスによって価格競争力を得るだけでなく、クラウド業務を可能なかぎり自動化することで顧客を支援
  • 信頼性:「単一障害点があってはならない。それどころか、障害が発生することは絶対に許されない」(エリソン)
  • パフォーマンス:「実行スピードが速ければ速いほど、少ないリソースで処理を終わらせることができる」
  • 標準ベースの設計:オンプレミスからクラウドへのアプリケーションの移行(lift and shift)がきわめて容易に
  • 完全な互換性:オンプレミス・テクノロジーとオラクルのクラウド・サービスに互換性を持たせる
  • 「常に有効な」セキュリティ:データベース・レベルと半導体レベルの両方でセキュリティを確保。企業における優先順位としては「セキュリティを最優先に考える」(エリソン)

新しいサービスと機能

同社のクラウド開発の進捗を裏づける証拠として、エリソンは次のような新しいサービスと機能を発表した。

  • Manufacturing/Supply Chain Cloud Service
  • オラクルのCustomer Experience Cloud Serviceの一部となるE-Commerce機能
  • Oracle Database 12cリリース2 - 拡張されたマルチテナント機能などを搭載
  • Oracle Application Builder - オラクルの新しいコンシューマライクなクラウド・ユーザー・インタフェース(UI)をサポートする新しいツール
  • ジャストインタイムの統合型学習システム
  • Oracle Exadata Cloud Service - Oracle Exadata In-Memory and In-Flash Databaseが付属
  • マルチテナントのJavaサーバーとフォルトトレラントなJavaサーバー
  • Oracle Big Data Preparation Cloud Service、Oracle Data Visualization Cloud Service、Oracle Big Data Discovery

Larry Ellison

オラクル取締役会経営執行役会長 兼 CTOの基調講演でOracle OpenWorld 2015が開幕

オラクルは、Microsoftを除けば、クラウド・サービスの3つの分野であるSaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、IaaS(Infractructure as a Service)のすべてを提供する唯一のエンタープライズ・ベンダーである、とエリソンは述べている。今後10年から20年かけてオンプレミス・システムからパブリック・クラウドへの移行が徐々に進むとエリソンは予想するが、こうした移行にも対応する完全なクラウド環境を顧客に提供するためには、この3つのサービスがすべて必要となる。「我が社が現在の姿をとるに至ったのはこのような考え方による」とエリソンは語る。そして、これはオラクルが今後目指していく方向でもある。


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オラクルの将来の計画、期待、信念、意図に関する本記事内の記述は「将来に関する記述」であり、重大なリスクや不確実性が生じる可能性があります。こうした記述はオラクルの現在の期待と仮定に基づいており、その一部はオラクルの制御できる範囲を超えています。本記事内の情報はすべて、2015年10月25日時点で最新であり、オラクルは新しい情報や将来の出来事を踏まえて記述を更新する義務を負いません。


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