DHL Supply Chain、5つのERPシステムをOracle Fusion Cloud ERPで1つに移行

このグローバル・ロジスティクス・リーダーは、財務アプリケーションの70%を削減しながら、グローバルなプロセスとデータを標準化し、より優れたビジネス・インサイトを取得しています。

共有する:

当社がOracle Fusion Cloud ERPを選んだ理由は、製品の奥深さと幅広さ、そして特にAIなどの分野に大きな可能性を感じたからです。ラクルはDHL Supply Chainの主要なイノベーション・パートナーだと考えています。

Graham Walker氏DHL Supply Chain、会計および財務プロセス・デジタル化担当グローバル責任者

DHL Supply Chainは、世界で最も有名なブランドのサプライチェーンを管理し、運用の回復力と効率性を支える輸送、倉庫、専門知識を提供しています。20万人の従業員を擁し、1,700万平方メートルの柔軟性ある倉庫スペースを含む50カ国以上にわたって事業を展開するDHLサプライチェーンは、企業全体でプロセスを標準化し、簡素化する文化を重視しています。

しかし、DHL Supply Chainの財務運用には、そのような標準化が欠けていました。同社は5つのERPシステムを使用しており、さらに30以上のアドオン・アプリケーションで財務機能をサポートしていました。ERPが5つもあるため、地域の経理拠点がそれぞれ異なるマスター・データ・モデルや異なる勘定科目一覧表を使用しており、ビジネス戦略や必要な要件を変更しても導入に時間がかかりすぎていました。また、チームのリーダーは、事業運営をサポートするために財務データを最大限に活用できていないと感じていました。

Oracle Fusion Cloud ERPへの移行により、グローバルな財務組織全体が同じプラットフォームとデータ・モデル上に置かれ、標準化されたプロセス と単一の勘定科目一覧表を使用するようになりました。そして、Oracle Cloud ERPは、財務チームに継続的なイノベーションのプラットフォームを提供しました。

 

Oracle Fusion Cloud ERPへの移行後は、財務コミュニティのビジネスとの距離が縮まり、価値とインサイトの提供に集中できるようになりました。

Graham Walker氏DHL Supply Chain、会計および財務プロセス・デジタル化担当グローバル責任者

DHL Supply Chainがオラクルを選んだ理由

DHL Supply Chainは、ERPイニシアチブについて、ビジネスおよびITの明確なビジョンを持っており、他の無数のアプリケーションを置き換えるために必要な幅広い機能を備え、同社による財務の標準化と簡素化の取り組み実行を支援することから、Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning(ERP)を選択しました。20年以上にわたってオラクルと協業してきたDHL Supply Chainは、オラクルを主要なイノベー ション・パートナーとしても認識しており、財務チームはオラクルと緊密に協力し、人工知能を含む新機能を導入することを期待しています。

DHL Supply Chainは、オラクルがOracle Cloud ERPを使用して自社のグローバル・ビジネスを運営していることも把握していました。同社チームは、オラクルの財務組織がDHL Supply Chainと同じ目的でOracle Cloudを使用していることを認識し、それにより同チームが持つ財務の将来像が明確になりました。

成果

DHL Supply Chainは、Oracle Fusion Cloud ERPを使用することで、地域の会計ハブ間で財務プロセスを標準化し、財務チームがより一貫したサービスおよびパフォーマンスを提供できるように支援しました。これにより、同チームによる財務アプリケーションに対するサポートの70%削減を支援しました。また、財務組織では、5つのERPシステムのテストとトレーニングを行う必要がなくなったため、ビジネスおよび規制の変更をより迅速かつ容易に実行できるようになりました。Oracle Cloud ERPの直感的なインターフェイスにより、トレーニングがはるかに迅速になりました。また、ERPシステムを統合し、サードパーティ・サポート・アプリケーションの数を減らすことで、ライセンスとメンテナンスを大幅に削減することができました。

Oracle Cloud ERPは定期的に更新されるため、財務チームは、人工知能ツールなどの新しい機能がアプリケーションに追加されると、迅速に導入できます。イノベーションのスピードは、DHL Supply Chainの継続的な改善という企業文化に合致しています。「今後アップグレードする必要がなくなり、非常に楽になりました。また、ビジネス・イノベーション、インサイト、価値分析、そしてビジネスの意思決定をより適切にサポートする方法に、より集中できるようになりました」と、Walker氏は語ります。

請求書処理は、DHL GroupがOracle Cloud ERPを使用して、より標準化された効果的なプロセスを実現している一例です。同社は年間300万枚を超える請求書を取り扱っており、その形式はさまざまです。現在では、オラクルのAIによるインテリジェント文書認識機能を活用し、手作業の削減と高い精度で請求書をERPシステムに取り込むことができます。「これは、比較的労働集約的なプロセスを抱えていた財務担当者が、請求書の処理よりも価値の高い業務に集中できるよう支援しています」と、Walker氏は語ります。インテリジェントな文書認識では、DHL Supply ChainがOracle Fusion Cloudアプリケーションに組み込まれたAIによる新機能を迅速に適用し、実用的な結果を導き出すための方法を紹介しています。

パートナー

Wiproは、Oracle Cloud ERPの導入と財務チームの継続的なイノベーションの取り組みにおいて、DHL Supply Chainをサポートしました。DHL Supply Chainチームは、Wiproが企業の目標と企業文化を理解すべく尽力し、プロジェクト目標を達成するために適切なリソースを提供するとともに、ベストプラクティスとプロセスに関する広範な業界専門知識を提供したことを高く評価しています。

公開日:2025年7月18日

お客様について

DHL Supply Chain、5つのERPシステムをOracle Fusion Cloud ERPで1つに移行管理および付加価値サービスを統合ロジスティクス・ソリューションと組み合わせることで、耐障害性、効率性、品質、競争上の優位性を実現します。