Alan Zeichick |シニアライター| 2024年10月28日
ビジネス向けソフトウェアと聞いて思い浮かべるのは、Webサイトや在庫管理、会計、人事、顧客データベース、財務管理システムといった重要な基幹業務アプリケーションではないでしょうか。これらはいずれも組織の成功に欠かせないものですが、それだけが全てではありません。
貴社には、スタッフ自身が作成した何百、何千もの小規模なソフトウェアが存在している場合があります。これらは特定の課題を解決したり、戦略的チャンスをとらえたりするために使用されます。カスタムレポート作成ツール、特定プロジェクト向けのデータ取得システム、あるいは将来の大型プロジェクトのための本格的なデモ用アプリケーションなどが挙げられます。かつては、こうした戦術的なアプリケーションは多くの場合、コンピュータサイエンスの学位を持つプロのソフトウェアエンジニアのチームによって作られていました。
しかし、今は必ずしもそうとは限りません。
この10年あまり、いわゆる「ローコード」プラットフォームの登場により、個人の開発者や技術に明るいビジネスパーソンでも、こうした軽量ながら重要なアプリケーションを設計・構築・テスト・展開できるようになりました。さらに、従来の数週間から数か月を要する正式なソフトウェア開発プロセスと比べ、ローコードツールならアイデアを数日で完成したソフトウェアへと変えることが可能です。
ローコードとは、ソフトウェア開発を簡素化した手法です。開発者やスキルを持つビジネスプロフェッショナルは、視覚的なポイント&クリックのインターフェースを使ってアプリケーションを作成できます。多くのローコードの手法では、まず開発者がアプリのユーザーインターフェース設計から始めます。次に、アプリの各種ボタンやフィールド、表示部分の機能を、直感的なプロセスで「結び付け」ます。データベースなど外部アプリケーションとの接続も、ドラッグ&ドロップのインターフェースで設定できます。そして、ボタンひとつでアプリケーションをテストし、関係者によるレビューが可能となります。問題がなければ、さらにボタンを押すだけでアプリをデプロイでき、社内の権限を持つ人物、およびパートナーや顧客が利用できるようになります。
ローコードアプリ開発は、視覚的なユーザーインターフェースとあらかじめ用意されたコネクタやコンポーネントを備えたプラットフォームを利用し、最小限のコーディングでアプリを作成できるソフトウェア開発手法です。初心者であってもコーディングの複雑さを経験したことがあれば、この手法がなぜ人気なのか理解できます。ローコード・プラットフォームを使えば、コンピュータサイエンスの学位がなくても、ビジネスに真のメリットをもたらすアプリケーションを開発できます。
ローコードアプリ開発は複雑なプログラム言語ではなくドラッグ&ドロップツールを活用するため、従来のコーディングに比べて誰でも使いやすく、かつアプリケーションの開発・提供を迅速に行うことができます。
ローコード・プラットフォームとは、直感的なインターフェースを備えたユーザーフレンドリーなシステムであり、初心者の開発者でも機能的かつ安全なアプリケーションを迅速に構築できます。複雑なコードを何百行、何千行と書き、厳密な構文に従う必要がある従来の方法とは異なり、ローコード・プラットフォームを利用することで、開発者はデータベースを含む企業システムへのアクセス、計算や分析の実行、ビジネス目的のための情報の蓄積などができるソフトウェアを容易に構築できます。最新のローコード・プラットフォームは生成AIを活用し、自然言語インターフェースを備えています。そのため、チャットウィンドウで希望するアプリの機能を記述するだけでアプリ開発が可能です。
ローコード・プラットフォームはクラウドに依存することが多く、ドラッグ&ドロップを使用した視覚的な開発者体験を通じて多数のクラウドサービスへアクセスできます。
ローコードのもう一つの重要な点はカスタマイズ性です。完全かつ高機能なアプリも、純粋なビジュアルデザイナーだけで構築できますが、ローコード・プラットフォームではJavaScriptやHTMLなどの言語を用い、カスタムコードを追加することもできます。この柔軟性により、アプリ設計者は商用ソフトウェアパッケージ、オープンソースソフトウェア、自社開発のAPIを含め、ほとんどの外部ソフトウェアシステムと連携することができます。
