Oracle APEX Application Development(APEX Service)は、Oracle Cloud InfrastructureのOracle Autonomous Databaseで最新のデータドリブン・アプリケーションを構築および導入するための、事前構成済みでフルマネージドのセキュアなローコード・アプリケーション開発プラットフォームです。
Oracle APEX Serviceを使用すると、プロやアマチュアの開発者は、従来のコーディングや膨大なWebテクノロジーの専門知識がなくても、最新のWebブラウザを使用してあらゆるデバイスで動作する高度なアプリケーションを構築できます。その宣言型でメタデータドリブンのアーキテクチャと強力なパッケージ化されたUIコンポーネントを組み合せることで、アプリケーション開発が大幅に簡素化されます。実際、Pique Solutionsの最近の調査(PDF)によると、開発者はOracle APEX Serviceを使用することで、エンタープライズ・アプリケーションを38倍迅速に構築できる可能性があるとされています。
Oracle APEX Serviceには、さまざまなユース・ケースがあります。
Oracle APEX Serviceは、事業部門のアナリスト、部門開発者、アマチュアのアプリケーション開発者、プロの開発者など、あらゆる種類のユーザーに対して、優れた機能、パフォーマンス、セキュリティを備えた魅力的なアプリケーションを簡単に構築できるようにします。これにより、ユーザーは複雑なコーディング技術ではなく、ビジネス上の問題の解決に集中できます。
Oracle APEX Serviceでは、複数のレイヤーでアプリケーションを開発および導入する複雑さを排除できます。ブラウザベースの直感的なリッチ・グラフィカル・インタフェースに従って、ユーザーはアプリケーションを作成できます。開発者は強力なUIコンポーネントを使用して、限られたコーディング量で高度な機能をアプリケーションに追加できます。Oracle APEX Serviceには、アプリケーションの状態を管理し、ロジックを実行するOracle Autonomous Databaseが含まれています。Oracle Autonomous Databaseは、包括的なデータベース・ライフサイクル管理を実現するため、DBAやDevOpsでデータベースを管理する必要がありません。その結果、シンプルかつ高速なうえにセキュアで軽量な、可用性の高いローコード・プラットフォームが実現します。
Oracle APEXを使用すると、開発者は、オンプレミスやOracle Cloud Infrastructure、Oracle Cloud@Customer、Oracle Dedicated Region Cloud@Customer、サードパーティ・クラウドなど、Oracle Databaseが動作するあらゆる場所でアプリケーションを構築および導入できます。また、Oracle APEXを使用すると、オンプレミス環境とマルチクラウド、ハイブリッド・クラウド、または純粋なクラウド環境間でアプリケーションを簡単に移行できます。Oracle APEX Serviceとは異なる環境でOracle APEXを使用して構築されたアプリケーションは、通常、変更なしで、このサービスで実行できます。
Oracle APEX Serviceは、世界中のOracle Cloud Infrastructureリージョンで広く利用できます。ご使用のリージョンを確認してください。
各Oracle APEX Serviceインスタンスは、フォールト・トレラントで可用性の高いOracle Autonomous Databaseによって事前構成されています。Oracle APEX Serviceを利用することで、アプリケーションのダウンタイムを発生させることなくコンピュート・リソースおよびストレージ・リソースを手動または自動で柔軟にスケーリングし、動的ワークロードのパフォーマンス要件を満たすことができます。Oracle Autonomous Databaseが設定、チューニング、バックアップ、パッチ適用、暗号化、スケーリングなどを行うため、ユーザーはアプリケーションの構築に集中できます。
Oracle APEX Serviceは、きわめて高いコストパフォーマンスを発揮します。エントリーレベルの価格は、2ECPUと20GBのExadataストレージ(31日間連続稼働)で月額122米ドルからとなっています。アプリケーションが時間の経過とともに拡大しても、 Serviceでは従量課金の価格設定とすべて込みの価格設定を利用できるため、サービスのコストを低く抑えることができます。このサービスでは、アプリケーション、ユーザー、開発者、またはワークスペースごとの課金ではないことに注意してください。サービスとの間のデータ転送(イングレスとエグレス)は追加コストなしで含まれています。他のベンダーのローコード・ツールと比較しても、これらの特徴はオラクル独自のものとなっています。また、APEX Serviceの小規模なAlways Freeバージョンは、Oracle Cloud Free Tierで利用可能であり、サービスを無料で手軽に試すことができます。詳細については、価格のページをご覧ください。
Oracle APEXは18か月間サポートされます。Oracle APEX には、Oracle JavaScript Extension Toolkit (JET) を含むいくつかのオープン・ソース・ライブラリが付属します。これらのライブラリーは頻繁に更新され、バグ修正はこれらのライブラリの最新リリースでのみ使用できます。オラクルのAPEXサポートポリシーは、オラクルと業界の標準に合わせて8か月に変更されました。
Oracle APEXは、APEXサービスおよびAutonomous Databaseの一部として、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)でも使用できます。どちらのサービスもオラクルがフルマネージド・サービスとして管理し、APEXの新バージョンはオンプレミスとOCI上に同時に提供されます。お客様は、リリース後90日以内であれば、いつでもAPEXをアップグレードすることができます。この後、Oracle APEXは自動的にアップグレードされます。
その他の詳細およびリリースごとのサポート終了日については、をご参照ください.。
Oracle APEX Serviceは独自のサービスであり、他のローコード・ツールと比較していくつかの利点があります。
オラクルの直感的なCost Estimatorを使用すると、Oracle APEX Serviceのコストを簡単に見積もることができます。Cost Estimateatorのページにアクセスし、「アプリケーション開発」でOracle APEXを追加してください。その後、ECPUとストレージのニーズを調整して、サービスのおおよそのコストを確認できます。APEX Serviceの小規模なAlways Freeバージョンは、Oracle Cloudユーザーが無料で利用できます。
Oracle APEX Serviceは、Oracle Cloud Infrastructureに対してネイティブで動作し、複数の正常性監視機能を備えています。サービス・コンソールの「概要」タブと「アクティビティ」タブに、データベースの使用状況に関する情報が表示されます。また、ページ・ロード時間や上位のアクティブ・アプリケーションなどのAPEX固有の指標は、インスタンス内のAPEXアクティビティに関する詳細を確認するのに役立ちます。
Oracle APEX Serviceは現在、Oracle Net Services(SQL*Net)接続をサポートしておらず、事前構成済みのREST- SQLインタフェースへの直接アクセスはできません。アプリケーションが拡大し、これらの機能が必要な場合、お客様は、APEXが含まれ、SQL*NetおよびREST- SQLをフル・サポートしているOracle Autonomous Transaction Processingへのワンクリック・アップグレードを実行できます。詳細については、サービス・ドキュメントを参照してください。
詳細については、ドキュメント・センターにアクセスしてください。