自動データ最適化、Flashback Data Archive、データベース内アーカイブで実現するILM


情報ライフサイクル管理(ILM)は、情報をその実用寿命の全体を通して効果的に管理するためのポリシーの適用を実践したものです。ILMには、ライフサイクル管理の開始から終了まで"順番に進んでいく"フェーズのすべてが含まれています。ILMでは、もっとも適切で費用対効果に優れたITインフラストラク チャを実現するために、ポリシー、プロセス、プラクティス、ツールを使用して、情報が生成されて最終的に廃棄されるまでその情報のビジネス価値を調整して いきます。自動データ最適化(ADO)によってポリシーを作成し、それらのポリシーに基づいてアクションを自動化することで、独自のILM戦略を実装して、ヒート・マップが収集する表の使用統計情報を活用できます。Flashback Data Archiveによって、表の利用期間全体で、トランザクションの変更を追跡し、保存できます。そのため、レコード・ストレージ・ポリシーへの準拠や監査レポートに非常に役立ちます。アプリケーションでデータベース内アーカイブを利用するユーザーは、個別の行ごとにアーカイブの状態を設定できます。archived(アーカイブ済み)というマークが付いている行は、そこから移動することはありませんが、表示されなくなります(アーカイブされたデータの表示が有効になっているセッションを除く)。

ヒート・マップと自動データ最適化


ヒート・マップは、システムによって生成されたブロック・レベルおよびセグメント・レベルのデータ使用統計情報を収集し、保存します。この情報は、ストレージ・コストの削減、パフォーマンスの向上、およびデータベース記憶域の最適化に必要なデータの圧縮と表の移動を自動化するためのものです。ヒート・マップを自動データ最適化と併用すると、データの実際の使用状況に基づいて圧縮とストレージの階層化ポリシーを自動的に定義して実行できます。セグメント・レベルのヒート・マップは、表およびパーティションに対して最後に実行された変更とアクセスの時刻を追跡します。行レベルのヒート・マップは、各行の修正時刻を追跡します(ブロック・レベルまで集計)。収集された統計情報は、圧縮ポリシーとストレージ・ポリシーの定義に使用され、それらのポリシーはデータのライフサイクル全体で自動的に維持されます。ヒート・マップは、システム・タスクのために実行される内部アクセスを無視するので、統計情報の収集およびDDLや表の再定義は自動的に除外されます。ADOの操作はすべてバックグラウンドで自動的に実行されるので、ユーザーの介入は必要ありません。

Flashback Data Archive


Flashback Data Archive(FDA)は、本番データベースの変更を追跡するメカニズムを備えています。このメカニズムはセキュアで、効率がよく、使いやすく、アプリケーション側から特に意識することなく利用できます。FDAを使用する組織は、履歴データのキャプチャを数分で構成でき、一元管理され、シームレスに問合せへの対応が可能な履歴データ・ストアを作成できます。Flashback Data Archive以前に行われていたアプローチの1つは、アプリケーション・レベルで履歴データをキャプチャし、管理することでした。Flashback Data Archiveは、1つまたは複数の表領域、または表領域の部分で構成されます。Flashback Data Archiveには保存期間が設定されます。Flashback Data Archiveでアーカイブされたデータは、Flashback Data Archiveの作成時に指定された保存期間にわたり保存されます。Flashback Data Archiveを他のFlashback機能と同じように使用して、過去の時点(または期間)のデータを表示したりリストアしたりできます。

データベース内アーカイブ


アプリケーションでデータベース内アーカイブを利用するユーザーは、個別の行ごとにアーカイブの状態を設定できます。archived(アーカイブ済み)というマークが付いている行は、そこから移動することはありませんが、表示されなくなります(アーカイブされたデータの表示が有効になっているセッションを除く)。データベース内アーカイブを有効にすると、システムによって生成された非表示列が追加されます。デフォルトでは、この列には値'0'が入力され、アプリケーションからその列が見えるようになります(これらの列はアクティブで、標準的な問合せで表示できます)。アプリケーションから行が見えないようにするには、システムによって生成された非表示列に値'1'を入力します。これで、それらのレコードがアプリケーションで非表示になります。データベース内アーカイブでは、表に追加された非表示列を利用して、各行の表示/非表示を指定します。そうすると、すべての問合せとDMLで、対象を表示列のみに限定するための条件が注入されます。

結論


ヒート・マップと自動データ最適化によって、Oracle DatabaseはILMの実装に理想的なプラットフォームとなっています。管理のために専用のデータ・ストアを用意する必要はありません。それぞれが、どんなハードウェアからも独立して動作し、パフォーマンスの有効性は実証済みです。ヒート・マップと自動データ最適化によって、データの圧縮と移動の自動管理が全体として柔軟になるため、データ使用とデータ保存に関する要件が変わっても、組織が簡単に適応できるようになります。Flashback Data Archiveにより、一元管理され、シームレスに問合せへの対応が可能な履歴データ・ストアを作成できます。また、アプリケーションでデータベース内アーカイブを利用するユーザーは、個別の行ごとにアーカイブの状態を設定できます。これらの機能はすべて、組織における情報ライフサイクル管理戦略の発展に役立ちます。


おもな利点

  • ヒート・マップは、変更およびアクセスを行レベルとセグメント・レベルで自動的に追跡します。
  • ADOは、ヒート・マップによって収集された情報に基づくユーザー定義ポリシーに従って、データの移動と圧縮を自動的に行います。
  • ADOにより、ストレージ階層化と圧縮階層化を自動で実行できます。
  • Flashback Data Archiveによって、表の利用期間全体で、トランザクションの変更点をセキュアに追跡し、保存できます。
  • データベース内アーカイブでは、行がインプレースでアーカイブされます。archived(アーカイブ済み)というマークが付いている行は、そこから移動することはありませんが、表示されなくなります(アーカイブされたデータの表示が有効になっているセッションを除く)。

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