ローコードの導入をご検討の際は、ぜひOracle APEXをご覧ください。実績あるOracle DatabaseとOracle Cloud Infrastructureの上で稼働するOracle APEXは、85万人以上の開発者に利用されており、安心してお使いいただけます。無料のOracle APEXワークスペースを今すぐお試しください。
主なポイント
「ローコード」と「ノーコード」という用語を混同して使う人やベンダーもいますが、この2つは同じものではありません。ローコードもノーコードも、プラットフォームや完成されたアプリの見た目は似ていて、どちらも視覚的なドラッグ&ドロップのインターフェースでアプリを作成します。ただし、ノーコードプラットフォームはシンプルさを追求して設計されています。ノーコードプラットフォームは複雑なロジックをサポートせず、多数の外部データソースとの連携ができず、大量のトランザクション処理に対応できるスケーラビリティもありません。さらに重要な点として、高度な技術や外部API、JavaScriptなどによるカスタマイズには対応していません。ローコード・プラットフォームは、拡張性が高く、堅牢で信頼性のある業務アプリケーションの構築に適しています。反対に、ノーコードプラットフォームは柔軟性やカスタマイズ性に乏しいという制約があります。一般的に、ノーコードはあらかじめ用意されたテンプレートを利用する必要があり、機能やセキュリティ制御も限定的です。
ローコードとは、主にクラウド上で稼働する専用プラットフォームを活用して業務アプリケーションを構築する手法です。ローコード・プラットフォームは、開発者はもちろん、テクノロジーに強いエンドユーザー(シチズンデベロッパー)がアプリケーションを作成したいときに利用されます。プロのコンピュータサイエンティスト向けの複雑なツールを使う代わりに、ローコード・プラットフォームを使うことで、アプリ画面の作成や必要な機能の追加、データベースなど外部システムとの連携を、視覚的なドラッグ&ドロップ操作で行うことができます。
ローコード開発の特徴は、よく使われる機能を再利用できるビルディングブロックや、データベース・API・他システムと統合するためのコネクタがあらかじめ用意されていること、そして完成したアプリケーションをクラウドやオンプレミスサーバーへ柔軟にデプロイできる点にあります。
ローコード開発が人気の理由は、従来のソフトウェア開発手法と比べて、はるかに速く、簡単にアプリケーションを作成できるためです。ローコードなら、従来は数週間や数か月かかっていたアプリを、一人のユーザー(多くの場合ビジネス部門の担当者、場合によっては開発者)が、わずか数日で作ることができます。これにより、従業員や顧客向けの新しいアプリケーションを素早く提供できるだけでなく、コストも大幅に削減できます。
ローコード・プラットフォームは、複雑さを大幅に抽象化することで、アプリケーション開発の民主化を推進し、企業が新たなビジネスニーズや変化にすばやく対応できるよう支援します。
ローコード開発には、2つの重要な工程があります。まず、ビジネス要件を定め、直感的なビジュアルデザインツールでアプリケーションを構築します。この工程には、アプリのユーザーインターフェースの設計、アプリが持つ機能の指定、データベースや他の業務アプリケーションを含むデータソースへのコネクタ追加などが含まれます。次に、アプリケーションが完成し、期待された業務効果が得られることをテストで確認した後、クラウドや自社のインフラ上で必要とする全員に配布します。
ほとんどのローコード・プラットフォームには、認可されたユーザーだけが利用できるようしっかりとしたセキュリティ対策が組み込まれています。こうした制御はローコード・プラットフォーム自体に備わっている場合もあれば、ローコードアプリケーションが格納されるデータベース内に組み込まれている、より強固なアクセス管理システムを利用する場合もあります。これらのツールで作成されるアプリケーションのセキュリティについては、実績のあるベンダーから堅牢なローコード・プラットフォームを選ぶこと、入力値の検証やセキュアなコーディングの徹底、ツール利用者にセキュリティやデータ保護の重要性について教育することなどが、ベストプラクティスとして挙げられます。
ローコード開発は、ソフトウェア・エンジニア・チームによる大がかりで正式なプロセスを必要とする従来型アプリケーション開発に比べ、多くの利点があります。企業がローコードを導入する主な理由は以下の通りです。
