Woodは36,000人の従業員を擁するコンサルティングおよびエンジニアリング企業で、ヨーロッパ最大級の水素エネルギー・プラントや世界全体の約3分の1の炭素回収貯蔵プロジェクトなど、よりサステナブルで低コスト、そして信頼性の高いエネルギー・資源に関するソリューションを開発しています。企業買収を経て成長した同社には、数多くの異なる人事アプリケーションが存在していました。 Woodは、Oracle Fusion Cloud HCMを導入し、単一のグローバル・システムを実現したほか、AIを含む最新テクノロジーを活用して人事プロセスを改善しました。たとえば、Oracle HCMアプリケーションに組み込まれたOracle AI for HCMを使用して以来、マネージャーと従業員がAIを使用して適切な目標を策定できるよう支援したことにより、従業員が設定したパフォーマンス目標の数が46%増加しました。同社はまた、Oracle Fusion Cloud HCMのAI機能を使用して新しい人材の採用方法の改善を支援し、採用完了までに必要な時間をほぼ半減させています。
人事システムは何十種類もあり、従業員のデータとレポートをまとめることは非常に困難でした。Oracle Fusion Cloud HCMにより、1つのプラットフォームで従業員にエンゲージメントし、人事データを使用して重要なビジネスの意思決定を推進することができました。
Woodがオラクルを選んだ理由
WoodはOracle Fusion Cloud HCMを選択することで、企業全体の従業員に関する正確なデータを提供する単一のグローバル人事システムを実現し、異なるレガシー人事アプリケーション間の不一致を解消しました。Oracle Fusion HCMは、従業員にセルフサービス機能を提供するなど、新しい効率化も推進するでしょう。同社はまた、大幅にカスタマイズされたオンプレミス・アプリケーションから脱却し、新しいAIの機会を取り入れることも望んでいました。
Woodのリーダーは、Oracle Fusion Cloud HCMは、スキル開発の機会を増やし、正確で最新の従業員データを提供することで、従業員の社内でのモビリティ向上を支援できることを認識しました。また、従業員に異なるアプリケーションを使用して人事機能をさまざまな方法でナビゲーションするのではなく、標準化された人事プロセスとインターフェースを提供するアプリケーションを選択しました。
成果
Woodは、採用やパフォーマンス管理のためにOracle Fusion Cloud HCMに組み込まれたAI機能により、大幅な生産性向上を実現しました。同社は、Oracle HCMに組み込まれた18のAI機能を活用し、その他にも5つのAI機能についてもテストを行っています。
採用において、WoodはOracle Fusion HCMの導入後、技術職の従業員の採用期間を45日から21日へと53%短縮させました。AIは、履歴書をスキャンし、求職者のスキルに応じて最適な職務をマッチングし、面接日程の調整メールなど求職者とのやり取りの下書きを作成することで、Woodの募集と採用のスピードアップを支援しました。コンサルティング会社であるWoodにとって、クライアントに技術サービスやプロジェクトの遂行を実現できるスタッフを迅速に採用することは非常に重要です。「もし募集職種の採用に時間がかかれば、顧客にサービスを提供することができず、企業の収益や評判に大きな影響を及ぼします」と、Woodのデジタル・トランスフォーメーション担当バイスプレジデントであるDawn Tittensor氏は述べています。
採用担当者にとっては、Oracle Fusion HCMによって日々の管理業務に費やす時間が削減されたため、募集職種に最適な候補者を徹底的に評価したり、新しい採用者の入社を支援したり、組織内でのキャリアアップを目指す人により多くの機会を創出したりといった業務に集中できる時間が増えました。「求人1件あたりの応募件数が増えています。この増加は、社内外を問わず潜在的な求職者の掘り起こしがうまくなっていることを意味し、職務に関連するスキルをより多く引き出しています」とTittensor氏 は述べます。「グローバルな採用システムを1つにすることで、社内のモビリティを推進しています。
パフォーマンス管理では、AI機能を活用することで、従業員が組織の主な目標に沿ったパーソナライズされた目標を立案できるよう支援することができます。WoodのHRリーダーは、AIがマネージャーと従業員のパフォーマンスやキャリア開発計画の策定方法に関する会話をサポートできるよう支援していると述べています。職員がOracle Fusion HCMの組み込みのAI機能を使用するようになってから、設定されたパフォーマンス目標は前年比37,000件から54,000件以上へと46%増加しました。AIは、過去の評価に基づいて目標を提案したり、生成AIを使用してパーソナライズされたパフォーマンス目標を支援することができます。また、同社はOracle Fusion HCMにデジタル・アシスタント機能を導入しました。Wood は、アプリケーション内のAIエージェントが従業員にさらなるセルフサービスの選択肢を提供し、人事関連の質問への回答を支援することを期待しています。
お客様について
Woodは世界60カ国にわたり事業を展開するグローバルなコンサルティングおよびエンジニアリング企業です。フロントエンドのエンジニアリング設計、プロジェクトの遂行、ライフサイエンスにおける製品の自動化やサポートを含む技術ソリューションを提供することで、エネルギーおよび鉱物・金属分野で事業を展開しています。