ローコードは多くのアプリケーション開発に最適な選択肢となりますが、プロのソフトウェアエンジニアによる大規模なエンタープライズアプリケーション開発など、従来型の開発手法と比べるとトレードオフも存在します。ローコードのシンプルで標準化されたアプローチが適していないケースもあり、以下のような点を考慮する必要があります。
最もシンプルな場合、ローコード・プラットフォームは「アプリ作成者が利用するビジュアルデザインツール」と「アプリケーションの実行環境」という2つの要素から構成されます。認可されたユーザーは、Webブラウザまたはローカル環境からこれらにアクセスすることができます。
以下は、多くのビジネス向けローコード・プラットフォームに共通する代表的な機能です。すべてのシステムがこれらすべての機能を提供しているわけではありませんが、多くの機能が備わっているほど、お客様のアプリケーションは将来にわたり多様な要件に対応しやすくなります。
ノーコードとローコードのプラットフォームは共通点が多く、どちらもドラッグ&ドロップでアプリを設計できる視覚的な開発環境を提供します。エンドユーザーは、完成したアプリケーションをブラウザやモバイル端末から視覚的に操作できます。
どちらも、プロの開発者だけでなく、ある程度技術に詳しいビジネスユーザーでも利用でき、コンピュータサイエンスの学位は必要ありません。また、両方のツールで外部データソースとの連携が可能ですが、どの程度まで連携可能かはプラットフォームにより大きく異なります。
最大の違いはカスタマイズ性にあります。ノーコード環境は基本的に、JavaScriptやHTMLなど標準言語によるコーディングや、ツールの開発用標準機能を超えたカスタマイズができません。一方、ローコード・プラットフォームでは、こうしたコードの追加や独自カスタマイズが可能です。そのため、開発者が自分のロジックを細かく実装したり、より柔軟なユーザー・エクスペリエンスや独自のシステム連携を実現できる自由度が大きくなります。
これらに対して、「ハイコード(従来型開発)」と呼ばれる伝統的なソフトウェア開発・エンジニアリング手法があります。ソフトウェアエンジニアは、統合開発環境(IDE)などのビジュアルツールも使いますが、基本的にはJavaScript、Java、C++、C#など複雑なプログラミング言語で多くのソースコードを書く必要があります。また、より正式な開発プロセスや高い専門知識・経験が求められます。一部のビジネスアプリケーションでは、依然としてこうした大規模なソフトウェアエンジニアリングが必要ですが、多くのプロジェクトは、ローコード・プラットフォームを採用することでより俊敏に、より速く、低コストで対応できます。
| ローコード | ノーコード | 従来型開発 | |
|---|---|---|---|
| ドラッグ&ドロップのビジュアル開発環境 | 対応 | 対応 | 非対応 |
| JavaScriptやHTML等でのコードカスタマイズ可 | 対応 | 非対応 | 対応 |
| 開発期間 | 通常数日 | 通常数日 | 通常数か月 |
| アプリの作成者 | 1人または小規模チーム | 1人 | 開発チーム |
| 開発コスト | 無料または低コスト | 無料または低コスト | 高コスト |
| 拡張性 | 中程度 | 低い | 高い |
各ローコード・プラットフォームは共通点もありますが、その目的や機能レベルは異なります。最終的な成果物は、貴社が選ぶプラットフォームや開発者のスキルに依存します。一般的に、ローコードを使って以下のようなアプリケーションを構築できます。
ローコード・プラットフォームのユースケースはほぼ無限に存在します。オラクルだけでも85万人以上のお客様がOracle APEX上で2,100万件以上のアプリケーションを開発しています。以下はその例です。
現在、さまざまな機能・特徴を持つローコード・プラットフォームが存在しています。個人利用向けのものもあれば、ビジネス用途重視のプラットフォームもあります。コストも、機能性・利用規模・サポートレベルによって異なります。オープンソース型のプラットフォームもあり、コミュニティサポートが無料のものから、プロフェッショナル向け有償サポートが選べるものまであります。
プラットフォーム選定時の主なステップは以下の通りです。
ローコードアプリ開発は従来のソフトウェアエンジニアリングに比べて圧倒的にスピードが速いものの、ビジネスプロセスとしてしっかりと取り組むべき領域です。組織がローコードアプリ開発を検討する場合、そのプロセスやローコードの設計原則に適応するには時間がかかることがあります。また、カスタムアプリ開発や、ソフトウェアエンジニア以外がコードを書くことあるいは正式な開発チームのプロセス以外での開発に慣れていないステークホルダーの理解と協力が必要になることがあります。以下に、検討すべき主なポイントを挙げます。
企業におけるすべてのソフトウェア開発プロジェクトは、必ずセキュリティが確保されていなければなりません。仮に社員専用のソフトウェアであっても、アクセス制御は必要です。アプリがローコードで作成されたものであろうと、従来型のソフトウェアエンジニアリング技法で作成されたものであろうと、在庫管理システムやお客様データベースなど企業データへアクセス可能な場合は、暗号化と認可を確実に行わなければなりません。貴社が求めるセキュリティ要件をアプリ開発プラットフォームがサポートしていることを確認するだけでなく、アプリ作成者がそのセキュリティ機能を適切に活用していることも同じように重要です。誰かがインターネット上のアクセス可能な場所にプレーンテキストファイルでデータを書き込んでしまい、情報漏洩を招く――そんなことは絶対に避けなければなりません。
セキュリティと密接に関連するものとして、コンプライアンスも同様に極めて重要であり、多くの側面を持っています。社内の機密情報に関するガイドラインがあるだけでなく、政府による規制や、上場企業のIR自粛期間のような業界規制、データ主権、営業秘密、価格設定、契約条件、法的和解、知的財産に関するルールなども該当します。この点において、ローコード開発と従来型ソフトウェアエンジニアリングの間に違いはありません。セキュリティとコンプライアンスに関しては、「最初からすべてを正しく行う」ことが絶対の原則です。
それでも、基幹業務部門でアプリを開発する担当者は、セキュリティやコンプライアンスの規則に詳しくない場合があります。しかし、正直なところ、それは言い訳にはなりません。どんなに目立たない小規模なアプリであっても、アプリを作成する者は、必ずIT部門や法務部門、さらにコンプライアンス・ガバナンス担当部門と相談し、正しい手続きが整備されていること、承認フローが明確であることを確認し、すべてが記録として残るようにしなければなりません。これらのプロセスは手間に感じるかもしれませんが、アプリのセキュリティを徹底することで、自社の評判とビジネスを守ることができます。
世界中には何百万ものローコードアプリケーションが存在します。オラクルによれば、Oracle APEXだけでも2,100万件以上のアプリが開発されています。その中には、ごく小規模なものとして、部門の年次ホリデーパーティーの出欠を集計し、どの従業員が手作りデザートを持参するのか、飲み物を持参するのかを記録するアプリもあります。反対に大規模なものでは、トラクタートレーラーのフリートのリアルタイム位置や稼働状況を可視化するアプリもあります。
以下は、ローコードアプリケーションの主なユースケースです。
ローコードの今後はどうなるのでしょうか。ここ数年の動向を見る限り、ローコード・プラットフォームは、今後もさまざまな方向に、同時に進化していくと考えられます。
連携の強化:ローコード・プラットフォームには、クラウド上の他のデータソースやレガシーなクライアント/サーバーシステムとの連携を支援するツールが、これまで以上に多く搭載されるようになります。
ウィザード機能の強化:現代のローコード・プラットフォームはすでに、テーブルやフィールドの選択プロセスを簡略化するなど、アプリ開発者がAPIやデータベースを理解しやすくする機能を提供しています。これらのツールは今後さらに進化し、AIの活用が進むことで、開発者が「こうしたい」と自然言語で指示するだけで、アプリビルダーがその内容に基づいて機能を自動生成してくれるようになっていくでしょう。
コラボレーション機能の強化:従来のローコード・プラットフォームは、基本的に一人のアプリ開発者向けに設計されていました。しかし現在では、共有ワークスペースやGitHub連携など、チームでの協働を支援するツールを備えるプラットフォームが増えています。今後は、従来型ソフトウェアエンジニアリングで一般的なコラボレーションツールが、ローコードにもより多く取り入れられていくでしょう。
スケーラビリティの向上:ローコードアプリはすでに、高速かつ応答性に優れ、数百〜数千人規模の同時ユーザーやトランザクションに対応できます。今後は、より大規模なスケーラビリティに対応するため、複数サーバーインスタンスへの対応など、さらなる進化が期待できます。
ユーザー・エクスペリエンスの強化:ローコードアプリのユーザーインターフェースは、すでに直感的で使いやすく、カラフルなアイコンやグラフィックス、インタラクティブなチャートやテーブル、さらには生成AIチャットウィンドウなどを提供しています。今後はWebブラウザでもスマートフォンやタブレットのようなモバイル端末でも、さらにユーザー・エクスペリエンスが向上することが予想されます。
ビジネス向けソフトウェアの構築には、ローコード・プラットフォームの活用が最適な選択肢であり、85万人以上の開発者が利用しているOracle APEXはその決定版とも言えます。実際に世界中の企業で、2,100万件以上のアプリケーションがOracle APEXの業界レベルの堅牢なセキュリティ、高い可用性、優れたスケーラビリティを活用して構築されています。
さらに、Oracle APEXは、Oracle Autonomous Databaseを含むOracle Databaseの完全サポート・無償機能であり、オンプレミスでもOracle Cloud Infrastructureでも利用できます。すでにOracle Databaseをご利用のお客様は、追加費用なしでOracle APEXにアクセスできます。もしお持ちでなくても、常時無料のOracle APEXもご利用可能です。
まずは2分で始められる無料のOracle APEXワークスペースで、エンタープライズアプリを従来の20倍の速さ、100分の1のコード量で開発する方法をご体験ください。
自然言語のプロンプトに基づいてコードを生成する生成AIツールは、開発者にもビジネス担当者にも同様にメリットがあります。何を作成するかを説明し、システムに方法を決定させるだけです。クラウドがさらに改善する10の方法をご覧ください。
ローコードは、エンタープライズソフトウェアをより賢く、より速く構築するための優れた手段です。本稿でご紹介した通り、すべての課題がローコードに適しているわけではなく、プロジェクトによっては従来型のソフトウェアエンジニアリングが必要となることもあります。しかし、ローコードが利用できる場面では、開発に必要な工数を大幅に削減し、少人数・少ないリソースでアプリを構築でき、開発期間も数か月から数日へと劇的に短縮できます。
現代のローコード・プラットフォームは、非常に直感的な開発体験や、生産性を高め欠陥を減らすツールなど、従来のローコードシステムと比べても大きなメリットがあります。さらに、構築コストが削減でき保守も簡単になるため、ローコードは組織のソフトウェア開発の積み残し(バックログ)を解消し、課題解決や新たなビジネスチャンスをより迅速につかむための有力な選択肢となるかもしれません。一度、導入を前向きにご検討いただく価値があります。
ローコード開発とは何ですか?
ローコードとは、ソフトウェア開発を簡素化した手法です。コンピュータエンジニアでなくても、ビジネス担当者などが視覚的なポイント&クリックツールを使って、アプリケーションの設計・開発・テスト・導入を行えます。ローコード・プラットフォームによっては、アプリをブラウザやモバイル端末上で動作させることも可能です。
ローコードはノーコードとどう違うのですか?
ノーコードプラットフォームは、完全にビジュアルなインターフェースだけでシンプルなアプリを作成できます。ローコード・プラットフォームはそれを一歩進めて、JavaScriptやHTMLなどのコードを使ってカスタマイズできる機能も備えており、ビジネス上の課題をより柔軟に解決できます。
ローコードは誰でも利用できますか?
基本的なITスキルを持つビジネス担当者であれば、オンライン研修などを受ければローコードでアプリ開発ができるようになります。もちろん、経験豊富なソフトウェア開発者もこれらのツールを活用でき、多くの場合ローコードを理想的な開発手段と感じています。
ローコードは良い選択肢ですか?
ローコードは非常に優れた選択肢です。多くのビジネス要件をローコードアプリで解決でき、その大きな利点は、従来のソフトウェアエンジニアリングと比べて、アプリの設計から導入までを格段に短時間で行えることです。数か月、あるいはそれ以上かかっていた開発も、数日で実現できる場合があります。
ローコードは難しいですか?
ローコードは従来のソフトウェア開発よりずっと簡単です。多くの最新ローコード・プラットフォームには、充実したオンライン研修や、アプリ開発を支援するウィザードや便利なツールも豊富に備わっています。
